ごあいさつ
はじめまして!私たちは(公財)名古屋市文化振興事業団です。
1983年に設立された公的な団体で、2023年には40周年を迎えました。
名古屋の文化・芸術界隈を盛り上げること、アートと社会の架け橋となることが私たちのミッションで、文化施設管理運営と多様なジャンルの文化イベントを毎日開催しています。最近は、文化芸術のパワーを使って教育や福祉分野の課題解決にも取り組んでいます。SDGsの考え方を大切にしながら、みんなが創造的で文化的な人生を送ることができる都市を創りたい!素敵なまちづくりに貢献したい!と、考えています。
ウェブサイト
「ミニオーケストラ・ピクニック」で創造性あふれる未来を!
このプロジェクト「みんなの音楽大冒険!ミニオーケストラ・ピクニック」は、名古屋市内の小学4年生の子どもたちを学校単位で劇場に招待し、オーケストラの生演奏によるコンサートを鑑賞してもらう企画です。
私たちはこのプロジェクトを通じて、すべての子どもたちに
●リアル体験で好奇心に火をつけて、興味の幅を拡げてもらいたい
●自分自身の可能性を拡げるキッカケのひとつにしてもらいたい
●豊かさ・ゆとりを楽しむ心と、自己表現する力を育んでもらいたい
と願っています。そして、
●続けることで、未来のまちの魅力や幸福度の向上に貢献したい
と考え、平成26年から令和5年まで8回に渡り開催してきました。
文化芸術体験が育む子どもたちの可能性
私たちは、年間約100本以上の子ども向けの公演やワークショップを企画する中で、子どもたちが日常とは異なる環境で心を動かし、自信をつけ、新しい挑戦への扉を開く場面に数多く出会ってきました。
しかし一方で、経済的な理由、地域的な制約、家庭環境などにより、一部の子どもたちはこのような体験の機会を得られていないという現実があります。
文化芸術やアートが単なるエンターテイメントではなく、自身の人生を創造するための力を持っているとすれば、その機会が平等に与えられていないことは社会的な課題だと言えます。
設立から40年に渡り自ら文化芸術の力を体験し続け、人生における文化芸術やアートの価値を実感してきたからこそ、私たちはこの社会的な課題に取り組むことを決意しました。
子どもたち誰もが、環境に関わらず文化芸術にアクセスできる社会でありたい
無限の可能性をもつ子どもたちが、自身の創造性を活かした豊かな人生を歩んでほしい
課題を解決することで、子どもたちの希望あふれる社会に少しでも近づけたい
そんな思いから生まれたのが、今回のプロジェクト「みんなの音楽大冒険!ミニオーケストラ・ピクニック」です。
子どもたちが参加することで完成する演奏会
プロジェクト立ち上げ当初、私たちは”今回の企画ではじめて劇場に来る子どもたちも少なくないはず!”と考え、音楽のたのしさや感動が伝わるプログラム構成を一から考えました。
そして、誰もが知っている名曲の鑑賞はもちろんのこと楽器の紹介やワークショップを盛り込んだ、このコンサートでしか実現しない子ども参加型のプログラムが完成しました。
プログラムの中身をご紹介
1.『聴く』 クラシックの名曲を聴いてみよう!
「天国と地獄」や「威風堂々」など子どもたちにも馴染みのあるクラシックの名曲をオーケストラの生演奏でお届け。生演奏だから伝わる演奏者の動きや楽器の響きを体感してもらいます。
2.『知る』 楽器の秘密を探ってみよう!
「バイオリンの絃は何でできているの?」「トロンボーンはどうやって音が出るの?」など、演奏者がクイズ形式で楽器の仕組みを楽しく・分かりやすく解説します。
3.『参加する』 手拍子でリズムに挑戦しよう!
オーストリアで生まれた「ワルツ」やアルゼンチンの「タンゴ」など様々なリズムの入った楽曲に子どもたちが手拍子で参加する「リズムで世界旅行」のコーナー。複雑なリズムにも楽しんで挑戦します!
4.『歌う』 オーケストラと一緒に歌おう!
オーケストラと会場にいる子どもたち全員が共演!合唱曲「音楽のおくりもの」をオーケストラの生演奏で歌う、子どもたちに大好評の企画です。公演当日は同じ地区の複数の学校が会場に集まります。もちろん違う学校の子どもたち同士は初対面ですが、合唱がはじまると子どもたちのエネルギー溢れる声がひとつとなって劇場内に響き渡り、運営するスタッフも毎回感動をもらっています。
ぜひ、こちらの動画をご覧ください!
〈令和5年度公演「音楽のおくりもの」〉
4つのプロ楽団の力を集結したハイクオリティな企画
プログラムを作るにあたってのこだわりはもう一つありました。
それは、まずは初めて聴く・体験するものだからこそ、「ハイクオリティ」であることです。
そこで私たちは、名古屋で活動する4つプロの楽団(名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、愛知室内オーケストラ)に声を掛けました。本企画の趣旨に賛同していただいた4つのプロ楽団と当事業団による実行委員会を結成し、企画会議では、各楽団が今まで培ってきたノウハウや編曲楽譜などを惜しみなく出し合いました。
通常は別々の活動をしている楽団がこのように一つのプログラムを作るのはとてもめずらしい事です。日頃、子ども向けの演奏会等も数多く行っているプロの視点が十分に反映され、クオリティの高さと分かりやすさどちらも兼ね備えたプログラムとなりました。
■楽団のご紹介■
名古屋フィルハーモニー交響楽団
“名フィル”の愛称で親しまれている、東海地方を代表するプロ・オーケストラ。1966年の楽団結成以来、愛知県名古屋市を中心に演奏活動を続けている。これまでに4回の海外ツアーを行い、ウィーン・フィルのメンバーとの共演も重ねるなど、国際的な活動も実施。2023年4月より名フィル指揮者・正指揮者を12季務めた川瀬賢太郎が音楽監督に就任しており、名誉音楽監督の小泉和裕らとともに、現在はバラエティに富んだ年間約110回の演奏会に出演している。
https://www.nagoya-phil.or.jp/
セントラル愛知交響楽団
1983年に発足。定期演奏会や音楽鑑賞教室(学校公演)を中心に演奏活動を続け、2023年に創立40年を迎えた。2024年4月より名古屋出身の角田鋼亮が音楽監督に就任。バレエ、ミュージカル、POPS、邦楽、舞踊、ロックバンドなど、あらゆるジャンルの団体とも共演し『親しみのあるオーケストラ』として活動の場を広げている。
https://www.caso.jp/
中部フィルハーモニー交響楽団
2000年に設立。小牧市を拠点に「地域に根差したトップクラスのオーケストラ」を目指して、主に中部圏で精力的に演奏活動を行っている。古典から近代までの幅広いレパートリーと、バラエティに富んだ企画と併せて、アンサンブル技術や情熱的な演奏で高い評価を得ている。これまでに愛知県芸術文化選奨新人賞などを受賞し、「多年にわたる地方自治の発展への功績」に対し愛知県より感謝状を授与された。現在、秋山和慶が芸術監督・首席指揮者、飯森範親が首席客演指揮者を務めている。
https://chubu-phil.com/
愛知室内オーケストラ
2002年、愛知県立芸術大学出身の若手演奏家を中心として発足。定期演奏会をはじめ、特別演奏会やファミリーコンサートなど積極的な活動をしている。2015年から6年間に亘り新田ユリを常任指揮者に迎え、2019年7月、フィンランドのリエクサ(リエクサ・ブラスウィーク)とヘルシンキの2都市で公演をおこなう。創立20周年となる2022年4月、山下一史が初代音楽監督に就任。2023年4月には権代敦彦が初代コンポーザー・イン・レジデンスに就任。
https://ac-orchestra.com/
自分のまちの劇場にオーケストラがやってくる!
名古屋市内には15の小規模ホールが点在しており、現在は全て私たち名古屋市文化振興事業団が管理運営しています。
「ミニオーケストラ・ピクニック」ではこの利点を活かし、子どもたちが住んでいる区内や学区の近くなど「自分のまち」で本格的なオーケストラを鑑賞できる仕組みとしています。
また、同じ区内であっても、中には劇場までのアクセスが悪い学校も存在します。その場合は貸し切りバスをチャーターし、学校単位で子どもたちを送迎することで、劇場までの距離による不平等を解消しています。
参加した子どもたちの声
「ミニオーケストラ・ピクニック」に参加した子どもたちには毎回アンケートを書いてもらっています。
子どもならではの視点で書かれた感想からは、生の演奏にふれた興奮や心の動きが手に取るように伝わってきて、まさに「好奇心に火がついた」ことを感じることができる大切なツールです。
また、書かれているオーケストラの演奏で聴いてみたい曲などを参考に、プログラムの見直しも図っています。
参加した子どもたちの声を一部ご紹介
スケジュール
2月 参加校決定
4月15日 クラウドファンディング開始
6月 2日 クラウドファンディング終了
6月 4日 事業開始
6月27日 全公演終了(全12回公演)
実施会場:名古屋市文化小劇場 7会場(西、北、緑、東、名東、熱田、昭和)
8月 事業実施のご報告(メールにて)
資金の使い道
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!
でも、「市の公的な団体なら市の税金は使えないの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、このプロジェクトは開始当初から私たちの自己財源で実施しています。
財団運営で得た収益(黒字)は、全て「公益」への投資として社会に還元する事業に活用していますが、毎年度、収益の有無は極めて不確実な要素です。あわせて、近年は物価や人件費等の高騰により、これまで実施してきた学校単位のバス送迎や子どもたちへの配布物等の削減を余儀なくされています。
このプロジェクトを存続して、子どもたちの大切な体験機会を作り続けることで、未来につなげていけるよう、公演制作費として活用したいと考えています。
〈主な費用内訳〉
オーケストラ出演料:約800万円(10~15公演分、楽器運搬費等含む)
印刷費:約15万円(配布用マナーブック)
その他:約10万円(食糧費、その他雑費)
リターンについて
支援金額500円
ご支援いただいた皆さまに公演終了後にお礼のメールをお送りいたします。
支援金額5,000円
ご支援いただいた皆さまに公演終了後にご報告のメールをお送りいたします。
〈メールの内容(予定)〉
●プロジェクト支援のお礼について
●事業報告書
・提供内容:10ページ程度のPDFデータとなります
・提供方法:メールの添付データにてお送りいたします
支援金額10,000円
ご支援いただいた皆さまに公演終了後にご報告のメールをお送りいたします。
〈メールの内容(予定)〉
●プロジェクト支援のお礼について
●事業報告書
・提供内容:6ページ程度のPDFデータとなります
・提供方法:メールの添付データにてお送りいたします
●記録写真
・提供内容:20枚程度の画像をPDFデータにまとめた形となります
・提供方法:メールの添付データにてお送りいたします
支援金額50,000円
ご支援いただいた皆さまに公演終了後にご報告のメールをお送りいたします。
〈メールの内容(予定)〉
●プロジェクト支援のお礼について
●事業報告書
・提供内容:6ページ程度のPDFデータとなります
・提供方法:メールの添付データにてお送りいたします
●記録写真
・提供内容:20枚程度の画像をPDFデータにまとめた形となります
・提供方法:メールの添付データにてお送りいたします
●記録動画
・収録時間:60分程度
・提供方法:メールにURLを記載します
●参加した子どもたちからのメッセージ
・提供内容:子供たちの手書きメッセージ(一部抜粋)をPDFデータにまとめた形となります。
・提供方法:メールの添付データにてお送りします
最後に
このプロジェクトには平成26年度からこれまでに延べ444校、31,431名の子どもたちが参加しました。
これまで来場した子どもたちのアンケート結果によると、参加した小学4年生の6割程度が「これまで劇場に来たことがない」と回答しており、本企画が劇場や文化芸術にふれ、新しい体験を得る大切な機会であることが表れています。
今年度の「ミニオーケストラ・ピクニック」にも、48校から申し込みがあり、約2,800名の子どもたちが参加する予定です。
子どもたち「みんな」の可能性を拡げることは、「みんな」で豊かな未来を創ることでもあります。こんな理想を持ったプロジェクトを「みんな」に応援していただけること、願っています!
〈令和5年公演 アンコール演奏〉
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
「本プロジェクトへのご寄付は(団体名)への寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び寄付金受領証の発行を行います。
このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。
「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、(団体名)が発行した寄付金受領証をもって
確定申告をしていただく必要がございます。(受領証の発送時期に関するご説明)
※寄付金受領証はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。」
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