| 目標達成のお礼とネクストゴールへ挑戦
みなさま、ご支援本当にありがとうございます。おかげ様で目標を達成することができました。
温かいお言葉もいただき、お酒作りの真っ最中のスタッフも大変喜んでおります。
コロナが終息しそうな矢先に震災で、心も折れかけていました。
スタッフのためにも、再建がもっと困難な他の酒蔵のためにも、
能登のお酒を守るためにできることをやろうと奮起しました。
これだけ多くの皆様にご支援いただけるとは思っておりませんでした。
みなさまへの感謝と、今年もお酒づくりができる喜びで涙が溢れてきます。
目標を300万円としていましたが、
当初予測していたより、復興までの道のりは長く、能登の売り場での復活は長引きそうです。
本当は、壊れた蔵の壁も直したいです。
売り場も応急処置ではなくて、元に戻したいです。
ネクストゴールを600万円として引き続き挑戦して参りますので、どうぞよろしくお願いします。
久世酒造店 九代目 久世 嘉宏
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ご挨拶
はじめまして、石川県の津幡町にある久世酒造店の九代目 久世嘉宏(くぜよしひろ)と申します。当社の創業は天明6年、西暦では1786年と238年の歴史のある酒蔵です。私は、2018年に父親より株式会社久世酒造店の社長を譲り受け、久世酒造店の九代目となりました。
ご先祖さまが守り抜いてきた酒造店を次の世代に受け継いでいくのが、九代目の役割だと思っています。しかし、社長を継いだ矢先、新型コロナウイルスの感染拡大により、売上が半分になってしまいました。父親も経験したことのない、創業以来の大赤字を叩き出してしまいました。
創業238年とはいえ、小さな造り酒屋ですので、蓄えがあるわけではありません。新米社長の私は資金繰りに奔走しました。新型コロナウイルス感染症特別貸付などにより、当座の資金は確保し、なんとか危機を乗り越えることができました。
観光客もようやく戻り始め、今年こそは社長就任以来、最高の売上を目標としてスタートを切ろうとしていた矢先、1月1日におきた能登半島地震により絶望に叩き落とされてしまいました。余震が収まらぬ中、工場に向かったところ、商品が割れてしまったり、建物にヒビが入ったりと、絶望する状況でした。
売り場の床には割れた酒瓶が飛び散り、地面は割れてしまっています。
酒蔵の壁は剥がれ落ちています。
また、取引先の被害も大きいです。酒を売ってもらっていた能登の酒屋、旅館、土産店は、大変な被害にあってしまいました。
地震で「加賀屋」「のと楽」「海望」などの能登の有名旅館なども大きな被害がありました。
卸先の有名旅館のカウンターも酷い状況で言葉を失ってしまいます。
売れる予定だった酒は、水道、温泉や施設の修復の予定が立たないため、回収してきました。大量の在庫を抱え、頭を抱えています。
正直、社長の座から逃げ出したいと思いましたが、先祖代々続いた酒蔵を私の代で終わらせてしまうわけにはいきません。奮起し、翌日から復旧作業に当たりました。壊れてしまった設備もあり、まだまだ修復は必要です。
本来であれば、すでに新酒の仕込みに入っている時期ではありますが、資金繰りが厳しい状況です。なんとか、少量の仕込みを始めましたが、しっかりと経営をしていくためには、今後の運転資金が必要です。そのために、なんとか皆様にご支援をいただきたいと思い、クラウドファンディングを開始しました。
先代から受け継いだ宝
歴史のある当社には他社には真似できない宝があります。それが「古酒・長期熟成酒」です。「長期熟成酒」の定義は、「満3年以上酒蔵で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」とされていますが、当社の貯蔵庫には3年どころか、20年、30年といったまさにお宝のような長期熟成酒が眠っています。これだけの古酒を貯蔵している酒蔵はほとんどありません。
非常に希少なお酒です。今回非常事態にあたって思い切って放出します。
先代が残してくれた、この宝を活用させていただき、久世酒造店を未来へ繋いでいきたいと考えています。どうか、ご支援をよろしくお願いします。
久世酒造店の歴史と特徴
・良い酒は良い酒米から
創業238年の歴史のある久世酒造店では守り続けている伝統があります。それは「良い酒を創るには 良い酒米から」という考えで、創業当時より自社が所有する田んぼで、自社ブランドの酒米を生産してきました。
酒米は「長生米(ちょうせいまい)」と言い、当社の酒の代表銘柄である「長生舞(ちょうせいまい)」に使われています。
実はこの「長生舞」という名前は、加賀藩を治める前田家に命名していただいた名前で、今も引き継いでおります。
・2種類の仕込み水
久世酒造店が現在の場所で創業したのは、良い酒米を創るためと、もう一つは良い水があったからです。酒蔵の地下にはミネラル分が大変豊富な硬度7.62度の硬水があります。これに、硬度3.07度の麗水「清水(しょうず)」の湧水をブレンドし、仕込み水として使用しています。
昔から、硬水で作られた日本酒は「男酒」、軟水で作られた日本酒は「女酒」と呼ばれています。男酒はコシがある引き締まった味わい、女酒は柔らかく穏やかな味わいという特徴があります。久世酒造店で創るお酒は、この2種類を独自配合することで飲みやすくも複雑な味わいとなります。
・能登杜氏
日本酒作りの最高責任者を「杜氏(とうじ)」と言います。日本酒は雑菌の繁殖が起こらないように冬に仕込みを行うことがほとんどです。農作業が終わる晩秋から春にかけて日本酒作りが行われますが、杜氏の仕事は農作業のない冬の季節労働でした。
現在でも数十の杜氏集団があり、冬になると全国の酒蔵へ行き、酒造りを行っています。石川県の能登杜氏は、岩手の南部杜氏、新潟の越後杜氏、兵庫の但馬杜氏、と並んで日本四大杜氏と呼ばれています。
杜氏集団ごとに酒の味は異なると言われており、南部杜氏は「香り高い酒」、越後杜氏は「淡麗辛口」、但馬杜氏は「骨太」、そして能登杜氏は「濃厚で華やか」と言われています。
久世酒造店の杜氏は、代々「能登杜氏」。百年間も受け継がれてきた、能登杜氏の匠のわざは全国に誇る伝統文化の一つと言えます。酒蔵を守ることは日本の伝統を守ることでもあると考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
私たち久世酒造店は、石川県で238年もの間、伝統的な酒造りを続けてきました。しかし、最近の経済状況や地震の影響で、私たちの酒蔵は厳しい状況に立たされています。
プロジェクト立ち上げの背景
私は九代目として酒蔵を引き継ぎましたが、コロナ禍の影響で売上は半減しました。まだその打撃から立ち直る前に、震災が私たちを襲いました。酒造りに必要な製造設備はなんとか応急処置を施しましたが、新酒の仕込みの時期に入り、材料の仕入れもままならない状況となっています。
資金の使い道
運転資金 200万円
酒米の仕入れ、杜氏さんやスタッフの給料などの運転資金に活用させていただきます。
設備資金 400万円
内訳
・やぶた(自動圧搾ろ過機)のメンテナンス 約50万円
日本酒は酒米を蒸し、麹菌を混ぜることによって麹を作ります。麹にさらに蒸米と酵母と仕込み水などを加えて、発酵させることで、醪(もろみ)ができます。そして醪を絞ることによって日本酒ができます。
この最終工程の絞り方によって日本酒の味が決まります。その際に必要なのが、やぶたという機械ですが、大変大きな機械で、毎年メンテナンスが必要です。コロナ禍の中、最小限のメンテナンスで稼働してきましたが、今年は昨年よりもたくさん稼働させるためにメンテナンスを行いたいです。
・ウインチ 約150万円
日本酒作りは重労働です。その中でも一番の力仕事が、蒸した酒米を運ぶ作業ですが、1日に何百キロを繰り返し運びます。久世酒造店のスタッフも高齢となってきており、電動のウインチを購入することで作業を楽にしたいと思っています。
・小型タンク 約100万円
お酒は大きなタンクで発酵させます。久世酒造店では5000リットルから10000リットルのタンクを使用しております。しかし、お客様の求めるお酒も多様化してきており、久世酒造店でも現在の大きなタンクも使いながら、小型のタンクを用いて新しいお酒の研究もしていきたいと考えています。
・蔵の壁、売り場の修復費用 約100万円
わたしたちは、この600万のうちまずは、300万をご支援いただきたいと考えています。
リターンについて
私たちはご支援いただいた方々に感謝の気持ちを込めて、さまざまなリターンをご用意しました。
例えば、私たちの酒蔵で生産された特別なお酒を限定数でご提供させていただきます。古酒はもちろん、松本零士さんとのコラボ商品もお出しします。
私たちの酒蔵の銘柄を楽しみながら、酒蔵の復興を応援していただければ幸いです。
実施スケジュール
私たちは酒蔵の復興に向け、以下のスケジュールで活動を進めてまいります。
・2月14日:クラウドファンディングの開始
・3月15日:リターンの発送準備
・3月中旬以降:新酒の仕込み
・4月初旬:酒蔵の製造設備の修復作業
・4月初旬:リターンの発送開始
私たちはできるだけ迅速に作業を進め、リターンの発送を行います。ご支援いただいた皆様には、早急にお礼の品をお届けできるよう努めてまいります。
最後に
私たちはこの困難な状況を乗り越え、酒蔵を再び輝かせるために全力を尽くしてまいります。
皆様のご支援を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
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■酒類販売管理者標識
https://www.choseimai.co.jp/page/sales_license
※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
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最新の活動報告
もっと見る支援ありがとうございます。おかげさまで開始2週間で第一目標を達成いたしました。
2024/02/28 14:50コロナが終息しそうな矢先に震災で、心も折れかけていました。スタッフのためにも、再建がもっと困難な他の酒蔵のためにも、能登のお酒を守るためにできることをやろうと奮起しました これだけ多くの皆様にご支援いただけるとは思っておりませんでした。みなさまへの感謝と、今年もお酒づくりができる喜びで涙が溢れてきます。 目標を300万円としていましたが、本当は、壊れた蔵の壁も直したいです。売り場も応急処置ではなくて、元に戻したいです。現状は被害にあったお取引先から在庫を多く引き取っている状況です。ネクストゴールを600万円として引き続き挑戦して参りますので、どうぞよろしくお願いします。。3/31まで続きますので、ぜひ日本酒を購入してご支援お願いいたします! もっと見る
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