松田さんとは、前職の株式会社ダイナム勤務時代に知り合いました。
ダイナムはパチンコホールを全国に展開するアミューズメント会社です。
僕は大学卒業後にダイナムへ就職し、ホールスタッフから店長、統括業務など、13年にわたりさまざまな仕事を経験させてもらいました。
ちなみに松田さんとは直接の上司部下というわけではなく、同じ職場で働いたことはありません。
松田さんはめちゃくちゃエリートで、「ホールスタッフから叩き上げで初めて役員までのぼり詰めた人」として、現場社員のヒーロー的存在として知られていました。僕も上司が松田さんについて誇らしげに話すのを聞きながら、直接会ったことはないけれどなんとなく憧れの存在として意識していました。
そんな松田さんと何で知り合ったのかというと、実は仕事以外の部分だったのです。
ダイナムは大きな会社で4,000人くらいの社員がいましたから、気の合う仲間でグループを作って休みの日に遊んだりすることがありました。
僕は上司との繋がりから、松田さんが参加するBBQイベントや登山部などに参加させてもらう機会を得ます。そんな場でお会いすると松田さんはざっくばらんに話しかけてくれて、僕はいつも恐縮していたのですが、理想の上司像として松田さんへの信頼は募っていきました。
あるとき「松田さんが会社を辞めるらしい」という噂を耳にします。
松田さんは会社を愛していましたし、そこで働く仲間を何よりも大切にしていました。
「まさか松田さんが辞めるわけはない」
そう思っていたところ、やはりその話は本当で、松田さんはそのまま退職されていったのです。
僕は末端の社員なので、なぜ松田さんが辞めたのか知り得ませんでしたし、なんとなくその理由を探るのも嫌でした。
松田さんが決めたことなのだからそれはきっと取るべき選択だったのだろう、そう思っていました。でも胸がぽっかりと空いたような、悔しいような寂しさを感じていたのも事実です。
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会社を辞められた松田さんが、2016年の夏に那須でRestaというホテルを開業したことを知ります。松田さんは登山が好きでしたし、自分の好きな場所を次のステージに選ばれたのだなとうれしく感じました。
そしてその1年後、僕は単身赴任をきっかけに会社を辞めることを決意。会社を辞めてまもなく、僕は松田さんのホテルを訪れました。
開業のお祝いと自身の退職を報告するためだったのですが、そのとき松田さんが「(僕が会社を辞めたのは)俺が辞めたからじゃないよね…?」と心配していたのをよく覚えています(笑)
そこからさらに2年後、僕はゲストハウス「どこにもない家」のオープンを決めます。
松田さんにそのことを報告すると、オープン前にご夫婦で泊まりに来てくださり、囲炉裏を囲みながら色々な話やアドバイスをいただくことができました。
そうやっていつも先を歩きながら、要所要所で励ましをいただけるのが松田さんという存在なのです。
今回もこうやって温かなメッセージをいただくことができ、本当にうれしいです。
松田さん、いつも応援をいただきありがとうございます!!
以下、松田さんより頂いた応援メッセージとなります。
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長濱さんとは以前の職場で一緒でした。私の方が一足先に会社を辞めたのですが、人づてに辞めたことを聞いて、まだ小さい子供もいるのに勇気ある決断をしたなぁと感心しておりました。その後の掛川での地に足をつけながら多岐にわたる活動をしている姿は本当に逞しく思います。今回の取り組みを聞いてとても意味のある活動だと思いました。何より、自分がやりたいことをやっている姿を未来の子供たちに伝えるというスタンスに共感します。リスクを恐れず1歩前に動き出した彼を全面的に支持します。皆さんも一緒に応援しましょう!
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