6月7日アップデート
ご存知の方もいるかもしれませんが、6月3日に奥能登で起きた震度5強の地震がありました。
私は関東にいましたが緊急地震速報が鳴り、震源が能登だったので、心臓が止まりました。
傾いていた家が新たに倒壊する被害もありました。
当社は、自宅の方は大きな被害なく怪我もありませんでしたが、神社の壁が新たに崩れる被害がありました。
1月以来の大きな地震。みなさん不安な気持ちを抱えて今も生活しています。
これ以上被害が広まらないことを願うばかりです。
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5月7日、東京や山梨、石川北部の方から、たくさんの人が集まり、神社の復旧作業を行いました。
この日はプロジェクトパートナーのQINOチーム、鳥居の撤去からずっとお世話になっている災害ボランティアOPEN JAPAN、発災当初から炊き出しなどの支援活動をしているかえる団、子ども含め総勢30名ほどで神社での作業をしました。
作業は三つありました。
①参道の復旧作業
②木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業
③御神木のDNAを繋いでいくための苗木づくり
①参道の復旧作業
空師の方に事前に切っていただいていた、倒木リスクのある杉2本が、参道の片方を埋めていたので、OPEN JAPANの重機と、チェーンソーで丸太を小さく切りながら手で運ぶ作業を行いました。階段が60段ほどあるので、重い木や杉葉を持って往復するのは大変だったと思います。。
手で持てない大きな丸太はOPEN JAPANの重機で慎重に引き上げていただきました。
OPEN JAPANのみなさんには支えてもらいっぱなしです。
②木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業
クラウドファンディングの返礼品である木のソーダとお清めミストの材を御神木から採る作業を行いました。学生さんやお子さんも積極的に参加してくださり、つかれた?と聞いても大丈夫!と元気に最後までやってくれました。
③御神木のDNAを繋いでいくための苗木づくり
貴重な二百年杉である御神木杉。
酒垂神社は200年前、江戸時代に大火で民家200軒と共に焼失し、先代の宮司・加藤吉彦が今神社のある高台に神社を移設したという過去があります。
樹齢200年の御神木も、その時に吉彦によって植樹されたものである可能性が高いことがわかりました。年輪の中心が黒っぽく、目の詰まった二百年杉は、戦後に植えられた杉と品種が違うのだそうです。
先祖が植えた御神木のDNAを繋いでいくために、植樹をしようと思っています。
そのために、今回は杉葉を植えて苗木をつくる作業を行いました。
お子さんや女性を中心に、栄養のある土に杉葉を植え、苗木の成長を待ちます。
この作業とは別に、秋ごろに種を撒く方法も試すために、杉葉から種を取る作業も行いました。
震災で御神木のあった場所は木が倒れ、倒れそうな木は伐採し、ほとんどまっさらな状態になりました。
ここからが私たちのリスタートです。
200年前、先祖は家も宮もなくし、まっさらな状態からの再スタートでした。
私たちには、傾いていても神社と家があり、協力してくださる方々がたくさんいます。
たくさんのご支援のおかげで、着実に前に進めていると確信しております。
引き続き心放つことなく、見守っていただけますとありがたく思います。