昨日、「養子の声」をテーマに勉強会を行い、養親の方や支援団体の方、養子の方など、様々な方にご参加頂きました(海外からご参加された方もいらっしゃいました)!
配信予定の作品「Messages for Adoptive Parents from Adopted people」の一部分「Trauma(トラウマ)」と「Shame(恥じる気持ち)」を見た後には、下記のような感想がありました。
・「トラウマ」という言葉は、戦争での心の傷のイメージがあったが、我が子の11か月の喪失感がきっとあるのだろうなと思い、衝撃的だった。
・「捨てられないようSuper good girlでいる」、「養親が話すのを恥じると、養子は自分自身を恥じるようになる」という言葉であったり、こういった重い話を笑顔で話されている様子は、字幕翻訳をして心に残った。訳していて思わず涙したのは「つらい出来事があると"自分は何もかも失う運命にある"と感じてしまう」と話した男性の一連の言葉。当事者が語る言葉だからこそ胸に来るものがあった。
・1歳の時に特別養子縁組、海外で養子縁組、現在海外在住。10代の頃しんどかったという点が心に残った。通常でも10代の頃はしんどいものなのに。映像に登場していた幼児当事者たちが、経験を過去形で語っていた部分もあったのあ印象的だった。我が子もこれから多感な時を過ごすだろうけど、元気に育ってほしい。
この映像に関して白井千晶先生からは、「イギリス・アメリカでは、年長児の養子縁組が多い(それまで里親や施設)から自分が養子になったことを覚えているケースもある。日本は赤ちゃんの頃に特別養子縁組が行われることが多いが、だからとって大丈夫ということはない。」というお話がありました。
また、白井先生が養子当事者の方からよく聞く話として、下記のような話もありました。
「当事者からは"根がないように感じる”ということをよく聞く。自分じゃない子が養子に来ていたかもしれないとか、自分はもしかしたら他の家庭に行っていたかもしれないとか。必然性が感じられないと理性で今の関係性を解釈しないといけない」
ちょっとしたことがきっかけで、自分が養子である事実と向き合うことになる。このことは、養親に限らず、養子当事者の周りいる人たちも知っておくべきなのかもしれません。
次回は、7月17日(水)20時半〜、「養親の声」をテーマに勉強会を開催します。ご都合のつく方はぜひご参加くださいませ(養親以外でも大歓迎です)!
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https://peatix.com/event/4030497