サニーリスクマネジメントの「多言語な危機管理」への取り組み──
皆さま、こんにちは!
長崎と東京の2拠点で、現役大学生兼危機管理コンサルタントとして活動しております、Sunny Risk Management(サニーリスクマネジメント)と申します。
2024年2月7日正午より、サニーリスクマネジメントをひとつひとつの企業に寄り添う企業にし、より多くの事業者の方々に専門的な危機管理を提供するためのクラウドファンディング
『地方の中小企業をあらゆるリスクから守り、地域経済を支える企業を作りたい!』
に挑戦しています。
今回の活動報告では、サニーリスクマネジメントの「グローバルを見据えた活動」についてご紹介いたします。サニーリスクマネジメントでは、日本国内だけでなく、海外での危機管理や出来事から学んだり、日本での危機管理を海外に発信したりする活動も実施しています。
多言語での情報取得
まず、サニーリスクマネジメントでは多言語での情報取得に努めています。危機管理の中でも、特に安全保障や外交など複数の国が関係するものに関しては、特に言語や文化を含めた情報収集や判断を行います。
これはどの国においても同じことですが、外交のシーンでは、独特の外交表現(日本語でいうところの「憂慮」「遺憾」など)があったり、会議等のもてなしや服装などでメッセージや立場を暗に示したりすることが多くみられます。また、文章の微妙なニュアンスから示されることもあるため、複数の資料を参照したり、可能な限り原文で情報を獲得したりすることが必要になります。
また、テロに関するケーススタディの多い米国・英国や、安全保障・インテリジェンスに関して多く知見を有している5EYES諸国などの公開文書や報道、書籍にも触れて情報を収集しています。
英語でのコミュニケーション
また、平時における英語でのコミュニケーションにも積極的に取り組んでいます。例えば、サニーリスクマネジメント公式ブログの英語版でブログ記事を発信することもその取り組みのひとつです。
例えば、最新の英語版の記事は2月13日に公開した"Achieving disaster countermeasures and environmental protection: Promoting Eco-DRR"(『災害対策と環境保護を叶える: Eco-DRRの推進』)では、日本語の記事でも取り扱った、災害対策を行いながら環境保護にもアプローチする「Eco-DRR」という取り組みを英語でも紹介しています。
英語版のホームページを展開し内容を充実させることで、今年に入ってからは日本だけでなく、米国・英国・フランス・シンガポール・ポーランド・バーレーン・台湾など様々な国や地域からアクセスいただいています。
また、Linkedinでも日本語と英語のバイリンガル投稿を実施しており、こちらでは日本語のブログの要約を日本語・英語で投稿するなど、グローバルに情報伝達を行うことができるよう努めています。
2023年度に長崎大学で開講されたアントレプレナーシップ教育に参加させていただいた際には、海外からの留学生の方々とともに講義を受講する機会があり、中国・韓国・キルギス等アジア出身の大学院生のかたと地震・水害からの避難や原子力災害について意見交換を行いアイデアを作るといった活動もさせていただきました。
緊急時にも多言語で情報を提供できる時代へ
そして、私がこれからの危機管理で何よりも早急かつ丁寧な取り組みが必要であると考えているのが、避難情報の多言語化です。多言語としていますが、災害の切迫や発生を伝達し避難行動を促す上では、単純に日本語と外国語といった言語の壁だけでなく、見えづらい・聞こえづらいなどの情報伝達に関する困難もクリアにすることができるような新たな情報伝達方法が求められます。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックも一時期よりは落ち着きを見せインバウンドが回復した現在、さらなるインバウンドによる国全体での交流人口や新たな経済の創出が期待されています。
日本を訪れた人々のほとんどは特に地震の経験が少なく、小さな地震でも大きな恐怖や不安を感じてしまう可能性があります。また、楽しい旅行の最中に災害に遭うということは、その思い出を辛いものにしてしまうことも考えられます。
そういった状況を少しでも減らし、より多くの方に安全かつ迅速に避難したり身を守ったりしていただくためには、やはり多言語(マルチリンガル)や多手段(マルチモーダル)での情報提供が必須となるのです。
緊急時の多言語情報提供や地域の避難訓練における在留外国人の参加率等、自治体でも課題として捉えている印象もある「日本語と外国語との隔たり」。まずは在留外国人とインバウンドに対するアプローチとして、やさしい日本語や英語・中国語・韓国語等の主要言語や付近の国の言語などからの取り組みが重要となりそうです。私自身もこの課題の解決のための方策を模索しています。
私は、これまでに学び、経験して得た危機管理の知見を活かすことにより、迅速な復旧・復興、そして危機に強いまちづくりという側面から地域に貢献したいと考えています。
より多くの事業者のかたが安全に事業の展開や事業継続ができる環境づくりをサポートし、危機管理文化の定着により地域全体に安心を生み出すために尽力してまいります。
もし、少しでも共感いただけましたら、サニーリスクマネジメントのクラウドファンディングページへのご支援及びSNSシェア等のご協力をいただけますと幸いです!
サニーリスクマネジメントでは、今後もこの活動報告ページを通じて私自身や事業及び本プロジェクトについての情報を皆さまと共有してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします!