みなさん、おはようございます!娘(鶏)たちのための1,500㎡の楽園づくり。毎日少しずつですが、確かな手応えと喜びを感じながら進めています。今日は、私がなぜこの「森」にこだわり、新しい挑戦を始めたのか。そこに至るまでの、絶対に忘れてはいけない痛恨の過去についてお話しさせてください。以前の農場では、21,000㎡という広大な平らな草地に、7,000羽の鶏たちが24時間放し飼いで暮らしていました。「3㎡に1羽」という空間。当時は、十分に自由で幸せな環境を与えられていると、信じて疑いませんでした。しかし今回は、1,500㎡の豊かな森に、わずか300羽。【5㎡に1羽】という、さらに広大で贅沢な空間をプレゼントすることにしました!なぜ、そこまで面積を広げる必要があったのか?なぜ、平地ではなくわざわざ手のかかる「森」を選んだのか?その理由は、私が過去の農場で直面し、すべてを失う原因となった「痛恨の失敗」にあります。かつての私は、大切な娘たちを外敵から守りたい一心で、農場の周囲に高さ2メートルの頑丈な鉄製フェンスを張り巡らせました。当時は、それが「絶対の安全」を約束してくれると信じ込んでいたのです。しかし、それは大自然の精緻なつながりを断ち切る、「傲慢な鉄の壁」でした。フェンスは、外の野生動物を弾き返しただけではありません。森に生きる多種多様な生命のサイクル、つまり「生態系」そのものを、内と外で完全に分断してしまったのです。分断されたフェンスの内側は、天敵となるヘビやフクロウ、イタチたちが入れない、不自然なほど安全な空間になりました。そしてそこには、娘たちのための美味しいごはん(飼料)が豊富にある。その結果、何が起きたか?大自然の歯止め(ストッパー)を失った閉鎖空間で、ネズミたちが異常な大繁殖を始めました。生命のバランスを保つ食物連鎖という「生態系の完全な破壊」が、私の作ったフェンスの内側で起きたのです。やがて厳しい冬が訪れ、極限の飢餓状態に陥ったネズミの大群は、本来なら決して狙うはずのない大きな娘たちへと襲いかかりました。愛する娘たちを全滅させてしまったのは、他でもない、守るために私が築いた「分断の壁」でした。良かれと思ってやったことが、一番残酷な結果を招いてしまった。自分の無知と、大自然をコントロールできると過信した傲慢さに、涙も枯れ果てるほど絶望しました。深い悲しみと自責の念から立ち上がり、経営再建をかけてふたたび奮起したものの、大自然からの試練は続きます。猛烈な台風の暴風によって鶏舎が壊滅的な被害を受け、完全に息の根を止められ「経営破綻」。私は、本当にすべてを失ってしまいました。人間が大自然を切り取り、力で支配することなど絶対にできない。大自然のつながりを分断することは、結果的に自らの首を絞め、大切なものを失う「破壊」に直結する。壁を作って大自然を排除するのではなく、私たちが圧倒的な大自然の生態系の中に「入れてもらう」しかないのだと、痛いほど思い知らされました。すべてを失い、復活のためにつるはし一本で森を切り拓いてきたこの7年間。汗と泥にまみれながら、毎日毎日、森の中で考えて、悩み抜いて……過去の痛恨の教訓と向き合い、ようやく得た「答え」を、いま新しい「かたち」にしようとしています。だからこそ今回は、むき出しの「平地」ではなく、この「森」を選びました。豊かな「森の木々」そのものに、強風から娘たちを守る「防風林」になっていただく。そして、日々の暮らしの「リズム」も大きく見直しました。かつての「24時間完全放し飼い」をやめ、生活に「メリハリ」をつけます。朝は安全なおうち(鶏舎)の中でゆっくりと朝ごはんを食べ、落ち着いて卵を産んでもらう。そして、お仕事を終えたお昼から……いよいよ扉を開けて、大好きな森の遊び場へ!愛しい娘たちは、美味しい草の根や虫を探して、毎日力強く地面を引っ掻きます。まるで土を耕す「チキントラクター」のような、本当に愛おしい姿です。でも「3㎡に1羽」では、彼女たちの元気な生命のパワーが強すぎて、かつては表土が削られ土壌侵食が起きてしまいました。娘たちには本能のまま、思い切り地面を引っ掻かせてあげたい。同時に、大好きな森の環境も絶対に守り抜きたい。森の草木が芽吹く「大自然の回復力」が、娘たちの「土を引っ掻く力」を上回る完璧なバランス。それが、この【5㎡に1羽】という広さと【放飼時間】だったのです。夕暮れ時までたっぷり遊んでお腹を空かせた頃、ごはんの袋を持った「とうちゃん」が姿を現すと、みんな「われ先にと」一斉におうちへ駆け戻ってきます。その愛らしい姿を一人ひとり確認してから、おうちをしっかりと「戸締り」ここからが、過去の失敗から学んだ一番の決断です。娘たちが安全なおうちで眠りについた後、外界を遮断していたネットをあえて「夜に開放」します。かつての私にとって、森の野生動物たちは、愛する娘たちを脅かす恐ろしい「外敵」でしかありませんでした。だからこそ、彼らを徹底的に排除しようとあの「傲慢な鉄の壁」を築き、悲劇を招いてしまった。しかし、すべてを失い、森の中で悩み抜いた今は違います。今の私にとって、森の動物たちは排除すべき存在ではありません。彼らは、ネズミの異常繁殖を防ぎ、この豊かな森の生命のバランスを保ってくれる、頼もしい「大自然の協力者」「外敵」として、人間の力で排除しようとしていた過去。「協力者」として敬意を払い、共に生きる現在。だからこそ今は、娘たちが安全な夢を見ている夜の間、「大自然の協力者」たちに農場へ出入りしてもらい、パトロールをお願いします。これが、娘たちを危険から守りつつ、森の自然環境への負担も減らす、今の私がたどり着いた最適なリズムです。もう二度と、あんな悲しい思いはさせない。生態系を分断し敵対するのではなく、大きな生態系の輪の中に私たちを入れてもらう。大自然に寄り添い、力をお借りして、娘たちと共にこの豊かな森の「生命の一部」として生きていく。絶望し、何度も失敗し、涙を流して、7年間の歳月をかけてようやく見つけた「大自然との共生」という答えです。この愛する森で、娘たちと一緒に新しい一歩を踏み出そうとしています。どうか温かく見守り、応援していただけたら嬉しいです!それではみなさん、良い1日をお過ごしください。#しゅりの森自然農園 #しゅりたま #森林放し飼い養鶏 #大自然との共生#アニマルウェルフェア #放し飼い #平飼い #チキントラクター #アグロフォレストリー #高知県 #三原村 #再起への挑戦 #農業のリアル #生命と向き合う #森と生きる




