本土は寒波が襲っているとのことですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?こちら奄美大島もいよいよ今週から15℃くらいまで最低気温が下がって来る見込みです。
校区運動会(過疎地域は小学校の運動会に地域住民が参加しますw)での肩の負傷が長引いており、自宅の冬の畑作業が遅れており、気持ちは焦るばかり・・。今年も写真のようにもりもり冬野菜を収穫したい!!今週末にはなんとか種まきを終えようと思います。
さて、9月末から土地の境界に土留めと前面道路からの引き込みのスロープを作り、植栽を移動し基礎コンクリートの打設を行っておりましたが、天候の悪さと着工が遅れたことによる施工業者さんの先約などもあり、先週末にようやく建築の基礎が仕上がりました。
コンクリートが乾くのを待って12月3日にようやく建築着工です。
それに伴い、オープンは随分遅れることとなり、2月中旬以降と予想しております。上棟し屋根まで施工が終われば(年内を予想)天候に左右されることもないため竣工時期が見えて来ると思います。
世界自然遺産に登録されたことで、生物多様性にばかり目が向きがちですが、現代社会においてこの土地に生活する”ヒト”が自然と共生する中で培われた伝統文化による文化景観もこの土地の大きな魅力であるということを念頭に、宿の外観は、島の民家に多く見られる杉板張り&トタン屋根という姿にデザインしました。
バーンウッドのようにシルバーグレイ化していく様を楽しみながら、上手に経年変化させていきたいと思っています。
あわせて「農泊」としてのグリーンツーリズムについても思考を重ねております。
以前は地域の活性化や雇用創出のため、「農林漁業従事者」が宿泊施設を開業するためのハードルを下げた形で、地域資源を活用し農村を活性化することを主な目的としたものですが、私のような農業従事者でない者もこの仕組みを使った地域貢献をする目的で「農泊」の開業が可能になりました。
奄美大島においては高齢者の農家さんが多く、家業として農業を継承する人も激減しており、とても農業体験や宿泊の受け入れまで手が回らず、農泊を営む方はほとんど居られないのが実情です。農林水産省が11月初旬に発した「農泊をめぐる状況について」の報告書からも、これまでの農泊の形からブラッシュアップさせることが検討すべき事項とされています。
いまだ農家さんの自宅に間借りするイメージの強い農泊ですが、”月みるいえ”ではプライベートヴィラの形式を取ることで、より現代の都市住民のニーズにあった滞在の形を提供するとともに、世界自然遺産である亜熱帯の森から人々が生活するための畑と集落、豊かな珊瑚礁を有する海まで、この島の生物多様性の中にはもちろんヒトの営みが含まれているということを意識しつつ、宿のグリーンツーリズムの内容を深めていきたいと考えています。