閃きって本当に大事だと思います。最近、巷で噂の「サンドトリックス」と言う名のゲームがあります。どのようなゲームかと言うと、みなさんテトリスは御存じでしょうか?あの、テトリスでよく見るブロックが上から落ちて来る…そこまでは良いんです、それが着地した瞬間ッッッ!ブロックが崩れ、砂と化してしまい、さらさらと流れて行きます。慣性に従い流れた砂を、同色横一列に揃えると消える、そういったゲームです。ルールとしては「テトリス」そのまま、積み上げて一列揃えて消す、それだけの単純なものなんですが、ブロックと違い砂なので、思いもよらない積み上がり方をするし、意外なところで繋がっているし、で、面白くないかと問われると、これが非常に面白いんです。「ブロックが崩れて砂になる」たったこれだけのルールを追加するだけでテトリスにない緊迫感が生まれ、楽しさが発現します。開発者さんは「テトリスのブロックが崩れて砂になったらどうなるか」的な閃きから開発に至ったのかな?と思いますが、映像の世界も、現場で一瞬の「閃き」が生まれるからこそ、とんでもない名シーンや迷シーンが生まれる事になります。そんな発想力や閃きの感性。監督として、常に養っておきたいところです。