
みなさん、おはようございます!
天気予報が「雨」の日の場合、
農園の朝は、いつもと少し違う空気に包まれます。
「とーちゃん、おそとでれないの?」
鶏舎の中から、コッコッと恨めしそうな娘たち
(鶏さんたち)の声が聞こえてきます。
毎日、木々の間を元気いっぱいに駆け回り、
ふかふかの土を突っついている彼女たちにとって、
森は最高の遊び場であり、大好きな食堂。
「仕方ないよね。だって、天気予報で今日は雨が降るって」
私がそう語りかけても、
娘たちにはそんな人間の理屈は通用しません。
「え~! いまふってない! おそといきたい!!」
と、出入り口の周りをウロウロ。
……そして、しばらくして。
外は一向に降る気配がありません。
しびれを切らした娘たちが、ついに爆発しました。
「とーちゃんのうそつき! あめなんてふってないよ!!」
その第一声に便乗して、300羽の娘たちが一斉に大合唱。
「そうだそうだ! おそといきたい!!」
すっかり「超ご機嫌斜め」になった娘たちは、
なんと実力行使に出てきました。
外に出られない腹いせに、私の足やら、
しゃがんで作業している背中やらを、
容赦なくクチバシで「ぎゅーっ」とつねってくるんです。
「いたたた! ちょっと待って、とーちゃんのせいじゃないよ!」
「文句があるなら、天気予報に言ってよー!」
完全アウェーの鶏舎の中で、私は必死に弁明。
外を見ると相変わらず雨粒一つ落ちてきません。
痛い背中をさすりながら、心の中でこっそり思いました。
「当たらない天気予報に、
とうちゃんだって文句を言いたいよ!)」
結局、夕方になっても雨は降らずじまい。
娘たちの不満は最高潮ですが……
でもね、娘たち。
「雨の日」や「雨になりそうな日」は、
実は「森のお休み日」でもあるんです。
毎日、みんなが全力で走り回り、草を食み、
土を掘り返してくれるおかげで、
森は少しずつ耕され、風通しが良くなっています。
でも、たまには森の木々や土にも、
静かにひと息つく時間が必要なのです。
空からの雨や、先人が山の神さまと共に育んで下さった
生命の水が、森の隅々までたっぷりと染み渡り、
また美味しい草や虫たちを育んでくれる。
そんな風に森がエネルギーをチャージするための、
大切な休息日。
だから、今日外に出られなかったことは、
決して無駄じゃないんだよ。
明日、お日様が顔を出したら、しっとり潤った森が、
いつもより豊かなごちそうを用意してみんなを待っているはず。
だから今日は、安全な鶏舎の中で、のんびり羽を休めておくれ。
大自然と共に生きていると、
思い通りにいかないお天気もありますが、
そのすべてに意味がある。
痛かった足や背中のつつき傷も、
娘たちからの元気な愛情表現として受け止めておきます(笑)。
みなさんも、予定通りにいかない日は
「自分のお休み日」として、のんびり深呼吸してくださいね。
明日もまた、
ご機嫌を直した娘たちと一緒に森を駆け回れるように。
今日も一日、大自然への感謝を忘れずに頑張っていきましょう!
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