「十代橘」双子の看板娘とは、私の母である都喜子(ときこ)と、その妹である都司子(としこ)のことです。
今から遡ること42年前の1982年、都喜子と都司子の二人が南船場に、この食堂「十代橘」開業しました。
開業のきっかけは、それぞれの夫が経営していた会社の倒産などの事情により、少しでも厳しい状況を凌ぐためのものでした。
それでも、誰が食べに来ても「ええもんを食べさせてあげたい」という思いから、二人とも毎朝4時に起きては自ら仕入れに足を運び、その日揃った材料ですべてのメニューを考え、そして手作りで料理をしていくことを日常としていました。
その二人が作ってきたメニューの数々で、代表作といえる「おかんのカレー」。
店のメニューとして並び始めて30年経った今でもなお、多くのお客様からご愛顧いただいております。
二人が作ったこの味を、ぜひ多くの人に味わってもらい、そして未来に繋いでいきたい!
そんな思いから、このプロジェクトを立ち上げました。
店主ごあいさつ
皆さま、はじめまして。
「十代橘」現店主の、十代隆史(じゅうだいたかし)と申します。
母・都喜子が2022年6月に病でこの世を去り、同年10月に叔母にあたる都司子(としこ)が引退したことから、二人の「想い」とともに私がこの店を引き継いでいます。
創業から42年経った今でも、十代橘では食材を市場で直接仕入れ、すべての料理は冷凍食品や業務用の既製品に頼らず一貫して手作りでお客様にお出しするという、看板娘たちのこだわりをそのまま引き継いでいます。
30年間変わらぬ味「おかんのカレー」
「おかんのカレー」は、看板娘の二人が30年前に開発したカレーです。
以来その味は一切変えることなく、今日まで引き継いでいます。
最初に口に含んだ時にほのかに甘さを感じ、その後からピリッとした辛さがやってくる。
これが「おかんのカレー」の味わいの特徴です。
絶妙に調和しているこの独特な「甘辛い」さが、30年たった今でも多くのお客様に支持されています。
カレールー自体は市販のものですが、ベースとなるスープは完全にその日の手作りです。牛すじ肉や野菜をじっくりと煮込み、そこに和風食材が加わることで、独特の甘辛さと深みの味に仕上げています。
この和風食材の存在とは、一緒に料理している肉じゃがや筑前煮などの煮汁です。
カレーとしてのスパイシーさの中に、和風テイストが見え隠れする。
これこそが、十代橘独自のカレーです
そもそも、なぜカレーに和風料理の煮汁を?
これは、二人とも太平洋戦争という物資のない厳しい時代を過ごしてきたことに由来しています。
「食材が余ったから」といって簡単に捨てしまうのはあまりにもったいないと思った二人は、余った和風料理の煮汁をカレーに入れてみたところ……。
独特の味を持つ「おかんのカレー」が生まれました。
まさに、昭和という時代を反映したカレーです。
昭和を知る世代には、その懐かしさを。
昭和を知らない世代は、体験なき時代に思いを馳せる。
カレー食べながら味わうそのような感覚も、「おかんのカレー」の醍醐味です。
レトルトなんて、ホンマにできるのやろか?
今回のレトルト商品化で最も苦労したのが、おかんのカレーの特徴である独特な「甘辛さ」の再現です。
レトルト商品としての製造工程は、当然ながらお店の設備や環境がまったく異なります。
工場設備による調理ですから、店の手造りとはワケが違います。
この特徴ある甘辛さが、本当に再現できるのだろうか?
「レトルトに挑戦しよう!」と意気込んでみたものの、そんな一抹の不安が時として頭によぎります。
とにかくメーカーの工場でも再現できるよう、レシピを工夫してみました。
そして、最初の試作品が店に届き、すぐに試食。
思っていた以上に再現性が遠く、愕然としてしまいました。
甘辛さも違えば、とろみ感といった質感までもがまったく違ったからです。
もちろん、ある程度の違いは予想していましたが、最初の出来具合は、その予想をはるかに超えていました。
しかし、ここまで来て、このまま引き下がるにはあまりにも悔しい。
再び、レシピを細部に渡って練り直しました。
製造メーカーにレシピを伝えては、再現の可能性があるか何度も打ち合わせを重ね、試食には製造現場まで足を運びました。その現場でも試食をしては、改善点を打ち合わせて、また試食。
そんなことを繰り返して、ようやく自信をもって皆さまの前にお出しできるカレーが出来上がりました!
長い時間をかけただけって、その再現性はバッチリです。
店でお出しするのと遜色のない納得の味。
つまり……
自信作です!!
お店の味とレトルトの味、両者の食べ比べをぜひとも楽しんでみてください!!
そして、まさに「瓢箪から駒」のオリジナルカレーうどん
何度もレシピを検討しながら、時間をかけて開発に苦労したレトルトカレーですが、辛いことだけではありませんでした。
なんと、レトルトカレーの開発途上で、「オリジナルカレーうどん」のレトルトまで商品化することができました。
もともと、カレーうどんをレトルトにする計画はまったくありませんでした。
そのきっかけは、製造現場でメーカーさんとともに試食をしている時にふと発した一言でした。
「このカレーにうどん出汁を混ぜたら、無茶苦茶美味しそうなカレーうどんになりそうやなぁ」
心の声が漏れ出したかのような一言。
この一言からそのまま、カレーうどんの開発へと話が進み出しました。
「カレーにうどん出汁を混ぜることができるのか」
「費用はどれぐらいかかるのか」
可能性が十分に想像できたので、試食の手を一旦止めて、その場で打ち合わせです。
話はそのままトントン拍子に進み、オリジナルカレーうどんが誕生しました。
まさに「瓢箪から駒」な、オリジナルカレーうどん。
こちらも「おかんのカレーに」負けず劣らず……
自信作です!!
こちらも、「おかんのカレー」レトルトと、ぜひ食べ比べて楽しんでみてください!
リターンにつきましては、「おかんのカレー」レトルトを筆頭に、「オリジナルカレーうどん」、自家製の「手造りすだちポン酢」をそれぞれご用意しました。
ーリターンの内容ー
【十代橘オリジナルレトルトカレー3個セット】
【十代橘オリジナルレトルトカレー5個セット】
【十代橘オリジナルレトルトカレー10個セット】
【十代橘オリジナルカレーうどん3個セット】
【十代橘オリジナルカレーうどん5個セット】
【十代橘オリジナルカレーうどん10個セット】
【☆早割☆十代橘手作りすだちぽん酢2本】
【十代橘手作りすだちぽん酢2本】
【十代橘手作りすだちぽん酢5本】
【十代橘オリジナルレトルトカレー・カレーうどん・手作りすだちぽん酢各2セット】
【十代橘オリジナルレトルトカレー・カレーうどん・手作りすだちぽん酢各5セット】
【個人スポンサー】
【企業スポンサー】
各リターンの詳しい内容につきましては、リターン一覧をぜひご覧ください。
常連さんからのリクエスト
「家でもこのカレーを楽しみたい」
「カレーを持ち帰りたい」
常連のお客様より、以前から上がっていた声。
この声が、「おかんのカレー」をレトルト商品化するきっかけでした。
ただ、そうとはいっても、この「おかんのカレー」をレトルトにすることについて、とても消極的で具体的な行動に踏み込むことはできませんでした。
なぜなら、30年来こだわり続けてきた手作りの味を果たして再現できるのか、という疑問があったからです。
実際に、「おかんのカレー」は定番メニューではありますが、毎日提供されているメニューではございません。毎週金曜日のランチ限定のメニューとなっています。
それだけ作り方に繊細なところもあり、レトルトカレーによる味の再現ほぼ不可能だろうと思っていました。
新たな可能性への挑戦として
「十代橘」が営業している南船場は、昔から繊維業が盛んな地域でした。
創業当初は、繊維関係企業の会社員の方が昼も夜も絶え間なくお越しいただいていました。ところが、繊維業界の規模は時代ともに小さくなり周囲の企業も減少。街の再開発も進み、南船場自体の様相も変わり、かつての活気は薄らぎつつあります。
このような流れから、長年の常連だった会社員さんたちも店からどんどん遠のかれていきました。
沈滞していく地元の雰囲気。
この雰囲気を少しでも変えるためにも、新たな試みが必要だとはずっと感じていました。
そんなときに、知人からクラウドファンディングのことを教えてもらい、新しい試みとして「おかんのカレー」レトルト化に挑戦することにしたのです。
このまま考えてばかりいても、事態は変わりません。
まずは行動しよう!
レトルト化を果たせば、ずっと気になっていた常連さんからのリクエストにも応えられます。
クラウドファンディングを活用すれば、来店できない遠方の方にも「おかんのカレー」を知ってもらうチャンスにもなります。
そして何よりも、レトルト商品化できれば、二人が築いた「おかんのカレー」の味を未来に残すことになります。
私の中で、あらゆる可能性が広がりました。
結果はともあれ、とにかく新しい可能性に挑戦すること自体が一つの学びです。
そんな思いから、このプロジェクトをスタートさせました。
この挑戦で「十代橘」自身が弾みをつけ、地元である南船場の活性化にもぜひ繋げていきたいと思っています。
スケジュールについては、次の通りです。
・2024年12月31日:プロジェクト終了
・2025年2月初旬〜:準備が整ったリターンから発送等を実施します
ご支援いただきました資金につきましては、「おかんのカレー」開発・製造費用の一部として大切に使わせていただきます。
・レトルト食品開発・製造費用:41万円
・CAMPFIRE手数料等:9万円
目標金額は50万円ですが、「おかんのカレー」や「カレーうどん」、そして「ポン酢」の販売数をさらに広げていくため、目標金額を達成しても公開最終日まで全力で活動を続けていきます。
ぜひとも公開最終日まで、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!!
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。
十代橘の二代目ということになる私も60歳を超えています。
もちろん体が動く限り、二人の看板娘が築き上げた「十代橘」ののれんをしっかりと守り抜いていく所存です。
そうした中で、今回の挑戦は私にとって本当に勉強になりました。
創業以来のこだわりを持ち続けることもちろんですが、そのこだわりを多くの方に知っていただくことも大切です。
また、後世に十代橘の味を残せることに、さらに新たな可能性を感じています。
それこそ今回のプロジェクトでは、「おかんのカレー」のみならず「オリジナルカレーうどん」というまったく思いがけない商品まで生まれました。
「お客様に、ええんもんを」
母と叔母の二人が創業以来より、ずっと大切にしてきた「想い」とともに、二人に負けず、今後もさまざまなことにチャレンジしていきたいと思います。
どうか、この思いにご賛同いただきましたら、時代の味を感じることができる「おかんのカレー」を筆頭とした「十代橘の味」を、ぜひともお試しください!!
<リターン商品について>
■食品表示■
名称::カレーソース
原材料名:玉ねぎ(国産)、牛すじ、人参、カレールウ、ラード、にんにく、日本酒、砂糖、しょうが、牛テール、みりん、はちみつ、オイスターソース、カレー粉、しょうゆ、昆布エキス、シナモン、ナツメグ、 乾燥スープ (コンソメ)、チキンエキス、ローリエ/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル色素、パプリカ色素)乳化剤、酸味料、香料、酸化防止剤(V、E)、増粘剤(加工でんぷん、キサンタン)、甘味料(マンニット)、香辛料抽出物、凝固防止剤(酸化ケイ素)、(一部に小麦・乳成分・牛肉・りんご・大豆・ごま・豚肉・調肉・ゼラチンを含む)
内容量:180g
賞味期限:25.10.24
殺菌方法:気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて常温で保存
販売者:十代橘
大阪府大阪市中央区南船場2丁目7-20
●栄養成分表示 100gあたり(推定値)熱量153kcal、たんぱく質6.3g、脂質8.4g、炭水化物13.6g、食塩相当量1.6g
名称:うどんだし(カレー)
原材料名:カレーソース(玉ねぎ、牛すじ、人参、カレールウ、その他)(国内製造)、玉ねぎ、あげ、しょうゆ、みりん、砂糖、かつおエキス、昆布エキス/調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル色素、パプリカ色素)、乳化剤、香料、酸化防止剤(V、E)、増粘剤(加工でんぷん、キサンタン)、甘味料(マンニット)、香辛料抽出物、凝固防止剤(酸化ケイ素)、凝固剤(塩化マグネシウム)、加工でんぶん、アルコール、(一部に小麦・乳成分・牛肉・りんご・大豆・ごま・豚肉・鶏肉・ゼラチンを含む)
内容量:300g
賞味期限:25.10.24
殺菌方法:気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて常温で保存
販売者:十代橘
大阪府大阪市中央区南船場2丁目7-20
●栄養成分表示 100gあたり(推定値)熱量126kcal、たんぱく質5.0g、資質6.8g、炭水化物11.8g、食塩相当量1.6g
名称:ポン酢
原材料名:すだち酢、醤油、本みりん、出汁(鰹、昆布)、グルタミン酸、リボヌクレオチナトリウム
内容量:310ml
賞味期限:枠外下部に記載(開栓後要冷蔵)
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて保存してください。
販売者:十代橘
大阪府大阪市中央区南船場2丁目7-20
●栄養成分表示(100ml)あたり(推定値)エネルギー50kcal、たんぱく質2.5g、脂質0.0g、炭水化物10.0g、食塩相当量5.08g
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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