みなさま、和紙でできたソックスがあるってご存知でしょうか。
近年注目されるその素材は、意外にもコットンのソックスよりも遥かに丈夫で、癖のあるシャリっと感。
蒸れにくく、乾きがとても早い。
私自身も7年ほど愛用しており、特にアウトドアやスポーツシーン、夏を中心に重宝しています。
そして藍染めが「着る漢方薬」と呼ばれることをご存知でしょうか。
昔から藍染された生地は丈夫で、保温や抗菌、消臭効果があると言われています。
ただ日常に何気なく履いているソックスが
もし牛乳パックからできたエコな素材だったら。
それが天然の藍染めの、身体にも自然に優しく、おしゃれなソックスだったら。
そんなわくわくを実現へ…!
せっかくならエコな方を選びたい!
せっかくなら天然染料を選びたい!
そんな選択してみませんか。
「牛乳パックから生まれた糸」から作る藍染めのアイテム
【REPACⓇ+indigo】をみなさんの日常へ。
愛知県の知多半島、常滑市にある藍染め工房。
畑から染料づくり、染めまで一貫して知多半島で行います。
常滑焼の甕を使い、知多木綿や、知多のお酒、灰などを使用して「知多藍」を作ります。
紺屋のナミホの工房や畑はできるだけオープンに、気軽に藍にふれられるフィールドであること。
伝統的な藍を伝え、残し、アップデートし続けていくことを理念とします。
紺屋のナミホでは、『天然藍灰汁発酵建て』という昔ながらの伝統的な技法にこだわり染色します。タデ藍の葉っぱを発酵させて作る蒅(すくも)という自家製の染料を用います。
材料は蒅と灰汁と貝灰とフスマ。時々お酒。全て天然素材を使用し、科学的なものは一切使いません。
土地の気候や温度、水などにより、日々変動する藍の染液に合わせて染め方も日々変える。
このように自然から作り上げられる、藍の曖昧さに寄り添い染色をします。
藍染というと、色移り、色落ちを心配する方も多いと思います。
しかし、天然藍は色移りしにくいのです…!
発酵建ての藍染は色移りや、色落ちがしづらく、長い期間使用していただけます。
洗濯や使用に関しても、それほど気を使うことなく普通の服と同じよう私用できます。
発酵建ての藍は色の粒子が大きく生地にしっかり入り込み、絡みつき定着することにより、
色移り、色落ちがしづらくなります。長い年月かけてゆっくりと経年変化をしていきます。
「世の中にないものをつくれ」
そんな合言葉とともに
立ち上げた素材ブランド 【 ReMateri® 】(リマテリ)
その【 ReMateri® 】さんより開発されたものが
牛乳パックからうまれた糸「REPAC®」です。
「REPAC®」とは、近年、人気急上昇中の和紙糸と同じような機能性を持ちながら
その内一部を牛乳パックを主としたリサイクル紙に置きかえた新素材です。
和紙糸のサラっとした肌触りはもちろんキープしたままで
吸水性や防臭性は外部試験機関での検査もクリアしています。
1kgの糸には1ℓの紙パックが約10本再生されている計算になっており
全国牛乳容器環境協議会によると1ℓの紙パックを焼却処分せずに、
リサイクルするとCO2排出削減量が23.4g削減できるとの事なので、
1kgの糸製造あたりで約234gのCO2排出量削減に貢献しています。
こうした数値化をおこなうことで、"何となく"リサイクルするのではなく
この製品ではこれぐらいの環境配慮をしている、と言いやすくなります。
ちなみに牛乳パックは工場損紙をはじめ、国内調達されたものを使用しています。
昔から藍染は、保温や抗菌、消臭効果があると言われて
何日着ても臭くならない、傷口を早く治すなんて言い伝えも。
そして染めることによって糸も強く丈夫にします。
江戸時代~明治初期にかけて日本人の多くが愛用しており、特に戦場に向かう武士にはぴったりだったとか。
そんなところから、「着る漢方薬」 なんて言われています。
。
このREPACⓇ+indigoの製品を知多半島から発信するために、何かいいアイデアがないものか…と頭を抱えていた時に、
たまたま染めていたほかの製品が、思った柄に染まらず「これじゃ何だか牛の柄だよ~」とつぶやいたのが始まり。
一緒に働くスタッフがピンと来て「REPAC®を牛柄にしちゃうのはどう??」とアイデアをくれました。
知多半島(特に故郷の半田市)は、牛の街。雨の前日になると特に香ばしく香るそのにおいから、
「半田出身だよ」と告げると高確率で「あっ、あの牛くさいとこ?」と言われる。この町。
そこまで知多半島=牛が浸透しているのなら、逆手にとって知多半島らしさを牛で表現しよう!
そうしてできた、牛乳パックからうまれた糸の、牛柄の藍染めの商品たち。
そして、それにもう一つ欲張り、牛をプラス・・・‼
染色では、より濃くしっかりと染めるために、呉汁処理(染まりやすいたんぱく質を布にしみこませる)をします。
それは、大豆や豆乳で行うことが多いですが、牛乳でもできます。
今回、呉汁処理に給食の余りや、賞味期限間近で破棄されるものなどを使用し、
牛乳で呉汁処理をしました。(薄めて少量で使用するので臭いなどはほとんど残りません。)
こうして、牛乳パックからうまれた糸で、牛乳染をして、更に藍で牛柄に染める。
牛!牛!牛!な知多半島らしい商品の完成です。
写真は、「ぜったい牛舎で撮りたい!」という私のわがままを快諾くださった、
半田市岩滑にあるミルキーファームさんにご協力いただきました。
とっても大きくて、おおらかで素敵な牛モデルさんたちでした。
商品は下記のシリーズを展開します。
・REPACⓇ+indigo パーティションショートソックス
・REPACⓇ+indigo パーティションロングソックス
・REPACⓇ+indigo ニット帽
・REPACⓇ+indigo ハンドタオル
・REPACⓇ+indigo フェイスタオル
・REPACⓇ+indigo バスタオル
各アイテムは1アイテムごとに下記の量の牛乳パックを使用し削減につながります。
◆パーティションソックス
シャリ感が癖になるソックスは、ランニング等スポーツでの使用や夏場の蒸れる時期にどうしても靴下を履かないといけないときに特にオススメします。 吸水性や速乾性に優れ、なんといっても蒸れ感を感じにくく1日履いていても苦になりません。
そして、このソックスは中が五本指に分かれていますが、外から見ても分かりにくい編み方をしています。
洗濯後に指部分を一つずつひっくり返す手間もありません。
◆ニット帽
ニット帽は吸水速乾とシャリ感が、サマーニットとしてもオススメなオールシーズン対応です。
藍で染めることによって、糸の素材で色の濃淡がありました。
これによって自然と撚り杢調の柄が浮かび上がりました。
ホールガーメントⓇで丁寧に編み上げたニット帽は、縫製の必要がないため縫い代がなく、着用時の違和感がありません。
◆泉州タオル
タオルは泉州タオルを使用しており、紙の糸は高い吸水性や防臭性を持ち合わせているほか、空気を多く含むので軽いのが特徴です。スポーツやアウトドアシーンにもオススメです。
ふわふわふっくらとした泉州タオルは、パイル部分はオーガニックコットンを使用しています。
一昨年に、SDGsをテーマにした展示会に出展した際
「うち、牛乳パックでソックス作ってるんですよ!」とReMateri®さんがある島精機製作所さんからお声かけ頂きました。
藍染で製品を作るなら想いのある特別な素材を使いたい!と思っていた矢先だったので
すぐに「これだ!」と思いました。しかし、その時はおなかも大きく出産間近。
あたためて、あたためて準備をし、1年半越しにやっとの実現です。
この商品が、ただ履き心地がいい、ただかわいい、で終わるのではなく
この商品から、エコ素材について、環境にやさしいことについて、
みなさまが、日常を見直し、選択しなおすキッカケとなると嬉しいです。
そして、知多半島中の皆さんが日常に取り入れて使うのももちろん、
ちょっとした知多半島みやげにも。
どんどん知多半島の外にこのアイテムたちが巡りますように。
今回、クラウドファンディング期間中に実物を見て頂けるよう試着会を開催いたします。
商品のさわり心地を確かめたい。
ソックスを実際に履いてみたい。
コーディネートに合わせてみたい。
(ナミホに実際に会ってみたい。)
などなど、下記の日程に機会を作りました。
ご予約は必要ありません。お気軽に。
3/16(土) 10:00~16:00 紺屋のナミホ工房内(オープンファクトリー同時開催)
4/16(火) 10:00~16:00 紺屋のナミホ工房内(オープンファクトリー同時開催)
写真:なかむら ゆき さん@yuki.camera_
<支援金の使い道>
・手数料
・材料費
・宣伝費
・製作費
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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