皆さん、こんにちは。温かいメッセージやご支援に心から感謝しています。ありがとうございます。
10日(金)15時過ぎ。西川寿美礼さんとの5回目のFacebookライブを行いました。ライブで語ったことをリポートします。きょうは「その3」です。それぞれの「舞台裏」エピソードを語りました。
きのうの活動報告(5月12日)では、私の娘(長女・次女)の話題でした。「世代を超えたリカバリー」ですね。
きょうは長男の話題です。西川さんとライブで対話しながら生まれたワードは「待つ」。
長男は、京都にある龍谷大学大学院の文学研究科で日本史学を専攻しています。現在、博士後期課程(4月から3年目)。鎌倉時代を研究しています。
なぜ、鎌倉時代を研究することになったのか。
小学校の低学年頃から、あることをきっかけに読書にはまったのです。学校から帰宅すると図解雑学シリーズ、小説、ビジネス書など好奇心旺盛でとにかくずっと本を読んでいました。
中学は徒歩2分の中学校に通い、高校は地元の私立進学校に推薦で合格。数学が好きだったことも影響してか、理系に進みます。
高校2年の夏休み明け、長男に転機が訪れます。
さまざまな原因が重なり、学校に通わなくなります。学校に行かなくなって確か2日目の朝、私の前で嗚咽し謝りながら「学校には行けない」と訴える長男を前に「本心、良心を信じて、待とう。待つしかない」と覚悟しました。
部屋にこもるのではなく、家にこもる日々。妻は四六時中一緒にいるので相当辛かったと思います。ただ、高校受験を控えた長女は、苦手の数学を長男の家庭教師で乗り切る。小学生だった次女は、兄がいつも家にいることに何の疑問も持たない。
周りからは放置しているように見えたかもしれません。ただ、親としては本人が自らの意思で決断し、動き出すまでひたすら待つしかない。その思いを持ち続けていただけです。
おそらく1年近く過ぎた頃、長男が妻に自分が進みたい道を吐露してから3〜5日後のこと。
「父さんに話がある」と私の仕事部屋に。そして、「鎌倉時代を研究したいから大学に進学したい。親元にいては甘えるから京都にある龍谷大学に行きたい」と。
あれから10年以上の月日が経ちました。今も変わらず研究し続けるほど、好きなことが見つかったのは学校に行かなかった期間だったのです。人生に無駄なことなど一つもない。長男を歩みを見てもそう確信できます。
次回のFacebookライブ(第6回)は今週の金曜日。17日(金)15時過ぎより40分前後の予定で開催します。
西川さんのFacebookのタイムラインで流れます。
ぜひリアルタイムで、あるいはアーカイブでご視聴ください。