2020年以降しばらくの間、コロナ禍によりビアフェスの類いが消滅しました。せっかく各地でクラフトビールが盛り上がり始めた矢先だっただけに、これはとても残念なことでした。
その間、つくり手の皆さんはボトル販売などに活路を見出し、どうにかブルワリーを維持しようと知恵を絞っていたのが印象的です。
そして2022年あたりからようやくちらほらとビアフェスが再開され、昨年にはほぼすべてのイベントが帰ってきました。これは大変喜ばしいことです。
そんな流れにのって企画した今回の「ビビビビアフェス」。正直、店舗オープンから5カ月でこういうことがやれるとは、夢にも思っていませんでした。今回は屋内型の、ブルワリー4社に限定した小さなビアフェスですが、我々としては大きな一歩です。
開催を企画するにあたって真っ先に考えたのは、わざわざ足を運んでくださるお客さんはもちろん、出店していただくつくり手さんが得をするイベントにしたい、ということでした。そこで思いついたのが、「出店料なし」の建付けです。
ビアフェスというのは本来、各ブルワリーが主催者に出店料を支払って参加するもの。しかし、ビールは薄利なので、これがブルワリー側にとってはなかなかの負担になります。
そこでクラウドファンディングと入場料の設定により、各ブルワリーの負担を0にしようというのが、今回のイベントの大前提。ご来場の皆さんに負担を強いるのは心苦しいですが、それに報いるためにも楽しい一夜にしなければと、あらためてスタッフ一同、心に誓うのでありました。