プロジェクトの実行者について
私たちは「Anoko Shop」(https://anokohosp.com)というブランドでオンラインショップを運営しており、日本の絹織物を使用した子供服を国内外に発信し始めたばかりです。(これは着物のリメイクではありません)。
日本の絹織物業界は現在、存続の危機に直面しています(養蚕農家は現在163戸、令和4年現在、農林水産省調べ)。私たちは、これらの絹織物を使って子供服を製作・販売することで、世界中の人々にその価値を知ってもらい普及したいと考えています。しかし、市場には安価な古着の着物が溢れており、新品の反物を使用した衣類は「高価すぎる」との声が多く、購入に至らないことが多いのが現状です。
私たちは、養蚕農家から呉服屋までを訪れ、なぜ日本の絹織物が高価であるのかを探求し、その素晴らしさを動画で海外に発信することで、需要を拡大したいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、国内の養蚕農家から呉服屋までを訪問し、「なぜ絹織物は高価なのか」を主題に絹織物製作の取材を行います。私たちはこの業界については外部の人間であり、特定のつてもありません。アポイント取りが難しいだろうと想像はできますが、業界の専門家ではない私たちでは初心者の目線で、より広い視聴者にも理解しやすい内容を提供できるだろうと考えています。
取材した内容は動画にしてYouTubeで限定公開し、日本国内にその魅力を広めます。さらに、集めた資金を使用して海外向けのプロモーション動画を制作・発信することが私たちの目標です。
プロジェクト立ち上げの背景
このプロジェクトの代表である私は、若い頃から日本画、日本庭園、着物の生地に深い興味を持ってきました。美術館や京都の観光地を訪れ、その美しさに触れる中で、日本の伝統文化が次第に減少していることを痛感し、何かでその流れを変えられないかと常に考えていました。以前は日本庭園を巡り、その魅力を動画で伝える活動を試みましたが、撮影許可が得られにくいため断念しました。
現在は、若い頃に服飾学校で学び、アパレル業界でパタンナーとして働いた経験を活かし、絹織物を使った洋服の製作・販売にチャレンジしています。しかし、製品の販売が思うように進まないため、日本の絹織物の魅力を動画で広く伝えるための新たな試みとして、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
リターンについて
『日本の絹織物はなぜ高価なのか』をテーマに、全国の養蚕農家、織物工場、呉服屋を訪問し取材します。撮影した動画(各約15分)はYouTubeで限定公開し、URLをChatworkにて公開します。進捗状況などの情報もChatworkを通じてご報告します。メールにてChatworkへの招待URLをお送りします。
このプランのリターンは、他の応援プランと同一内容となります。リターンの詳細についてはプロジェクトページをご確認ください。ご支援いただける方々の理解と協力をお願い申し上げます。
尚、取材動画の限定公開は最終公開動画の公開日より1ヶ月後までとさせていただきます。また、質問・疑問の受付も、アポイント取りを終えた後、Chatworkで締切日を随時ご報告させていただきます。
スケジュール
集めた支援金は、絹織物に関わる業種への訪問アポイント取り、交通費、訪問先への手土産や謝礼、動画の撮影および編集、そして翻訳の費用に充てられます。
クラウドファンディング終了後、すぐにアポイント取りを開始し、10月から順次訪問を行う予定です。動画は取材後に編集し、最低でも月1本のペースで公開します。公開される動画の本数は、集めた支援金の範囲内で決定されます。
最後に
このプロジェクトは単に当ショップの売上を伸ばしたいからではなく、日本が世界に誇る着物文化と、その根幹をなす絹織物を守り、伝えるために行います。着物の形が残るだけでは意味がありません。現在、着物リメイクが流行していますが、もし古着の着物が枯渇すれば、その流れは止まります。
日本の絹織物を保護し、促進することは、国内外での需要を増やすために必須です。日本の養蚕農家の数は減少しており、日本の絹織物も消滅の危機に瀕しています。
皆様のご支援を得て、このプロジェクトを成功させ、世界中で日本の絹織物の需要を増やしていくことが私たちの願いです。どうぞご支援のほど、よろしくお願いいたします。
こんにちは 私は、着物そのものの文化継承に取り組んでいます。 そんな中、やはり着物(着物地)の価格については大きな疑問です。 その制作過程を考えると高いのは納得ですけれど、でも、本当にそういう製作者や呉服屋さんを応援しようという気持ちはありますけれど、本当にその流通経路とそれにかかる正当な費用が見えると良いですね。その上で、生徒さんや知人への着物のお勧めもすっきりと案内できると思います。 ちなみに反物や帯地についている上代と言われる値札が1,500,000円とあったとします。呉服屋さんによっては5分の1くらいまでなったりと。もちろん別のお店では半額くらいのところもあるのかもしれません。 そういったところで、ある程度の差は仕方がないとはいえ、その辺りがある程度納得いくところまで落とし込んでくださることを期待して、応援させていただきました。 ただ単に、工程等がいかに大変かというのは、素人さん向けには良いのでしょうけれど、着物、着物地(染めや織も含めて)が出来上がるまでの、職人さんの手当や材料費などもヒアリングしていってほしいと思います。 こちらは、表の動画には出なくても良いとは思います。 それらを知ることで、今の着物業界の問題点も出てくると思います。 そのあたりを皆さんで共有して考えてみる機会を作っていただけたらありがたいです。 よろしくお願いします。 和文化きもの 愛衣(めい)の会 着物コンシェルジュ松丸明子