はじめまして。
北海道・札幌市のお隣の石狩市で、酪農での新規就農を目指して研修中の 清野将樹・芽衣子と申します。
一年前より石狩市で研修をさせていただいております。
来年(2025年)夏の新規就農を目標に準備を進めており、現在は私たちの牧場の仲間となる5頭のジャージー牛と一緒に暮らしています。
ジャージー牛のみづきちゃん
ここで私たちが新規就農を目指したきっかけをお話します。
私たちは北海道・オホーツク地域の出身で、農業が身近な環境で生活をしていましたが、農業に興味を示さずそれぞれ異業種の仕事をしていました。
そんな私たちが新規就農を目指したきっかけは、牛を大切に飼われている酪農家さんとの出会いでした。
それまで妻・芽衣子は食に対して興味が薄く、今振り返ってみると「いただきます」と感謝の気持ちも伝えていませんでした。
そんな中初めて牛を間近で見たとき、今まで「美味しい」といただいてきた食べ物が可愛い動物の「命」であったということに気づかされました。
そして、「生産者の声が聞きたい」と道内の様々な牧場に訪問し、酪農家さんの「想い」を聞かせていただいているうちに食に対して興味を持ち、感謝をして食事をすることができるようになりました。
いただいている命、生産者、食べ物を届けてくれる人、美味しく料理をしてくれる人、皆さんに感謝をして食事をすることで、日々の食卓が幸せな時間へと変化していきました。
この経験から、「人間のために働いてくれている牛の命と向き合う人生を送りたい」と思うようになりました。
初めて牛と触れ合った時
これから私たちは約10頭のジャージー牛と共に、地域循環型酪農で牛と地球に優しいエシカル&SDGsの牧場をつくります。
私たち人間と同じように牛たちにも「心」があること。
そんな牛たちと毎日心をこめて関わっていきたいという想いや、私たちの牧場へ来てくださった方・乳製品を手に取ってくださった方に牛たちの「優しい心」に触れてもらうことができたらという気持ちから、
牧場を『cocoro dairyfarm』 と名付けます。
私たちの想いを乗せて
作っていただいたロゴ
しかし、私たちが目指しているような都市近郊型酪農・少頭数規模での経営はまだまだ主流ではありません。
道内でも前例の少ない形ではありますが、北海道の農業の発展や石狩市の観光促進に繋がること、そして私たちが数年間酪農の研修をしてきた中で見つけた目標に挑戦します。
そして、皆さまの力をお借りしながらも、成功させたいという思いでこのプロジェクトを立ち上げました。
私たちがこのプロジェクトで実現したいことは3つです。
(1)牛に優しい酪農
私たちは、牛が主体の牛に優しい酪農を目指しています。
①放牧酪農
春から秋にかけて放牧をすることで、牛たちの足腰を鍛え、より健康的で病気の少ない体づくりをしていきます。
また、牛たちにもそれぞれ個性があります。牛たちの性格や意志を尊重し、過ごす場所(放牧地・牛舎)を選択できるようにします。
②牛をペット同様に可愛がる
牛一頭一頭に名前を付け、子牛の頃から積極的にコミュニケーションやスキンシップを図っていきます。
酪農は毎日牛に搾乳をさせていただき、牛と人間との距離がとても近いことが特徴です。
そのため、近くに人間がいることが牛にとってストレスにならないよう、ペット同様に可愛がることで人間が怖くない存在であることを伝えていきます。

③アニマルウェルフェア認証の取得
牧場に足を運んでくださる皆さんにもお伝えしやすいように、アニマルウェルフェア認証の取得を目指します。
アニマルウェルフェアとは、「誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動欲求が満たされた、健康的な暮らしができる飼育方法を目指す畜産のあり方」です。(一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会 HP参照)
牛たちの暮らしを良くするために私たちには何ができるか、ということを常に考えながら、牛たちにとってよりストレスの少ない環境づくりを追求し続けます。

(2)地球に優しい酪農
昨今の飼料代や燃料代等の高騰により道内の酪農家の離農が増えている中ではありますが、「これからの酪農」をゼロから考えたときに「国内外の情勢に左右されない強い酪農」の実現が必要と考えました。
①食品ロス削減に努める
地域の農家さんや第二次産業(主に食品加工業)と協力し、規格外等で廃棄される野菜を牛に与えます。
野菜を飼料の一部に用いることで、輸入穀物の削減や食品ロスの対策に貢献できると考えます。
本来、草食動物の牛は粗飼料と呼ばれる牧草やサイレージなどを食べて栄養を得ますが、現代では乳牛の泌乳能力を発揮させる目的でタンパク質やでんぷんが多く含まれるトウモロコシや大麦、大豆などの人間でも食べることができる穀類が与えられています。
世界では慢性的な飢餓に直面した人が8億人にも及んでいる中で、家畜のエサと人間の食料を競合させないこと、食品ロスを減らすことは重要な課題と考えています。
②地域循環型酪農
地域の農家さんとの間で堆肥、農産物などの資源を循環させると共に、牧場で搾った牛乳・乳製品を地域で消費していただき、牛から人まで地産地消を推進します。

(3)酪農の力で石狩市を盛り上げたい
石狩市は農業、漁業を主産業とし、道央圏の物流拠点としても発展している地域です。
札幌市のベッドタウンとして発展し続けている石狩市は、子育て世代への支援も手厚く、少し車を走らせると自然に触れることができます。
近年では市内に再生可能エネルギーの発電所が立地し始め、「再エネの地産地消」を推進しエコに取り組む街です。

春には桜の名所として知られる戸田記念墓地公園、夏にはRISING SUN ROCK FESTIVAL、秋には石狩さけまつり等に多くの観光客が足を運びます。
そして私たちが住む石狩市厚田区には、日本海を一望できる道の駅「あいろーど厚田」という絶景スポットがあります。

①石狩市厚田産のソフトクリームを作る
私たちが大切に育てたジャージー牛からいただいた生乳を使用し、牛乳やソフトクリームなどの加工品を作ります。
そして、それらを地域の皆さんや石狩市に足を運んでくださった方々にお届けしたいと考えています。
②酪農教育ファーム認証の取得
酪農教育ファームの認証を取得し、石狩市内や近郊の子どもたちに対し「食・仕事・命」の学びを支援していきます。
酪農教育ファームとは、食や仕事、命の学びをテーマに、主に学校や教育現場等と連携して行う、酪農に係る作業等を通じた教育活動を行う牧場等のことを言います。(一般社団法人中央酪農会議 酪農教育ファームHP参照)
この活動を通して、子どもたちが酪農の仕事や牛という動物に興味関心を持ち、普段私たちがいただいている食べ物について考えるきっかけになれば良いなと考えています。

防風林の先には
石狩湾が広がっています
牧場の予定地は、離農跡地ではありますが酪農をしていた場所ではないため、牛を飼うための設備はありません。
そのため、2025年夏の就農に向けて

などを行い、牛たちにとってストレスの少ない環境づくりを目指していきます。
牛舎に改築予定の倉庫
また、予定地は札幌中心部から車で約1時間の場所にあります。近くには、絶景ドライブ&ツーリングルートである日本海オロロンラインや日本海に続く石狩湾があり、牧場の放牧地には涼しい潮風が吹いてきます。
牛たちと一緒に放牧地で潮風や波の音など豊かな自然を感じながら、のんびりと過ごすことができる場所です。

● みはるちゃん(6歳)
人にも牛にも優しく穏やかな性格。ジャージー牛たちのお姉さん的存在。

● みづきちゃん(1歳)
天真爛漫で人が大好き。cocoro dairyfarmの看板娘になること間違いなし!

● れいちゃん(10ヶ月)
好奇心旺盛で人と遊ぶことが好き。ツンツンなヘアスタイルがトレードマーク!

● まこちゃん(7ヶ月)
おっとりマイペースな優しい子。控えめな遊びたいアピールにキュンとします。

● こはるちゃん(3ヶ月)
みはるちゃんの娘。遊びたい盛りの、まだまだ甘えん坊さん。




※具体的なスケジュールなどは、お支払いいただいた後に個別にご連絡いたします。

ジャージーの箱庭 藤田 龍太・里世 様
優しい雰囲気の清野夫妻。
お二人が作り上げる"環境""牛""人"に優しい牧場「cocoro dairyfarm」
これからの時代に寄り添ったエシカルな生産現場が創り上げる幸せいっぱいの乳製品がとても楽しみです。
選んで口にするのなら絶対に幸せに暮らしている牛さんたちから戴きたい。
牛乳の代金が牛さんの幸せな生活に貢献できていると思うと、消費者である私たちも牛さんたちとの循環を感じますよね。
生産現場から製品、消費、還元までの流れを感じられる暖かい牧場と牛の幸せを第一優先とするお二人の姿勢には絶対の信頼を置いています。

飛ぶ鳥農場 角野 亮太・飛鳥 様
初めて清野さん夫妻にお会いしたのは3年前酪農で新規就農する夢を持ち、駆け出しているときでした。
夢を叶えるべく日々真摯に取り組んでいる姿を間近で見て、これから多くの困難が立ちはだかったとしてもお二人なら持ち前の愛と情熱で乗り越えていってくれると確信しています!
そんなお二人の造り上げる「cocoro dairyfarm」、同じ石狩市での新規就農仲間として全力で応援してます!!

これまで私たちはたくさんの方々に応援をしていただいて来ました。
温かい声援を送ってくださる皆さま、これから出会う皆さま、そして私たちの人生を豊かなものにしてくれている牛たちへの感謝の気持ちを胸に、目標に向かって歩み続けたいと思います。
2025年夏 無事に就農し、皆さまに牛たちの元気な姿と美味しいソフトクリームをお届けできるよう努力して参ります。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
最新の活動報告
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cocoro dairy farmに仲間がやってきました!
2025/09/09 22:47こんばんは!暑かった夏も終わり、北海道は秋を感じさせる気候で過ごしやすい日々が続いています。朝晩は肌寒く感じる日も増え、半袖に一枚羽織らないと!なんて日が出てきました。あれだけ暑い暑いと言っていても、ちゃんと季節は変わるのだなと感じます。(あと少しで雪が降るなんて…ドキドキ)ご報告が遅くなりましたが、9/7預託先の牧場からみはるちゃん(牧場最年長)とふくちゃん(最年少)の二頭がcocoro dairyfarm へやってきました!みはるちゃんは歩いて移動しましたが、終始穏やかでした。預託先の牧場へ来てからも二頭の子牛を出産してくれたみはるちゃん。今後出産の予定はなく、のんびりと過ごしてもらいたいと思います。 もっと見る
まこちゃんが出産をしました!&体験型メニューに申し込まれた皆様へ
2025/09/05 21:33こんばんは!ご無沙汰しております。久しぶりの活動報告となってしまいました。このところ北海道は、朝晩の気温が20度を切ることがほとんどで、一枚羽織ものをしないと肌寒い季節となってきました。ただ猛暑が続いていましたので、牛も人もとても過ごしやすく快適な気候です。ご報告が遅くなってしまいましたが、8/29にまこちゃんが初めての出産をしました!自力で出産をしてくれて、母子ともに健康です。生まれてきてくれた赤ちゃんは、29日にちなみ「ふくちゃん」と名付けました。ふくちゃん、元気に生まれてきてくれてありがとう!まこちゃん、本当にお疲れさまでした!!この週末は、以前から預託していた牛をcocoro dairyfarmにお迎えする予定です!無事に移動が済みましたら、またご報告させていただきます!【ご報告】 クラウドファンディングにて体験型の返礼を選択してくださった皆様へ。牧場の放牧地・牛舎・加工場がまだ未完成のため、返礼時期を一年遅らせて令和8年にさせていただきたいと考えております。ご報告が遅くなり大変申し訳ございません。無事に牧場が完成し、返礼をさせていただけるようになりましたら、再度ご連絡いたします!お待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。 もっと見る新しい仲間のご紹介!
2025/08/03 22:28こんばんは!先日cocoro dairyfarmに新しい仲間が二頭増えました。本日は、二頭のご紹介です!!○夏希(なつき)ちゃん11ヶ月齢のなつきちゃんは、雨の降るなか前の牧場からこちらまでの移動を、とっても頑張ってくれました。優しくて穏やかな性格で、すごく頑張り屋さんです。お顔が黒いのも可愛いポイントですね!!○心夏(ここな)ちゃん生後一週間ほどで当牧場の仲間となったここなちゃんは、食欲旺盛で同じ月齢の子と比べると、大きくて骨太です。こんな赤ちゃんの頃から、そばで成長を見守ることができてとても幸せです。二頭は当牧場では初めての漢字のお名前をもらいました。夏に来た子達なので、二頭とも「夏」の字が入っています。これから先も、二頭と出会ったこの夏のことを忘れずに、大切に育てていきたいと思います。夏希ちゃん、心夏ちゃん、これからよろしくね。 もっと見る










アニマルウェルフェア認証の取得とのことですが、オス牛が大量に生まれたらどうするのでしょうか?ジャージー牛のオス牛は費用対効果が合わないから、種牛以外は生まれてもすぐに殺処分でしょうか?