●日本ローカル・ユースカウンシルプロジェクトとは?
NPO法人わかもののまちでは、2017年から「日本ローカル・ユースカウンシルプロジェクト」に取り組んでいます。
このプロジェクトは、欧州を中心に広がる若者の地域参加の仕組みである「ユースカウンシル」の日本版を開発し、その方法と理念をハンドブックにまとめて、国内に普及することを目指した活動です。
●新しい子ども・若者の地域参加の時代に!
今まで、子ども・若者の地域参加の活動は、ごっこ遊びや形式的なものが多く、真剣に考えられてきませんでした。
例えば、大人が用意した原稿を読むだけの「子ども議会」や、意見やアイデアを出して終わりのワークショップ、若者を労働力として使うだけのボランティア活動...。
もちろん、これまでの子ども・若者の地域参加活動の中には、引き続き継続していく必要があるものもあるでしょう。
しかし、少子高齢・人口減少社会へ突入し、時代は大きく変わっています。
これまで当たり前にあった「青年団」や「子ども会」などが崩壊しつつあり、新しい子ども・若者のコミュニティや自治組織の形が模索されています。
また、18歳選挙権が当たり前になり、18歳成人も実現しようとしている今、従来の「育てられる存在」としての子ども・若者から、「参画する主体」としての子ども・若者に転換が起ころうとしています。
●「わかもののまちのつくり方」ハンドブックが完成!!
NPO法人わかもののまちでは、先進的に若者参画に取り組むヨーロッパに学び、そのひとつの実践であるユースカウンシル(日本語でいう若者会議、若者議会、若者協議会など)に注目してきました。
そして、この実践を日本にも広げたいと考え、全国の子ども・若者の参画に関わる実践者・研究者の協力を得て、「日本版ユースカウンシル」の開発に取り組み、その内容を「わかもののまちのつくり方」として、ひとつのハンドブックにまとめました。
【ローカル ユース・カウンシルハンドブック検討委員】
安部 芳絵さん(工学院大学 准教授)
川中 大輔さん(龍谷大学 講師、シチズンシップ共育企画 代表)
両角 達平さん(文教大学生活科学研究所、駒澤大学)
【全体アドバイザー】
宮本 みち子さん(放送大学 客員教授、中央教育審議会委員)
※最近では、愛知県新城市の若者議会が有名です。新城市の穂積市長と本プロジェクトの検討委員をされている両角さんをゲストに招いたイベントの様子はこちらから(若者の政治参画、マイノリティの声も社会へ)
●スウェーデンからゲストを招いて、全国3箇所でリリースフォーラムを開催!
今回のプロジェクトでは、ユースカウンシルの考え方と方法を全国に広めるため、「わかもののまちつくり方」フォーラムを全国3会場で開催でします!
また、フォーラムには、スウェーデンで実際にユースカウンシルの活動をしているゲストを招き、スウェーデンの事例から国内の若者の地域政治参加について考えていきます。
【静岡会場】
■日時:2018年7月2日(月)18:30〜21:00
■会場:静岡県男女共同参画センターあざれあ
【京都会場】
■日時:2018年7月5日(木)18:30〜21:00
■会場:京都市下京青少年活動センター
【東京会場】
■日時:2018年7月7日(土)14:00〜17:30(予定)
■会場:早稲田大学 早稲田キャンパス
●ハンドブックの目次
⑴仲間を集めよう!(仲間集め座談会、良い協力者を見つけよう など)
⑵みんなで話そう!(目標を決めよう、ファシリテーション など)
⑶活動を始めよう!(若者の声を集める、意思決定者と一緒につくる など)
⑷さらに活動を広めよう!(ヨーロッパのユースカウンシルの事例 など)
⑸まとめ
●資金の使い道
本プロジェクトは、All-in方式を取っており、目標金額を達成しなくても資金を受け入れる方式です。また、このプロジェクトで集める資金は、プロジェクト全体の予算の補填として使わせていただきます。
・ハンドブック作成にかかる費用(主として印刷製本費)
・リリースフォーラム開催にかかる費用(ゲストの交通費、通訳など)
・campfire手数料
●「NPO法人わかもののまち 」とは?
NPO法人わかもののまちは、若者がひとりの市民として参画するまちを目指し、静岡県内を中心に活動するNPO法人です。(2015年に発足、2016年にNPO法人化)
現在は、焼津市で若者の地域交流拠点「若者ぷらっとホームやいぱる」を管理・運営するほか、静岡市と連携した「静岡市まちづくりスクール」の実施などにも取り組みました。
2017年には、浜松の若者団体と連携し、実施した「若者による静岡県知事選公開討論会の開催および若者マニフェストの発表」のプロジェクトで、マニフェスト大賞最優秀賞を受賞しました。
※本プロジェクトは、ソーシャル・ジャスティス基金(SJF)から一部、助成を受けています。
※リリースフォーラム後に、ハンドブックはpdf版でweb公開の計画もしています。
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