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絶景のツツジ園の隣に、山を遊び、学べる拠点となる『山の家』をつくりたい!

海で遊ぶ際の“ホーム”となる「海の家」のように、山を思う存分楽しみ、森について考えるきっかけとなるような「山の家」をつくりたい。森林問題に取り組みたいとの思いから福岡県糸島市で、父子2代45年間ツツジ園を営んできた造園家が、山を守るための新たな拠点作りをスタートさせます。

現在の支援総額

627,400

62%

目標金額は1,000,000円

支援者数

45

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/04/06に募集を開始し、 45人の支援により 627,400円の資金を集め、 2024/04/14に募集を終了しました

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絶景のツツジ園の隣に、山を遊び、学べる拠点となる『山の家』をつくりたい!

現在の支援総額

627,400

62%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数45

このプロジェクトは、2024/04/06に募集を開始し、 45人の支援により 627,400円の資金を集め、 2024/04/14に募集を終了しました

海で遊ぶ際の“ホーム”となる「海の家」のように、山を思う存分楽しみ、森について考えるきっかけとなるような「山の家」をつくりたい。森林問題に取り組みたいとの思いから福岡県糸島市で、父子2代45年間ツツジ園を営んできた造園家が、山を守るための新たな拠点作りをスタートさせます。

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はじめに

はじめまして。

福岡県糸島市で「桜井造園」を営む櫻井茂光と申します。

私は造園業を営むかたわら、父の代から45年続く「浮嶽幸花樹園」というツツジ園を運営しています

また、西日本短期大学の造園科の非常勤講師として、造園業も教えています。

「浮嶽幸花樹園」を運営している櫻井茂光



浮嶽幸花樹園のこと

このクラウドファンディングが終了となるころ、ちょうど園内のツツジも見頃を迎えます。

園は玄界灘を見下ろす浮嶽の中腹にあり、赤やピンク、白など色とりどり5000本以上のツツジが山肌を覆い尽くします。極彩色の花々が咲き乱れる光景は4月中〜下旬にかけての絶景で、毎年楽しみにして県内外からも来園いただいています。

今年は、4月13日(土)〜5月5日(祝)に「糸島浮嶽つつじ祭」を開催する予定です。

「浮嶽幸花樹園」の園内を散策する来園客


浮嶽幸花樹園/つつじ祭りホームページ

https://www.tsutsuji-matsuri.jp/



森林問題を考えツツジ園を開拓

ただ、45年前、父・長保がこの地を開墾する前は、この山は荒れ果てた放置林同然でした。

造園業を創業した父は、45年もの前から森林放置を憂いていた人で「このままでは日本の森は荒れ果ててしまう」と警鐘を鳴らしていました。今ほど森林問題が注目されていなかった頃の話です。

周りの造園仲間、林業関係者に話しても賛同を得られなかった父は、「それならおれ一人でもはじめる」と、1万坪の山を購入し、つつじ園の整備をはじめました。

当時10歳だった私も、「父が変なことをはじめた」とブツブツと文句を言いながら(笑)、土運びを手伝ったものです。

満開のツツジに囲まれる父・長保

父は造園業者の間では、日本で一番美しい花とされるツツジを植えて、この谷を花で埋め尽くしたいと考えました。

そして、ツツジ園の入園料で得た資金をもとにさらに森を整備し、山のために還元したいと思ったのです。


なかでも父が力を入れたのが、本キリシマです。

本キリシマはその名の通り、鹿児島県の霧島山にルーツを持つツツジで、生育の難しさから幻のツツジとも呼ばれます。父は本キリシマの燃えるような赤に魅せられ、さまざまな地域に出向いてツツジを集めてきました。当園の本キリシマは樹齢約400年といわれ、真紅で可憐な花をぎっしり咲かせます。

江戸時代から日本人に愛されるこの美しい花を、後世に伝えていくことも当園の役目の一つだと思います。

幻のツツジとも呼ばれる「本キリシマ」




父の意思を継いで息子へ

父が病に倒れてからは、ツツジ園の整備や手入れは私が受け継ぐことになりました。

父は本キリシマの美しさを伝えたいとの思いで園を開拓してきましたが、私はその意思を継ぎつつ、ツツジという植物の奥深さをもっと幅広い人に伝えたいと思うようになりました

本キリシマというツツジは花が咲いても実はつきません。増やすには株分けや挿し芽をする必要があるのです。つまり、人の手を介して増やす必要があり、それ故、なかなか流通しない希少な品種です(実は本キリシマは準絶滅危惧種にも指定されています)。

上空から見た「浮嶽幸花樹園」

私は造園科だった学生時代の友人や造園業者、そしてツツジ愛好家との人脈を生かして、九州をはじめ全国から本ツツジ以外にも、希少なツツジを集めてきました。

対馬の玄界ツツジやシロヤシロなど、現地の専門家ですら把握しきれていないものも、現地に赴き一本一本収集し、丁寧に移植しています。(本業の造園業に合間をぬって各地に赴くのでなかなか思うように集められないジレンマもありますが…)

現在、園内にはおよそ80種のツツジの品種が集まっており、日本に存在するツツジの約半分は当園で楽しめます。この収集規模は東京大学の「小石川植物園」や、高知県の「牧野植物園」など著名な植物園に次ぐ規模だと自負しています。

約80種のツツジの品種が集まる園内

先にお伝えしたように、ツツジがもっとも美しく咲く期間は約1週間。ととても短く、儚いものです。

その短いピークのために、1年間、園の手入れを続けます。なかでもたいへんなのが草取りで、私と母・幸子のほぼ二人で年中、1万坪をこえる広大な土地の草と向き合っています。

除草剤を撒いたら簡単なのでは?と思われるかもしれませんが、ツツジは雑草よりも繊細な植物。除草剤を使えばツツジが枯れてしまうため使うことができません。

広い園内をすべて手作業で除草していく

労力のかかる除草作業

「抜いた後ろから新しい草が生えてくる」といわれるほど、除草作業はたいへんな労力ではありますが、時折聞こえる鳥のさえずりや敷地内を流れる小川のせせらぎ、澄んだ空気に触れると心と体がリラックスできるのを感じます

山のことを考えて父がはじめたツツジ園ですが、いつの間にか山は私を癒してくれる憩いの場になっていたのです。

ツツジ園を流れる小川



山で遊び、山を守る「山の家」構想

父が森林放置の問題に取り組み出してから45年。

日本の森林問題は悪化の一途をたどっています。


日本国土の約70%が森林ですが、そのうちの6割が天然林で、4割が人工林と言われています。この人工林は、農産物等と同じように、沢山の苗を植え、雑草を取りのぞき、間引いて(間伐)、やっと収穫となるのですが、収穫までには平均50年以上もかかる上、ずっと管理し続けなければならないのです。当然コストはかなり高くなります。

毎年、西日本短期大学の造園科の学生に森林保全の授業を行っている

しかし、外国の安い木材が手に入るようになってしまい、国産材がほとんど使われなくなってしまい、林業は産業として成り立たなくなってしまいました。その結果、大規模な人工林が育っているのに、今はその8割が未整備の状態です。このままでは、山林は荒れ果てて崩壊し、土砂災害など多くの被害を招いてしまいます。さらに昨今の“花粉症”問題も原因の一つと考えられています。


ただ、一般の人はそんな山の現状を知る機会がほとんどありませんし、その接点となる場所も限られてしまっています。


そこで私が着想したのが「山の家」構想です。

海水浴を思い切り楽しみたいときに利用する「海の家」。その山版ともいえる「山の家」をつくり、山遊びや山に触れ合う時間を充実させる拠点にできたら。

そしてそこで得た山の楽しみや学びを、少しでも日常に持ち帰ってもらえたら、森林問題を考えるきっかけになるのではと考えました。

4月の短期間だけ開くツツジ園だけでなく、一年中、山と触れ合える場所を作りたいと思ったのです。

現在でも山に設けられた自然学習施設や、キャンプ場をはじめとした遊べる場所はいろいろとありますが、誰でも自由に訪れることができ、その人の興味に応じて遊びの中から学びを得られたり、ただのんびり山で過ごす時間を楽しんだりできるような、自由度の高い施設はまだまだ少ない気がします。

そうした想いもあり、2019年にツツジ園の隣に位置する、放置されていた4000坪の山を購入。

「山の家」を中心とした里山パークとして整備をはじめています




山の家で実現したいこと

1、まずは気持ちのよい山時間を楽しんで欲しい

4000坪の放置山林はもともとミカン農園だった斜面でした。

段々畑だった山からは玄界灘が見渡せ、遠くは長崎の壱岐島まで見通せる気持ちのいい場所です。


山の家を訪れた人は芝生や木のベンチに座り、ゆっくりピクニックを楽しんで欲しいと思います。

浮嶽は野鳥の宝庫で、一年中さまざまな鳥の鳴き声が鳴り響いています。

そしてなにより、空気が澄んでいて清々しい。この気持ちよさは山の何よりの魅力だと感じます。

山並みの向こうに玄界灘が見下ろせる


2、誰もが自由に使えるステージを設ける

斜面の最上段にはステージを設け、好きな人が好きな時に歌ったり演奏したり、踊りや演劇ができる場所を設けます。

そのステージの上にはもともと鎮座する巨石があり、その上でもパフォーマンスすることも可能です。

ステージの背後には色とりどりのツツジや桜を植栽し、春にはカラフルな背景を背にステージを利用できます。

また、この爽快なロケーションを生かして、さまざまなミュージシャンが集まる音楽イベントやフェスも開催したいと考えています。

ステージに最適な巨石


3、山を深く知る「山の学校」を設立

私自身、山に通うなかで、さまざまな山の楽しみ方、山から得られる学びがあることを知りました。

たとえば、春は山菜を摘み、天ぷらにして食べる美味しさ、夏は人工の光が届かない山奥で見る満天の星空、そして秋の紅葉やどんぐり拾い、そして冬は静まり返った白銀の世界など。

そのような山の知恵や楽しみを各界の専門家を招き教えてもらう、山の学校を作りたいと思います。

校舎は木造の平屋建て。校舎からも山頂のステージが見えるように設計します。


4、山の幸を楽しめるカフェや物産館を設置

パーク内には山の幸や地元で採れた野菜を使ったメニューが楽しめるカフェを設置します。

淹れたてのコーヒーを飲みながら、のんびりくつろぐ時間は山のカフェならでわです。

また、地元農家の方が持ち込んだ野菜や果物、加工品などを販売する物産館も設けたいと考えています。



クラウドファンティングをする理由

今回クラウドファンディングで集めた資金は、「山の家」構想を整備するための土地の整備費や建物やステージの建設、そして新たな植樹などの環境整備に使用します。

本来でしたら数千万円以上かかる事業で、少しでも早く実現できるように、私個人でユンボを操り、山を整備している状態です。

まずは、クラウドファンディングを通して、この活動を知っていただき、私たちのツツジ園や糸島の山を訪れて欲しい。

そして、このプロジェクトに賛同してくれる建築家や土木業、造園業、農業の方々とのネットワークを築き、“山のスペシャリスト集団”を作っていけたら幸いです。

自らユンボを操り山を整備

山の家イメージ


最後に

私は放置森林など、山の問題を一般の人たちに無理に押し付けるつもりはまったくありません。

ただ、街と山の接点となる場所を作ることで、「山で食べるご飯は美味しいな」「こんなに美しい草花があるの?」「山ってやっぱり気持ちいいね」と山の魅力を感じてもらい、そして自然に山のことを考える一つのきっかけになればいいなと考えています。


山は本当に日本が誇る素晴らしい財産です。

ぜひ、ご支援ご参加をよろしくお願いいたします。

桜井造園 櫻井茂光


募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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