このスイカの栽培方法の最大の特徴は、空中に浮いてることではなく、隔離ベッド(わかりやすく言うと大きなプランター)を利用していることです。
空中栽培自体は、すでに熊本や高知などの産地でも実績がありますが、土壌に植え付けており、蔓を地面に這わすか否かの違いに過ぎません。
隔離ベッドを利用するのは、根域を制限するということで、土壌に植え付けて縦横無尽に根を張り巡らせる従来の栽培方法とは一線を画するものになります。
もちろんメリットだけではなく、デメリットもありますが、高級メロンはもとより、ブドウ・梨などの果樹でも根域制限栽培が増えてきました。
スイカにおいて今のところ、空中栽培✕根域制限で本格的に栽培されているところはありません。さらに空中栽培✕根域制限✕周年栽培となると、レアの3乗ですから、モデルもマニュアルもないどころか、空想レベルです。そこに、高品質(高食味)も乗ずるわけですから、もはや幻想かもしれません。
この無謀とも言える挑戦にいつもアドバイスをくれる奇特な方こそ、ピノガール(風農園が採用しているスイカの品種であり、種の大きさが通常の1/4しかなく、種ごと食べられるマイクロシードスイカ)の生みの親であるナント種苗の奥野農場長です。僕達はスイカ師匠と呼んでいますが、何を言っても絶対無理だと言わないので、夏作、冬作に続いて、今回のプロジェクトである春作に挑んでいます。
とはいえ、今春は大胆に失敗して1玉も穫ることができませんでした。そこで師匠から提案を受けた方法での再挑戦です。
有難いことに、支援者数は48名に、達成率は58%まで伸ばすことができました。ありがとうございます!