7月13日(土)、羽生てんのうさま祭りの日、とみ田やお披露目会の日を迎える事ができました。記念すべき第一訪問者は、「建物が気になって」と近くに住む方でした。夕方にはそのお父様も散歩で寄ってくださったり、近所の方にも喜んで頂けたことが、とても嬉しかったです。お神輿がとみ田やに面している通りの前をとおり、「お祭りの後によってみるわ」とおっしゃってくださる方もみえました。さっちゃんの高校同級生、ちーちゃんも再訪。朝からの日暮れまで、神棚や窓やら、積もった埃をきれいにしてくださいました。二十年以上空き家だったので、何度拭いても、埃の層が分厚く手強いのです…。うちの子もお手伝い頑張っていました。羽生駅前商店街で「まちのえきMD Library」を運営しているMDの皆さんにもお越し頂いたり、地元でお菓子屋さんを営もうと挑戦中のパティシエさん、同じく古民家を再生している方、たくさんの方とお話が出来てとても楽しい2日間でした。雨が時折降って足元が悪い中お越し下さり感謝です。雨でしっとり艷やかな庭はまた良し。朝は少し早く着いたので隣の行田市に蓮の池を観に行きました。とても綺麗なコスプレイヤーさんがいたので、とみ田やを紹介させて頂くとお友達に知らせてくださるとのこと。これまたありがたい。早起きは三文の徳です。建物オーナーさんからは、美味しい薬味ダレの冷やしうどんと手作りふわふわおいなり、ご近所さんからお漬物の差し入れを頂き、お腹も大変満足でした。人のやさしさ、温かい気持ちに触れられた、お披露目会となりました。とみ田やは、人が集い、雜談し、お互いに元気を与え合うような、そんな場所になれるように、引き続き頑張ります!
7月13日(土) とみ田やのお披露目会を開催します。初の一般公開オープンです。当日は羽生市のお祭りがあるので、多くの方に立ち寄って頂ければうれしいなぁと、ワクワクしております!ここまでたどり着くまでは、なかなか長い道のりでした。約2年間かけて、多くの方にとみ田やにお越し頂き、少しずつ直して頂きました。皆さん、手弁当で週末に汗水をたらして働いてくださりました。子ども達も一生懸命でした。その様子をダイジェスト版でお届けします。皆様には本当に感謝でいっぱいです!!ここまでありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
こんにちは、とみ田やです。今日は皆さんに大事なお知らせがあります。なんと、ついに、やっと、とみ田やお披露目会を行えることになりました!!7月13日(土) 10時~16時にオープンを予定しています。当日は、400年の伝統「羽生てんのう様祭り」が開催され、11基のみこしと2台の山車が市内を練り歩くそうです。とみ田やの前を通ります。場所や、最新情報はインスタグラムをご確認おねがいいたします。@tomitaya2022https://www.instagram.com/tomitaya2022/まだ建物の修理は続いていますが、多くの仲間に作業して頂いたおかげで、一階部分はだいぶ整ってきました。多くの方にお越しいただき、とみ田やの素敵な建物の中で、その良さを体感して頂きたいです。そして、知って頂くことで、とみ田やが色んな形で地域の活動場所になれたら、と思っています。先日発見した、とみ田やに残されていた掛け軸には、こう書いてありました。興来恣佳遊(心に興が湧いて来て、楽しい遊びを十分にする)なんて素敵な言葉。これが実現できる場所になりたいと思います。冨田家ご先祖様と想いは同じだと思うと、ここまでやってきたことは、必然だったのだと感じます。皆さまのお越しをお待ちしております!
とみ田やに初めて来られる方は、その縁側の広さに驚かれる。幅は約170cmと畳の縦の長さと同じ位で、長さは約14mと、かなり広い廊下だ。見上げると15mの一本の丸太が屋根を支えている。立派な縁側は、ウレタンで塗装されていたので、所々はがれてしまい、ざらつきがあった。剥がれかけたマニキュアのような感じで、やや残念な印象はあったが「まだ使えるし」とそのままにするか迷ったものの、塗り直すことにした。ウレタン塗装をはがすには、化学溶剤が手っ取り早いらしいのだが、なんとも身体に悪そうな臭いと成分からして、使うのは気が引ける。一番シンブルな方法、やすりで削り取ることにした。ホームセンターで購入したサンダー3台をフル活用し、丸二日間かけて塗料をはがし終えると、綺麗な白木の状態に戻った。廊下の板が「あ〜やっと呼吸できるわぁ~」と喜んでくれている声が聞こえた。(気がする)新しい塗料はどうしようか?と迷った末、柿渋を使うことにした。柿渋は自然塗料として古くから日本で使用されている天然樹脂だ。化学物質をふくまないので環境にも人にも優しい。気持ちよく寝転がれる縁側には、これが一番だと思う。木材の保護や耐久性の向上、防虫・防カビ効果もある。塗るにはコツが必要で、どうしてもムラが出てくるが、それもまた味わいがある。柿渋の上から米ぬかで油分を補給してあげると艶が出てくるらしいので、時々は米ぬかでのお手入れもしてあげたいと思う。\\お知らせ//6月16日(日)、とみ田やでは柿渋塗りを行う予定です!重ねて塗ることで、色合いを濃くしていきます。ご興味のある方は、お気軽にお立ち寄りください。
羽生市内の商店街などで古くから営んでおられる方は「冨田染工」と言えば、「あぁ素敵な建物よね」と言ってくださるが、殆どの方の反応は「ヤオコーの向かいに、そんな古い建物はあったかなぁ?」と首をかしげる。お庭には沢山の木が植えられており、びっしりと生い茂った枝が、「とみ田や」の外観をほぼ覆い隠している。建物側から見ても、誂えられた石や、立派な灯篭から察するに、結構こだわって作られたのだと想像するが、灯篭も枝がかかっている状態だ。とみ田や再生プロジェクトから2年経ち、ようやくお庭にも目が向けられる日が来た。埼玉県深谷市に拠点を置く「呉藤」さんとはご縁があって繋がることができた。ご紹介だったので面識はなく、男性を想像していたら、小柄な女性が登場。意外だと思ってしまった自分のジェンダーバイアスを恥じた。彼女は、まるで木と会話しているかのように、さらりと木の枝に身を寄せ、切る枝を素早く判断していく。あっと言う間に、木のてっぺん、二階の高さにまで到達したのには本当に驚かされた。そして枝を切る速さといい、切り口の美しさといい、あらあら!が止まらない。ノコギリを使ったことがある人なら分かると思うが、枝一本切るにも汗をかくものだ。その見事な仕事ぶりに、うちの娘は「すごいねぇ!」と縁側に座って見惚れていた。娘は相当関心しており、帰宅後も「木をバッサバッサ切っていたのが、すごかった」と何度も言っていた。カッコイイ大人の仕事場に立ち合えて、子どもにとってもいい経験をさせて頂けた。丸一日作業して頂いたお庭は、なんということでしょう!!枝の美しさが際立ち、光が差し込んで輝く庭に一変したのだった。枝がかかっていた灯篭も無事にその全貌を表すことができ、とても嬉しそうである。暑い週末だったが、枝が風にそよぐ姿を見るだけで、涼しい気持ちになる。ヒマラヤシダも、ドウダンツツジも、自然に枝が伸びた姿よりも、手を入れてあげるほうが何倍も気持ちよさそうにしている。梅雨入り前のベストな時期に、お手入れしてあげることができて、本当によかった。とみ田やの縁側で、きれいなお庭を望んで、お茶を提供できる日はもうすぐ。