重低音は、大口径のユニットじゃないと出ないと言われました。聴いていない人には、従来の常識でしか判断できません。
大口径のユニットでも重低音は出ますが、中心とエッジが離れているので分画振動を起こします。これが解像度の悪い、ボヤケた音になります。10cm以上のユニットでは、これが気になって使えません。38cmなんてとてもじゃないけれど、音になっていないと思っています。
バックロードホーンでも、小口径のユニットを使って重低音を再生しています。しかし重低音に音の遅延が生じて、不自然な音になります。有名なところでは、故長岡鉄男氏のスワン等があります。またハセヒロ工業は製品化しています。エンクロージャが大きいのが、玉に瑕かな?
それ以外では、バスレフになります。従来のバスレフでは、重低音の再生には限界があります。しかしハイスピードと言う意味においては、最適です。これを改善していく方法に、道があると思ったのです。
それを進めていった発見したのが、ドームバスレフです。これは良かったのですが、これを最適化にもっていくのに時間が掛りました。重低音よりも音の解像度が高いのが一番の利点です。進めていくにおいて、後は重低音をどう料理するかが問題でした。
現在は第一次空気室の容積が、一番の要点ということが分かってきました。ドーム自体を小さくして、第一次空気室の容積を大きく確保することが重要です。
現在エンクロージャの内容席は、約3,7Lです。第二次空気室は約1,5Lなので、第一次空気室は約2,2Lになります。以前と思えば随分と大きくなりました。ここに超重低音の秘密があるようです。音圧も、十分確保されていますよ。