はじめに・自己紹介
麻真(MAMA)という名前で画家・シンガーソングライターの活動をしている荒木恵美子です。
このプロジェクトは、慢性活動性EBウイルス感染症という病気で19才の若さで旅立ったななほちゃんとお母さんの絆をテーマにした曲、『なないろの願い』のCDを制作するというものです。
「慢性活動性EBウイルス感染症」という病気をたくさんの人に知ってもらいたい。そして、CDの収益が出たら骨髄バンク等へ寄付したいという思いで、クラウドファンディングを起案しました。
また、この曲が大切な人を亡くされた方に寄り添うことができれば幸いです。
このプロジェクトが動き始めるきっかけになった10月13日(日)馬屋原京子先生の40周年発表会では、CDの演奏者全員で『なないろの願い』を共演します。
会場に、ななほちゃんをモデルに私が描いた2枚の絵と、ななほちゃんの代表作を展示。
神辺文化会館大ホールにて入場無料です。
リターンには完成したCDをはじめ、ただただ応援してもらうもの、レコーディングやプレス等の支援もご用意しました。ぜひ、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
◇麻真 HP
◇なないろの願い
◇プロジェクト立ち上げの背景
このプロジェクトを立ち上げることになった流れをお話しします。
ななほちゃんは私の友人の娘さんです。
女手一つで育ててくれているお母さんを支えながら、美術部で絵を描き、勉強も頑張る子でした。
「美術方面に進みたいと言っているから、相談に乗ってやってほしい。」
お母さんが連れてきたななほちゃんと、これから家族ぐるみの長いつきあいが始まると思ったのに…
2014年、ななほちゃんは大学に入学して間もなく慢性活動性EBウイルス感染症に罹患し、半年間の闘病の末、旅立ちました。
この病気は発症する人が非常に少ないため、熱が出ても原因がわからず、病院を転々としているうちに悪化してしまったのです。
適切な治療が少しでも早く受けられていたら、ななほちゃんは命を落とさなくてすんだかもしれない。悔やまれてなりません。
◇2016年夏 ななほちゃんの回顧展 尾道で開催
2016年夏、ななほちゃんの回顧展が尾道で開催されました。ななほちゃんが描きためていた作品を展示するとともに、病気の認知を広げる展覧会でした。
◇2018年 ジュネーブ国連本部展覧会
2018年、私はジュネーブ国連本部で開催される展覧会に声をかけられます。
平和がテーマの展覧会。周りの全てに愛情を注げる瞳を持つ人を描きたいと思いました。
モデルを誰に?と考えた時、ななほちゃんがイメージにピッタリでした。
そこで友人にお願いし、ななほちゃんの絵を描かせてもらいました。
「ななほちゃんと一緒にスイスを旅しよう。」
ななほちゃんのお母さんを誘い、2018年9月、国連での展覧会を観に行きました。
海外旅行などすることがないので、少し足を伸ばしてパリも巡りました。
その翌年火災に遭うノートルダム大聖堂。行きたかったけれど、時間的に訪れるのは無理なはず・・・。
が、陽が沈む絶妙なタイミングで、偶然その場所に居合わせることになったのです。
写真を撮っているうち、徐々にライトアップが始まり、最後の写真は夜景になっていました。
時間にすると30分もいなかったのですが、まるで何時間もそこにいたような不思議な感覚になりました。
「ななほがこの景色を見せようと導いてくれたんだと思う。」
そんな彼女の言葉に、私もそうに違いないと感じました。
海外で展示したことのない私にこの展覧会の声がかかったところから、既にななほちゃんの力が働いていたのでは、と。
『なないろの願い』という曲は、そんな体験から生まれました。
曲の中では、ななほちゃんが導いてくれたと感じた不思議な出来事を「奇跡の虹」と表現しています。
◇2019年11月 彼女の実家がある島で2度目の回顧展開催
その会場で『なないろの願い』を歌う機会をいただきました。
帰り際、そのお礼と言ってななほちゃんのおばあさまがご祝儀袋を渡してくださいました。フェリーの中で開けてみると、一万円札が3枚も!
こんな大金受け取るわけにはいきません!すぐに友人に連絡したところ、
「もらっておけばいいよ!アハハ!」
と笑いとばされました。お気持ちなので、送り返すわけにもいかず…
では、このご祝儀を使って『なないろの願い』をアレンジしてもらおう。
そして、お金を貯めてCD化し、ななほちゃんがモデルの絵をプリントしてご家族にプレゼントしよう!
私はそう決め、友人に伝えました。
しかし、日々の忙しさに紛れ、なかなか行動に移すことができないまま時間が流れていきます。
◇ベートヴェン「第九」の表紙へ寄稿
その後、今度はベートーベン『第九』の楽譜の表紙にいろんな画家さんの絵をプリントし、ドイツのクリスマスマーケットで販売するというイベントに声をかけていただきました。
やはりまた、ななほちゃんの顔が浮かびました。彼女の笑顔がたくさんの人を幸せな気持ちにしてくれるのでは?と。
この楽譜が『なないろの願い』に素晴らしい色を呼んでくれることになります。
Facebookに投稿したところ、高校の美術講師をしていたときお世話になった音楽の先生がお二人、楽譜を購入してくださいました。
フルートの馬屋原京子先生とサックスの山下雅也先生です。
一昨年の夏、馬屋原先生の音楽教室を訪ねたとき、その楽譜をピアノの上に飾ってくださっていました。
「実は、ななほちゃんの曲もあるんです。」
そう言うと、
「再来年、40周年記念の発表会を大ホールでするんだけど、そこでその曲、歌いません?」
馬屋原先生がにっこり笑っておっしゃいました。
大ホールで歌わせてもらったことなんて、今まで一度もありません。
夢のようなそのお話が実現するなら、誰か伴奏してくださる方を探さないと…
そんな準備をしていくなら、同時にCD制作も進めていくことができるではありませんか。
このお話をきっかけにCDの計画も動き始めました。
◇『なないろの願い』CD化計画始動
CD制作はクラウドファンディングで。
いつからか、私の中にそんな思いが生まれていました。CDを作る資金を持っていないことも理由でしたが、せっかく時間とお金をかけて取り組むのなら、ただ作ってご家族にプレゼントするだけではもったいない気がしたのです。
クラウドファンディングをすることで、ほとんど人に知られていない「慢性活動性EBウイルス感染症」という病気の名前が人の目に触れる機会ができます。
島の回顧展の時、骨髄バンクへの寄付を絡めたかったけど準備の時間が足りなくてできなかったという話も聞いていました。
収益をあげることができれば、骨髄バンクに寄付をすることもできるでしょう。
ななほちゃんのお母さんにも相談し、挑戦してみることにしました。
想いを口にし始めたら、思わぬご縁が。
ギターアレンジと演奏を福山市のシンガーソングライター、猪原純さんがやってくださることになったのです。
馬屋原先生とは大ホールの発表会で共演させていただけることになっていたので、どうかCDにもとお願いし、ご協力いただけることになりました。
第九の楽譜を送るとき、ななほちゃんの話を聞いて涙してくださったサックスの山下雅也先生にも、勇気を出して協力をお願いしました。先生も快く引き受けてくださいました。
今回関わってくださるミュージシャンの方々は、たくさんの生徒さんを指導され、コンサートやライブで活躍されているプロの方ばかり。
自分のためだけにCDを作るのであれば、こんなお願いをする勇気は出なかったと思います。
少しでも誰かの役に立てるなら、そんな想いが力を発揮し、素晴らしい方たちとプロジェクトを立ち上げることができました。
そして最後にもうひとり、私の苦手な部分を安心して任せられる力強いメンバーが加わってくれました!
高校の講師をしていた時の教え子、梨香子ちゃんです。WEBデザインやネット上のことを担当してくれることになりました。彼女は高校時代、吹奏楽部と美術部に在籍していて、馬屋原先生と山下先生の教え子でもあります。
彼女を迎え、プロジェクトは大きく動き始めました。
◇現在の準備状況
現在、猪原さんのギターと私の歌の録音が完了しています。
猪原さんのお知り合い、さくまゆきさんがフルートとサックスのアレンジをしてくださり、これから馬屋原先生のフルートと山下先生のサックスの録音が進んでいく予定です。
同時進行で、CDジャケットのデザインを、梨香子ちゃんにお願いします。
◎スケジュール
5月 クラウドファンディング終了
6月 レコーディング完了
CDジャケットデザイン完了
7月 CDプレス
8月〜リターン発送
◎資金の使い道
CDプレス:約13万円
リターン発送:約20万円
デザイン・広報費:約7万円
演奏者交通費:約5万円
手数料(17%+税):約14万円
収益が出れば骨髄バンク等に寄付する予定です。
◎最後に
今回協力してくださるミュージシャンの方々は、本当にあたたかい方たちばかりです。そんな方たちと作るCDが聴いてくださる方の心に届き、わずかばかりでもそれが支援となって誰かの命を救うことにつながれば嬉しいです。
どうぞ、ご支援よろしくお願いいたします。
10月13日(日)の馬屋原先生の40周年発表会での『なないろの願い』の共演にも、たくさんの方にご来場いただけると嬉しいです。
神辺文化会館大ホール 入場無料
ななほちゃんがモデルの2枚の絵と、ななほちゃんの代表作も展示します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る寄付の領収書が届きました
2024/11/23 15:20先月寄付をさせていただいた日本骨髄バンク様、そして、名古屋大学医学部様より、それぞれ領収書が届きましたので、ご報告させていただきます。骨髄バンクからの封筒に同封されていた寄付者への感謝・報告会(11月21日 YouTube)にも参加させていただき、どのようなことに寄付金が使われているのかも勉強させていただきました。少しでもお役に立てたなら幸いです。 もっと見る
日本骨髄バンクと名古屋大学ウイルス学への寄付が完了しました!
2024/10/29 12:3010月28日、ご支援で制作したCDの売り上げを、日本骨髄バンクに70,000円、名古屋大学ウイルス学講座へ「慢性活動性EBウイルス感染症に関する研究のため」として70,000円、寄付させていただきました。ななほちゃんの名前から、骨髄バンクと研究機関にそれぞれ70,000円の寄付をすることを目標としておりました。おかげさまで、目標の金額を達成することができました! ご支援、CDのご購入、本当にありがとうございました。 もっと見る
40周年発表会『なないろの願い』共演 無事終了しました!
2024/10/17 12:0010月13日(日)神辺文化会館 大ホールでの発表会、無事に終了いたしました。 2年前の「その歌、大ホールで歌いません?」という馬屋原先生の言葉で『なないろの願い』プロジェクトが動き始めた、きっかけのイベントです。 馬屋原先生の教室発表会の中に『なないろの願い』のコーナーを設けてくださったのですが、ステージにはなないろの花、ポスターもなないろ、プログラムには飛び出す虹をあしらってくださるなど、細やかな心配りをしてくださり、自然となないろの世界に入っていけました。 教室の生徒さんたちもあたたかい方ばかりで、絵をステージに運んでくださったり、着替えの手伝いやステージまでの誘導をしてくださったりと、大変お世話になりました。 レコーディングでは一人ずつ音を重ねていったため、すべての演奏者がそろって演奏するのはリハーサルが初めてでした。生演奏も大ホールもほとんど経験のない私でしたが、馬屋原先生、山下先生、猪原さんというベテランの先生方に支えられ、導かれて、何の不安もなく歌わせていただくことができました。 本番当日は、ななほちゃんのお母さん、おばあさま、弟さんも客席に。より一層、届けたいという想いのこもった演奏になりました。 きっと、ななほちゃんもホールにいてくれたと思います。 私たちの奏でた想い、聴いてくださったそれぞれの方の想いが、大ホールの中に満ちていた、うまく言葉にならないけれど、そんな時間でした。 この発表会で『なないろの願い』プロジェクト第一部が完結。ここで一度、皆様のご支援で制作したCDの収益を寄付させていただく手続きに進みます。 骨髄バンクと慢性活動性EBウイルス感染症の研究機関に、それぞれ7万円ずつの寄付ができます。ご協力、本当にありがとうございました。寄付が完了しましたら、また報告させていただきます。 第二部は、来年3月から4月にかけての『なないろの願い』プロジェクト展。3月23日(日)には、もう一度演奏者の集まるライブが計画されています! こちらについても、またお知らせさせていただきます。 もっと見る
コメント
もっと見る