2024/04/01 17:00

いよいよ今日から4月。
クラファン開始から1ヶ月が経過し、これまでのご支援総額は1,343,300円となりました。
ご支援くださった122名の方々に心からお礼申し上げます。
残り25日!目標金額500万円まではまだまだ遠いですが、最後まで諦めずに発信を続けてまいります。応援よろしくお願いいたします!


原発事故から13年の福島を訪問して

2024年3月10日から12日まで、FoE Japanは、浪江町の今野寿美雄さんのご案内で、FoEドイツのメンバーとともに福島県を訪問しました。
原発事故から13年の各地の様子を、写真とともに紹介します。

◆ 3月10日 福島市にて交流会

10日(日)の午後に福島市に到着し、まずは福島テルサで交流会を開催しました。
ぽかぽかプロジェクトに参加する親子など、オンライン含め約30名が参加。ドイツに行ったことがある高校生なども、関心を持って来てくれました。
また参加者の方から、大河原さきさんのお話を聞いて「今の福島の状況を考えさせられた」という感想もいただきました。


◆ 3月11日 東日本大震災・原子力災害伝承館/おれたちの伝承館
この日からは浪江町民で、現在は福島市飯坂温泉で避難生活を送る今野寿美雄さんにご案内いただきました。今野さんが暮らす復興住宅には、浪江町から移り住んだ方が多くが暮らしています。

福島県双葉町にある県立の施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」を訪れました。

この日の夕方に行われるキャンドルナイトの準備がされていました。
東日本大震災が発生した14:46には、屋上で多くの方とともに黙祷を行いました。


夕方、福島県南相馬市小高にある「おれたちの伝承館」に移動しました。
ここは空き倉庫を作家や各地の助っ人、地元住民らで改装した手作りの美術館で、言葉だけでは表現できない原発事故のことが展示されているのが印象的です。

こちらでもキャンドルナイトが開催されていました。
竹や単管パイプで、写真家で館長の中筋純さんなどが手作りされたとのこと。
福島第一原発の方向を指す矢印が、キャンドルで照らされました。

この日は双葉屋旅館に宿泊しました。
女将の小林友子さんご夫妻は、原発事故後に避難生活をへて戻られ、2016年の常磐線開通に合わせ、旅館を再開しました。
3月11日の当日に私たちが訪問したことに対し、小林さんは言ってくださいました。

「13年経ってようやく、前を向けるようになった。
これからも、原発事故のことを伝え続けなければならない。
海外からも東京からも、同じ思いを持つ人に来てもらい、一緒に過ごすことができるのはありがたい。」


◆ 3月12日 西島香織さん、鈴木亮さん、武藤類子さん

浜通りを中心に活動をされている西島香織さん、鈴木亮さんにお話を伺いました。お2人は数年前に富岡町に移住し、原子力災害考証館furusatoの企画や運営、ふたば地域サポートセンター、有機農業という3つの柱を中心に活動されています。


以前は福島第一原発が見えた国道六号線。多くの建物は解体され、空き地になっていますが、当時のまま残された建物もありました。


クラファンへの応援メッセージも頂いた武藤類子さんとお会いして昼食をとった後、福島県環境創造センター交流棟(コミュタン福島)に移動しました。

施設を見た後、武藤さんから政府・東電からのプロパガンダの話や、武藤さんが関わっている様々な裁判の話がありました。

「さまざまな省庁、農林水産省、経産省、環境省、復興庁が事故後大々的に広告を出した。賠償を羨むようなプロパガンダをプロの広告代理店が行って、分断を生んでしまった」

まさに放射能の安全神話を作り出している施設内で武藤さんはそう話します。


スペースの都合でこちらに載せきれなかった報告の全文はこちらのブログでご紹介しております。
ぜひ合わせてお読みいただき、原発事故から13年経った福島の今を感じていただければ幸いです。
https://foejapan.wordpress.com/2024/03/29/fukushima_13yrs/