プロジェクトの実行者について
私たちは、2021年11月に日本初の部活動問題専門組合「愛知部活動問題レジスタンス」(通称IRIS)として愛知県人事委員会に登録を行いました。2023年からは県外での組合結成支援に乗り出し、2024年2月現在、岐阜と香川で、IRISぎふとIRIS香川をそれぞれ結成しました。千葉・兵庫・京都・東京・沖縄・北海道でも、組合結成を目指して具体的な動きが始まっています。
このプロジェクトで実現したいこと
部活動問題を専門に扱う組合は、今のところIRIS系組合とPEACH(全国部活動問題エンパワメント)加盟組合しかありません。既存の教職員組合は、組合員の中にもさまざまな意見があることや保護者との関係などから、部活動問題に対してはっきりとした態度を表明できずにいます。私たちは、部活動問題専門組合として、顧問を断りたい人のための交渉支援を行うことを明確に掲げています。
愛知では、組合員の勤務校で交渉を行い、実質負担ゼロの部での顧問就任を実現しました。香川では、組合員だけでなくその学校全体での顧問選択制を実現しました。こうしたことを全国に広げるためには、全国で組合を結成することが必要です。
プロジェクト立ち上げの背景
組合を立ち上げるといっても、普通の教員にはそのノウハウがありません。IRISには幸いなことに、組合の立ち上げやその後の運営に必要なノウハウがすでに備わっています。何もないところから始めるより、すでに出来上がっているものを各地に持っていったほうが効率的です。
教職員組合は地方公務員法に基づいて人事委員会への登録を行いますが、その際の要件は、地元の学校に勤める先生方が複数名組合員として参加していることです(※)。結成時には大会を行い、組合の規約制定と役員選出のための投票を行う必要があります。法令上、結成大会は地元の先生たちだけで開くことが可能ですが、組合のことを知らない人たちだけで集まってもうまくいきませんので、これまでは必ずIRIS代表が参加するようにしています。
組合員になれるのは地元の先生方だけですが、役員には他地域の教員や、教員以外の職業の人も就くことができます。役員は、教育委員会や管理職との交渉にも参加することができます。このことを利用し、IRIS役員を役員として選出することで、IRIS役員が地元の教育委員会や管理職との交渉に参加できるようにするというのがIRIS系組合の基本的な仕組みです。
※複数名というのは本来は2名のはずで、民間の労働組合の場合は間違いなく2名(愛知労働局に確認済み)ですが、公務員の組合を管轄する総務省の見解では3名となっています。おかしいとは思いますが、2名より3名いたほうがその後の組合活動にとっても有利ですので、あえて反論せず、3名集める努力をすることにしています。
これまでの活動と準備状況
岐阜と香川はすでに組合を結成し、人事委員会への登録を済ませました。千葉・兵庫・京都でも、結成大会は開催済みで、現在、人事委員会への登録手続きを行っているところです。東京・沖縄は結成大会開催日時が決定しており、大会実施後直ちに登録手続きを行います。北海道は結成大会開催に向け組合員を募っているところです。
これまでに行った結成大会は、青春18切符の利用や、近隣地域の同日開催、IRIS代表の個人的用事に伴う移動と合わせた開催などの工夫により、IRIS代表が少し持ち出すくらいで収支を何とか収めてきました。しかし、沖縄や北海道へはどうしても飛行機を利用しなければならず、各種工夫の余地も限られることから、万単位での支出が見込まれます。個人的努力には限界がありますので、皆様方の支援をお願いしようと思った次第です。
リターンについて
組合結成に関して、進捗状況をつぶさにお知らせします。Xアカウントでも一般向けにある程度の情報発信は行いますが、それよりもかなり詳しく、支援者向けメッセージの中でお知らせします。
実施スケジュール
今のところ、東京と沖縄での結成大会開催が確定しています。
2月24日 東京・新宿の貸会議室(2時間約2000円)にて開催。
交通費 10,000円(高速バス往復)
3月2日 沖縄・那覇の貸会議室(2時間約2000円)にて開催。
交通費・宿泊代 31,000円(名古屋→那覇ジェットスター、那覇→関西ジェットスター、関西→愛知JR)
東京+沖縄 費用合計 45,000円
※交通も宿泊も最小限に抑えています。これ以下に抑えることは不可能です。
最後に
今回は、確定している東京と沖縄の結成大会開催費用をクラウドファンディングで募集します。この後、北海道をはじめ各地での結成大会開催を予定していますので、開催が確定した段階で再度ご支援をお願いすることになると思います。継続的なご支援をよろしくお願いします。
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