皆さんこんにちは、今回のクラウドファンディングを主催している奥村と申します。
私は幼少期から吃音(きつおん・どもり)を抱えており、子供のころから人との違いに悩んできました。
吃音への認知や理解が十分に広がっていない中、吃音をもつ人々が生きやすい社会を作るために活動してきました。
「吃音があっても接客業に挑戦したい。」
10歳の頃、私の夢はカフェ店員として働くことでした。
しかし、吃音が重かったため、残念ながら接客業の夢を諦めて大人になりました。
「やりたいことを諦める人生なんて、嫌だ。」
そう思った私は2016年に世界で2番目に大きなカフェ文化のある街・オーストラリアのメルボルンに渡り、あるカフェで働き始めました。
そこでは、障害や病気を抱えながらもカフェ店員としてキラキラと輝く人々の姿がありました。
たとえ困難があっても夢は叶えられる。
そう確信した私は帰国した後、接客の夢に挑戦したい吃音者が働ける「注文に時間がかかるカフェ」をはじめました。
吃音を持つ若者には接客の夢に挑戦することで自信を持ってほしい。
吃音を知らない人にはスタッフとの交流を通して理解を深めてほしい。
注文に時間がかかるカフェ(略して注カフェ)はこの2つのコンセプトで活動を行っています。
“吃音がある若者たちが、本当にやりたいことを諦めずに前向きに挑戦できている。“
これが「吃音当事者が幸せに生きられる社会」の重要な要素の一つであると信じていて、私が今一番見たい世界です。
「吃音があっても安心して挑戦できる場」を提供することで、成功体験を通して自信を取り戻し、自分がやりたいことを諦めずに前向きに生きられるきっかけづくりを行います。
工夫① お客様は吃音について説明を受けてから、スタッフとの交流を行います
吃音当事者にとって不安なことの1つは、吃った時に他人からどんな反応をされるかということです。
「注文に時間がかかるカフェ」では、スタッフと接する前に吃音についての説明を受け、一般的な対処法を知ることができます。
工夫② 接客のセリフをマニュアルに入れない
カフェの接客では「いらっしゃいませ」等、マニュアルでセリフが決められています。
吃音者には定型文が苦手な人も多く、言い換えをしたせいで叱られた経験がある人も少なくありません。
2021年、はじめて「注文に時間がかかるカフェ」を開催したとき、私たちはマニュアルに接客のセリフを一切入れないことにしました。
「いらっしゃいませ」が言えなければ「こんにちは!」。「ありがとうございます」が言えなければ「楽しんでくださいね!」
スタッフ一人ひとりが言いやすい言葉で接客した結果、心がこもったあたたかい接客で大変良かった」とのご好評を多数いただいています。
工夫③ 自分が求めるニーズをマスクで表す
「吃音」といっても、人それぞれ症状や求めるニーズは違います。
例えば、私は「最後まで話を聞いてほしいタイプ」なのですが、あるメンバーは「推測して代わりに言ってほしい」と答えました。
店頭で一般的な説明をしますが、必ずしもすべての人が当てはまるわけではないのです。
そのため、スタッフは自分のマスクの頬部分に自分が求めるニーズを記載しています。
吃音に対する無理解や認知の低さから、学校や家庭で辛い経験をした子供が大勢います。
(Twitterにて吃音をもつ人を対象に子ども時代の経験・現在子どもである人には現在起こっていることを調査しました。約160件の体験談から抜粋)
(Twitterで集めた「吃音を持つ子どもの声」抜粋)
多くの人々が身近なコミュニティーでの無理解によって辛い経験をしているなかで、ごく少数の方は辛い経験がまったくなかったと回答しました。
共通した回答は「周囲の理解があった」ということでした。
私はこの調査の中で吃音を持つ人が生きやすい社会をつくるには、世間の理解・認知向上が不可欠だと確信しました。
このクラウドファンディングが成功したら、「注文に時間がかかるカフェ」を長崎でオープンしたいと思っています。
吃音を抱えながらも接客業に挑戦したいと願う若者たちに夢を叶えてもらうために、また吃音のある若者たちと交流することで、今まで吃音が身近ではなかった方々にも理解を広げることができます。
長崎県出身 大学1年生 辻󠄀 勇夢
私が注カフェについて知ったのは約2年前、高校3年の時でした。同じ吃音を持つ当事者、しかも同じ学生が頑張っている姿を知れてものすごく感動しました。同時に、「大学生になったら地元の長崎でも開催したい!」と強く思いました。
そして昨年8月の注カフェ福岡にお客さん側として参加しました。目の前で頑張っている姿を見てより感動し心動かされました。次は自分が、吃音で悩んでいる人を励ます存在になりたい、そう強く思うようになりました。
私自信、これまで吃音についてたくさん傷付いては悩んでを繰り返してきました。今でもそう思う時もあります。ですが、この活動を通して自分を前向きに捉えて、より自信を持って今後強く生きていきたいと思っています!
ぜひ注カフェ長崎の開催のため皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。
会場費:0円
人件費:50,000円
食材費:3,000円
備品費:4,000円
交通費:80,000円
宿泊費:10,000円
傷害保険:1,000円
広告宣伝費:5,000円
雑費:7,000円
ーーーーー必要資金合計:160,000円
2024年2月上旬 スタッフ募集
2024年3月上旬 スタッフ顔合わせ
2024年5月5日 「注文に時間がかかるカフェ」開催
2024年6月中旬 リターン発送
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。
目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはなく支援がキャンセルされ返金されます。
場所:長崎県長崎市(予約者のみ住所をお伝えします)
日程:2024年5月5日(日)13:00-17:00(開催期間1日)
内容:コーヒーを中心としたドリンク販売(全品無料、客席あり)
定員:40名様(完全予約制)
※お客様の一般予約は4月下旬に行う予定です。※スタッフは高校生~大学生のボランティアを募っています。
■1,000円:
①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
■3,000円:
①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
②イベントの報告書をお送りいたします。*2
■10,000円:
①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
②イベントの報告書をお送りいたします。*2
③接客に挑戦した若者たちから感謝メッセージをお送りします。*3
■30,000円:
①心を込めてお礼メールをお送りします。*1
②イベントの報告書をお送りいたします。*2
③接客に挑戦した若者たちから感謝メッセージをお送りします。*3
④活動動画をお送りします。*4
【備考】
*1 備考欄にメールに記載するお名前をご記入ください。
*2 イベント報告書はイベント終了後にメールにて一度のみお送りいたします。
*3 感謝メッセージはイベント終了後にメールにて一度のみお送りいたします。
*4 活動動画はイベント終了後にメールにて一度のみお送りいたします。
吃音を抱えながらも接客業に挑戦したいと願う若者たち。
彼らの夢を叶えて自信をつけてもらうために、またそういった境遇の若者たちと交流することで吃音について知らなかった方々に吃音への理解を広げることができます。
是非、ご協力いただけないでしょうか?宜しくお願い致します‼
「接客業に挑戦したくても、一歩踏み出せない若者に自信を。」
「吃音を知らないお客様には、スタッフとの交流を通して理解を。」
この2つをコンセプトに、2021年8月から始まった「注文に時間がかかるカフェ」。
もともとは奥村が10歳の頃から持っているカフェ店員の夢を叶えたくて、会社が休みの日に企画していました。
しかし始めた途端、過去の私と同じように「接客業に挑戦したい!…でも吃音があって一歩踏み出せない」という思いを持った全国各地の若者たちから連絡が殺到。
今では勤めていた会社を辞め、トランク1つにカフェ道具を詰めて1人全国を旅して開催地ごとに若者たちを集めて開催しています。
【過去の掲載・出演(一部)】
最新の活動報告
もっと見る【ご報告】リターンのご送付完了と収支報告書のご報告
2024/06/07 19:25こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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