チラシが刷り上がり、近隣の商店街へ挨拶に回りはじめました。
本来であればもっと早くご挨拶に伺うべきだったのですが、ポートカケガワがどんな施設になるのか本当にギリギリまで決まりきらなかったため、挨拶がズルズルと後ろ倒しになってしまいました。
「共創型コミュニティレジデンス」というコンセプトは決まっていたものの、レジデンスメンバーを軸としたサービスにすることはこの数ヶ月で固まったものです。(とはいえ、レジデンスメンバーについて説明するのもなかなか難しいのですが)
地域の皆さまからいただく声はさまざまです。
励ましの声をいただく一方で、こんな声もありました。
「街の活性化なんて昔っからやってきてんだよ」
「住んでいる人たちはただ静かに暮らしたいだけなんだけどね」
なんとなく「街に人が溢れたらきっと街の人たちも嬉しいに違いない」そう思っていたのですが、話はそう簡単ではないんですよね。
仕事で疲れて帰ってきて夜寝ようとしたら酔っ払いの大声で眠れない。
休み明けに玄関の外に出るとタバコの吸い殻や空き缶が散らかっている。
人が多く集えば、地域への負担が大きくなるのは当然のことです。
外から思いついたように僕みたいな人間がやってきて、アレだコレだと散々騒ぎ立てたあげく、居心地が悪くなるといつの間にか消えている。
街の人たちはこれまでに幾度もそんな経験をしてきたのだと思います。
もちろん僕はそんなつもりはありませんが、でも今それを証明する術もありません。
「今じゃここら辺の人間も知ってるやつは少なくなったけどな」
そう商店街の方が教えてくれたのは、ポートカケガワの前の通りにはかつてきれいなハナミズキが咲いていたことから”ハナミズキ通り”と呼ばれていたということ。
そんなハナミズキ通りを、まずは少しでもきれいな状態に保とうと思いました。
ということでこれから毎朝、道路清掃を行います。
言葉ではなく行動から。ポートカケガワを応援いただけるよう、コツコツとがんばります。