「革の王者」「革の宝石」と呼ばれるクロコダイルレザー。コードバンやカーフといった高級レザーと言われる分野の中でも最も特別な革として認知されています。王室御用達のクラシックメーカーから高級メゾンブランドまで革製品の最上級の素材はクロコダイル、その中でもポロサス種といっても過言ではないと思います。では、なぜクロコダイルレザー製品はそのような評価をされているのでしょうか?その理由は下記となります。
・そもそもクロコダイルが熱帯から亜熱帯にしか生息していない珍しい動物であること。
・希少な革であるがゆえに、他の革と比較して、革の鞣しから染色工程に至るまで専門的な技術や知識が必要な上、革に斑模様があり凹凸があるため、綺麗に縫製するのが難しく、きちんと扱える職人が極端に少ない。
・「ワシントン条約」に基づく正規ルートには取引制限があるため、牛革や馬革などの一般的な革に比べて流通量が非常に少ない。
・クロコダイルレザーは牛革の10倍の強度を持っていると言われます。そのため、長く愛用して頂ける革製品の筆頭格になります。ダイヤモンドは世界一硬い石として価値が高いわけですが、古の昔から様々な分野で特別丈夫なモノは価値が高い扱い受け続けています。素材という目線で考えても非常に価値がある希少なレザーです。
・ワニ革全般が高級品として扱われますが、その中でもクロコダイルは財布やハンドバッグに使用されます。アリゲーターやカイマン種と違い、丈夫な繊維質にも関わらず柔らかい質感を兼ね備えているからです。その中でも特にポロサスは、特に美麗な斑模様だったり、はっきりとした凹凸感を堪能出来るため、最高品種とされています。
長くなってしまいましたが、今回はクロコダイルレザー製品の見るべきポイントを書かせて頂きました。それでは引き続き宜しくお願い致します!