危機管理の業務委託にはどんなメリット・デメリットがある?──
皆さま、こんにちは!
長崎と東京の2拠点で、現役大学生兼危機管理コンサルタントとして活動しております、Sunny Risk Management(サニーリスクマネジメント)と申します。
2024年2月7日正午より、サニーリスクマネジメントをひとつひとつの企業に寄り添う企業にし、より多くの事業者の方々に専門的な危機管理を提供するためのクラウドファンディング
『地方の中小企業をあらゆるリスクから守り、地域経済を支える企業を作りたい!』
に挑戦しています。
今日は、当方も事業として行なっています危機管理アウトソーシングについて、企業における危機管理をアウトソーシングすることのメリットとデメリットをアウトソーシングのパターン別にご紹介いたします。今回はアウトソーシングするものとしてBCP(事業継続計画)策定作業を例にとってみてみましょう。
完全にアウトソーシングする場合
BCP策定作業を完全にアウトソーシングする場合、次のようなメリットがあります:
・作業の手間が省ける
・事業に集中することができる
・専門的なBCPの策定ができる
一方、次のようなデメリットや懸念点が考えられます:
・アウトソーシングに際して大きなコストがかかる
・顧客情報や従業員情報等の個人情報や財務等経営に直接関わる情報等の機密情報を全面的に公開しなければならない
・完成したBCPは経営者から従業員まで、全社的に理解されるものであるか?また、社内に浸透するか?/アウトソーシング先に依存する可能性(懸念)
一部アウトソーシングする/アドバイザリーを受ける場合
BCP策定作業のうち経営や個人情報に関わらない部分だけをアウトソーシングしたり、専門家やコンサルタントのアドバイスを受けながら危機管理担当者等が策定作業を行なったりする場合を考えてみましょう。
この場合、次のようなメリットが考えられます:
・完全にアウトソーシングする場合と比べてコストカットができる
・企業の性質や現場に即した/社内に浸透しやすいBCPを策定できる
・必要以上に外部に情報を開示せずにBCPを策定できる
一方で、デメリットや懸念には次のようなものがあります:
・社内でBCP策定作業に対する人員を割り当てなければならない
・一部アウトソーシングした部分がニーズに合わない可能性(懸念)
・BCP策定作業のために事業のペースダウン等が起きる可能性(懸念)
特性を踏まえた選択が重要
以上が、BCP策定を例にとり、危機管理を全部・一部アウトソーシングした場合のメリット・デメリットや懸念点です。
上記以外にも細かい期待や懸念はさまざまにあり、また各企業のニーズによっても変化することが予想されますが、まずは、経営者目線から「どのようなBCPを作りたいか」、現場目線から「どのようなBCPであれば実現可能か」などの理想や意見を擦り合わせながら、メリット・デメリットも含めて考慮していくことが重要となります。