こんにちは、藍子です。この度の能登豪雨により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。2週間あまり経っておりますが、現地は未だ復旧、泥出し作業に追われています。高台にある酒垂神社は幸いにも被害なく、家族ともに無事です。あばれ祭りで神輿を投げ入れる川、梶川も氾濫し、近くの家やお店も床上浸水してしまったようです。震災から暮らしやなりわいの再建を前向きに頑張り、やっと立ち上がりかけている、そんな人々を襲った新たな災害で、私も心を痛めております。酒垂神社復興推進委員会が発足しました当社の近況として、先日、酒垂神社復興推進委員会が発足され、氏子町内会で集まり、会合が開かれました。これが実質的な復興の第一歩となり、町全体で具体的な酒垂神社の修繕の段取りをしていくこととなります。奥能登の地域で修繕のめどのつかない寺社仏閣も多々ある中、みなさまの温かい応援があり、復興の一歩を踏み出せたことを宮司や氏子の皆さん喜ばしく思っております。心から感謝申し上げます。町の人々は祭りをしたり、なりわいを建て直したり、今年の始めの絶望的な状況から風向きが変わってきたように感じます。自然に翻弄されつつも、自然と寄り添って生きてきた能登の人々が、心折れず営みを続けていく姿は、強いと思わざるを得ません。また昨日、金沢工業大学 建築学部 建築学科の博士と学生の方数名で、当社の被災状況を詳細に調査に来られました。その結果報告はまとめられ、後日当社にご提示いただくことになっており、今後、酒垂神社復興推進委員会の修繕計画に反映していければと思っております。絵馬、木札の御守りの木材の加工を進めています現在、境内で絵馬と木札の御守りに使う御神木の幹の部分の乾燥を進めております。乾燥の仕上がり次第で少し前後するかもしれませんが、11月にみなさまの元へ発送を予定しております。御守りとお清めミストのセットのリターンをお選びいただいた方には、先行してお清めミストの発送を行なっております。御守り、絵馬につきましては、今しばらくお待ちいただければと存じます。発送時期が決まりましたら、改めてお知らせいたします。そのほかのリターンの発送も順次行ってまいります。御神木の木のソーダについてお知らせですQINOのオンラインストアで、数量限定で一般販売が始まりました。気に入ってくださり買い足したい方、リターンには選ばなかったけど試してみたい方、他の木のソーダも試してみたい方。下記URL、QINOのオンラインストアを覗いてみてください。https://shop.qino.jp/【能登復興支援】樹齢200年の能登・酒垂神社の御神木から生まれた希少な無糖炭酸水。数量限定。 神聖な空気を感じる澄んだあじわいと、樹齢200年の杉ならではのやわらかな香りが炭酸とともに広がる特別なQINO SODA。売上の一部は能登復興支援のための寄付に充てられます。都内や各地でポップアップショップも行っていますので、試飲や木のワークショップ、QINOの活動にご興味のある方はオフィシャルサイトやInstagramもご覧になってみてください。オフィシャルサイトhttps://qino.jpInstagramhttps://www.instagram.com/qino_project?igsh=MWtjaDRxd2VreGhpNg==
こんにちは、藍子です。御神木のソーダとお清めミストの発送が始まり、届き始めた方も多いのではないでしょうか。御神木のソーダはウイスキーと割ってハイボールにして飲むと美味しい、お清めミストは清涼感のある香りで掃除の後にシュッとしたり、などたくさんのお声をいただいています。もしよろしければ、飲んでみたり使ってみた感想を教えてください。酒垂神社では9月8日に秋の大祭が行われました。震災から早いもので8ヶ月。あの時から数ヶ月くらいは時が止まっているような気がしていましたが、今は解体が始まり平地になったり道路工事が進んだり、少しずつ進んでいるのが目に見えて、時が進んでいるのだと実感します。景色はガラッと変わってしまいましたが、こうして祭りが出来ることは、幸せなことです。商店街では、町民による商店街まつりが行われ、ホコ天でたくさんの園児たちが小さなキリコを担ぎ、あばれ祭ごっこをしていました。そう、この町では幼少期から祭りが日常の中にあるのです。私もうん十年前、保育園で小さなキリコを担いでいたのです。御神木のソーダは今回作った分だけの限定数になりますが、これから一般向けに販売を始める予定です。まずは、ポップアップで先週から始まっている2つのイベントのご案内です。都内での出店ですのでお近くの方はぜひ覗いてみてください。代官山蔦屋書店東京の代官山にある蔦屋書店にて、9/2(月)〜15日(日)まで、木のソーダのPOP UP SHOPがあります。レギュラープロダクトの石川県白山市のクロモジ、山梨県富士山麓の杉のソーダと一緒に販売していただいています。富士山麓の杉のソーダも飲んでみましたが、また酒垂神社の御神木杉のソーダとは味が違うのが興味深いです。石川県は雨が多かったり、周辺の環境も違うので、味に変化が出るのでしょうか。クロモジのソーダもすごくいい香りなのです。14日、15日は試飲の機会もございますので、ぜひ飲み比べをしてみてください。◆日時 2024/9/2(月)〜15日(日)◆会場 代官山蔦屋書店渋谷PARCO渋谷PARCO 3F イベントスペースにて、9/6 (金) 〜 10/06 (日)の間、PARCO出版50周年を記念したイベント「One Page BOOK STORE」で、今回のクラウドファンディングでもたくさんのお力添えをいただいたアーティスト諏訪 綾子さんのブースが出展中です。そちらで御神木のソーダの展示販売をしていただけるそうです。出展者もすごく豪華で見に行くだけでも面白そうなので、渋谷に行かれる予定がある方は覗いてみてください。https://publishing.parco.jp/information/detail/?id=45◆日時 2024/9/6 (金) 〜 10/06 (日)◆会場 渋谷PARCO 3F EVENT SPACE◆参加者一覧PARCO出版が選ぶ、50+αの「Cultivator=耕す人」 。アーティスト、陶芸家、グラフィックデザイナー、写真家、映画監督、ファッションデザイナー、調香師、レストランオーナーシェフ、社会学者、料理家、イラストレーター、経営者、音楽家、ブランド、団体など。国内外・多種多様なジャンルの、幅広い世代の方の「1ページ」をご覧いただけます。アオイヤマダ、赤司竜彦(MEDICOM TOY)、ACROSS編集室、ADI、安藤雅信(ギャルリ百草)、井上順、和泉侃、磯部昭子、伊藤万里華、犬飼真弓、内田鋼一、内山拓也、小田康平(叢)、オートモアイ、GASBOOK、花梨、加賀美健、木村二郎(Gallery Trax)、沓沢佐知子、KEI TOYOSHIMA、groovisions、佐藤はなえ、佐藤貢、嶌村吉祥丸、晶文社、杉山開知(太陽系時空間地図 地球暦)、諏訪綾子(food creation)、生活の木、祖父江慎+cozfish、SAGAN vienna、Stacey Ward、高橋雅子、TAPPEI、東京ゲゲゲイ、長尾 悠美(Sister)、中島デコ、長嶋りかこ、中野泰輔、ナナロク社、Neals Yard、長谷川清美(べにや長谷川商店)、八木幣二郎、ハシグチリンタロウ、蓮沼執太、原亜樹子、Barnabé Fillion(ARPA STUDIO)、平野顕子(松之助N.Y.)、布施琳太郎、船越雅代(FarMoon)、François Halard、Food Hub Project、PIPIN(G)、松島由恵(Dora The Food)、三浦展、村田明子(MA_desibier)、Max Houtzager、MM/PARIS、森下典子、森栄喜、もみじ真魚、hikariwo matou、柳原照弘(TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO)、山口雅俊(ヒント)、吉度日央里、若杉友子 and more... (敬称略・五十音順)POP UPの詳しい情報はinstagramにて @qino_projectのアカウントで発信しております。https://www.instagram.com/qino_project?igsh=MWtjaDRxd2VreGhpNg==
こんにちは、藍子です。5月にボランティアの皆さんで材をとり、蒸留した御神木のソーダとお清めミストが完成し、発送が始まっています。すでにお手元に届いた方もいらっしゃると思います。あばれ祭りの前にサンプルをいただき、宮司や他の神社の宮司さんたちにも試飲してもらいましたが、非常に好評で、私も予想以上の仕上がりに感動しております。私は妊婦で飲めておりませんが、焼酎やジンなど、お酒と割って飲んでも美味しいそうです。宮司は焼酎と割って飲むのがお気に入りのようです。QINOのinstagramアカウントにて、レシピが載っていますのでご興味のある方は覗いてみてください。https://www.instagram.com/qino_project?igsh=MWtjaDRxd2VreGhpNg==御神木の香り、お楽しみください。「御神木のソーダとお清めミストのセット」ではなく、例えばソーダとミスト単体をそれぞれリターンにお選びいただいた方は、ソーダとミストが別送になります。ミストの発送は9月26日以降を予定しております。ソーダとミストを選んだのにミストが届いてない、とご心配な方、今しばらくお待ちいただければと思います。もし届かない場合、メッセージをお送りくださいませ。
こんにちは、藍子です。7月5、6日能登町宇出津であばれ祭が開催されました。あばれ祭りは宇出津にある酒垂神社と白山神社が、須佐之男命を祀る八坂神社に奉仕する形で毎年行われる荒々しい祭りです。https://abarematsuri.jp/5日の夜、大松明の周りを火の粉を浴びながらねり回るキリコ(大きな奉燈)重さは2トンほどあり、タイヤはなく数十人で担ぎます。子どもも乗っています。能登町は復旧途中のところも多々あり、宿泊施設や駐車場が足りないため、観光は控えていただき「町民のための復興を願う祭り」として開催されました。3月時点では震災でそれどころじゃないと、開催を反対する声が8割。開催まで辿り着くには、大きな葛藤、努力、復旧がありました。関係者やたくさんの人の尽力で開催できたあばれ祭。私はすごいものを見てしまったと、1週間経った今も思い返しては、余韻に浸っています。お祭りの内容については、後日動画でみなさまに改めてシェアできればと思います。6日の朝、海に入り火に入れられるあばれ神輿6日の夜、あばれ神輿の出発前。神輿頭に選ばれた担ぎ手たちが集まり、宮司たちが神事を行います。倒れた鳥居の場所には竹で鳥居を作ってくださいました。祭りに参加してキリコを担いでいた人、神輿頭に選ばれ、あばれ神輿を担ぐ人、神輿をつくる人、見ている人、みんなすごくイキイキしていい顔をしていました。あばれ神輿の担ぎ手達は、ここでこの町の厄を祓い切らんという迫力で、完膚なきまでにあばれ回り、神様を喜ばせていました。八坂神社の境内で回る神輿。離れていてもめちゃくちゃ熱いですボロボロになったあばれ神輿みんなが心から能登の復興を願っていたと感じるいい祭りでした。震災があって町が壊れ、復興を願って祭りをして、こんなに命が滾るようなことは、なかなか無いです。特筆すべきと思ったことは、心の復興です。あばれ祭りが行われた能登町宇出津というところは、お爺ちゃんお婆ちゃんが住んでいて、子供たちは家族で県外や金沢など県南に住んでいることが多く、正月やお盆に帰らず祭りには必ず帰ってくる。そして祭りでコミュニティを繋いできた土地です。震災があり、1月以降、能登に住む人々と能登を出て生活する人、祭りをやりたい人と反対する人など、目には見えないけれど、どこか分断の空気感がありました。それが皆で今までのように祭りをして、一度外れかけた繋がりを繋ぎ直した、すごい出来事でした。それだけでなく、「宇出津の祭りの熱量に背中を押された」「元気をもらった」「自分の地区もこれに繋げたい」など、周りの市町の人々からも前向きな言葉があがり、あばれ祭をしたことが、私たちの心の復興が大きく前進した出来事だと確信しています。奥能登だけで、キリコ祭りは200種類(!)もあるそうです。能登の人々にとって祭りは人生の一部であり季節が巡るように当たり前の事。苦しい状況下にあっても、自分たちを鼓舞し神様を喜ばせるキリコ祭りという存在は、能登の人々の魂なのだと。私たちの町内会は被害がひどく、人手も足りないためキリコを巡行することはしませんでしたが、神社の境内にキリコを組み立て、太鼓を叩きながらみんなで宴会をし、来年こそはと決意を固めました。クラウドファンディングにご協力いただいたQINOチームもご招待し、あばれ祭を一緒に体験してもらいました。発災から復興ボランティアを続けてくださっている支援団体の皆さんもたくさん祭りに参加してくださいました。初めてのあばれ祭に感動した、言葉にできない思いがあった、来年も来たい、もうすでにやりたいと皆さんそれぞれ感じるところがあり、能登町宇出津の人々が祭りにかける熱量が伝わったようで嬉しいです。あばれ祭りは町民の皆さんの強い、強い想いで開催にこぎつけましたが、あばれ祭以外の地区では祭りができない、今後続けていけるかすらわからないところも多々あります。やらない選択をするのは簡単です。大変でも、やると決めて今年祭りができたことに感謝しかありません。祭りができたからといって復興できているかと言われれば、そうではありません。地盤が隆起した輪島や珠洲と対照的に、酒垂神社の下の港は、地震による地盤沈下で道路が海より低くなり、常に冠水してしまうようになりました。この辺りに住む人々は家の中でも長靴で移動しないといけない状況。今後一帯の道路のかさ上げをしたり大規模で長期的な復旧が見込まれます。もしこの活動報告を見ている方で、いつかあばれ祭に行ってみたいな、能登に行ってみたいけどいつか、と思っている方がいましたら。是非すぐに計画を立てることをオススメします!町も文化も景色も、永遠に変わらずそこにあるわけではないからです。今は主要な道も舗装されてよくなり、再開している飲食店もたくさんあります。ボランティアしよう、と気張らずに能登の人々が前向きにがんばっている姿を見に来てくださるのもありがたいです。今一度、能登のことを思い出してくださると幸いです。一年のうちの大仕事である祭りがひと段落したので、私たちはあばれ祭りでもらったパワーを胸に、気持ち新たに復興・再建にフォーカスしていきます。
こんにちは、藍子です。6月21日23:59に、クラウドファンディングが終了しました。応援金額9,958,064円支援者数1,134人関係者みな、想定を上回る大きなご支援をいただき、驚いております。私にとってクラウドファンディングは大きなチャレンジでした。今はこのチャレンジをする選択をして本当に良かったと思います。このチャレンジが無ければ、再建への道のりはもっと、ずっと厳しく、何年も震災の傷跡のまま置いておかなければいけない未来もあったと思います。皆さまの応援にたくさん背中をおしていただきました。心より感謝申し上げます。そしてこの選択の後押しと、サポートをしてくださった関係者の皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです。全国からたくさんの方々が、それぞれ何かしらのご縁を感じ、心を寄せていただいたことに感無量です。このご縁で、能登町宇出津という場所を知り、祭りや酒垂神社のことを知って、いつか訪れるきっかけになってくだされば、これ以上に嬉しいことはありません。1月1日、震災の直前に県外から当社を訪れていた方が、たまたまこのクラウドファンディングを見つけられたそうで撮っていた写真を送りたいと、ご連絡をいただきました。家の屋根にブルーシートも無い、鳥居も御神木も立っている1月1日の貴重な写真です。掲載の許可をいただきましたので、載せさせていただきました。御神木があった場所は、撤去が終わりまっさらになりました。あと2週間ほどであばれ祭です。https://abarematsuri.jp/町では祭りに向けていたるところで準備をしています。今日は、あばれ祭祭礼委員会の事務所開きのお祭りがありました。怪我や事故ないお祭りの斎行と、成功を祈願して。海を目の前にした広場では、あばれ祭を見る人のための大屋根が出来上がりつつあります。5日には、この広場で大松明の周りをキリコが乱舞します。キリコとは、能登地方の特徴的な大きな灯篭のことです。あばれ祭のキリコの重さは2トンほど、タイヤはなく担いで町を練り歩きます。キリコ祭りは能登全域であり、能登町だけでも200の祭りがあります。あばれ祭りのキリコと大松明。キリコには子どもを載せています。例年通りなら36町内会それぞれがキリコを出しますが、今年は震災を起因とした人手不足やさまざまな理由から、キリコを出せない町内会も少なからずあります。それでも、27町内会がキリコの巡行に参加予定で、予想していた以上のキリコの数に能登の意地を感じて、心から嬉しく思っています。どこも人手不足で、もちろん簡単なことではありません。祭りを開催することに反対の意見もありましたが、やはり震災があっても町の誇りであることには変わりないのだと感じます。QINOのみなさんにご協力いただき、5月に進めていたひとつのプロジェクトhttps://camp-fire.jp/projects/743654/activities/584594#main1ヶ月ほど経って、その苗木のいくつかに新芽を発見し、発根の兆しが見えました。このまま元気に育ってくれることを願います。私たちはみなさまにお送りする返礼品の準備を進めております。被災地での製造過程があり、お届けまでお時間を要するものもございますが、進捗を活動報告でまたご報告させていただきます。今しばらくお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。