【牧阿佐美バレヱ団への訪問】牧阿佐美バレヱ団への訪問では、団員の皆様のレッスンの見学、ミストレスと団員の方達への取材を実施いたしました。レッスン見学では、舞台上と観客という関係性の中では見ることのできないダンサーの方同士で切磋琢磨する姿や日々の努力を垣間見た経験ができたのではないかと思っております。また取材を通して、バレエダンサーの方達がトウシューズを長持ちさせるための工夫を凝らしているというお話を伺いました。トウシューズに作成される繊維に関する調査の提案をしていただきました。【Chacott株式会社様への訪問】第1回目の訪問について...Chacott株式会社様の商品開発部の方々に、取材と商品開発案を提案させていただきました。取材を通して、トウシューズの大量廃棄は環境汚染だけでなく「動物搾取」の問題にも大きく結びついているという視点を得ることができました。第2回目の訪問について...Chacott様の商品の『Ballet Skinny』の生産時に出た廃棄物を再利用し、飾りとして付けられているフラッシャーの事例を伺いました。捨てられるものだけでなく、生産過程での工夫がトウシューズ再利用にも重要であるということを再確認しました。【バレエダンサーの方々へのアンケート調査】年単位でのトウシューズの消費足数とその事実に対する意識に関する調査を実施しました。結果から、ダンサーの方達の多くは廃棄されるトウシューズに対してもったいないと感じている一方で、その問題にアプローチする方法が分からずに仕方のないこと考えているのではいないかという推測ができました。【まとめ】これらの訪問、取材を通してトウシューズの大量廃棄問題に対する、これからのWake Up Pointe Shoesとしての活動の方針を考えるとても貴重な機会を持つことができました!
【リサイクル商品開発活動について】バレエダンサー126名へトゥシューズの消費に関するアンケート、Chacott株式会社さん、牧阿佐美バレヱ団、日本化学繊維協会への訪問を実施しました。トウシューズの洗浄、素材の性質が故の再利用の難しさに直面しました。ケミカルリサイクルにより、トウシューズを繊維レベルに戻して使用するなどの思索を通し、最終的にはトウシューズ自体を解体した際にできる部品でのアクセサリー案を提示させていただきました。2021年春、実際にトウシューズ製造過程における端切れをリサイクルしたアクセサリーが販売されました!また、このアクセサリーの商品を使用した案で、Jacobs Teen Innovation Challengeへの参加・入賞にも繋がりました。【きっかけのストーリー】ある梅雨の時期、大切に保管して家に飾っていた履き潰したトウシューズに、湿気のせいでカビが伝染・・・泣く泣く捨てなくてはいけなくなりました。そのときに段ボールいっぱいのトウシューズをひと目見て、「捨てるのもったいないな」と感じたことがきっかけでした。