
このプロジェクトで増築を目指している学校の名前は「デレセ・タソ・スクール」といいます。
そしてプロジェクト実施者の名前は「ワークナー・デレセ」。
あれ?なんか違う名前?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サポーターの元エチオピア派遣 青年海外協力隊古泉が解説します。
エチオピアの人の名前は、基本的には自分の名前、場合によって、それにプラスしてお父さんの名前、そしてまたそのお父さんの名前をつけます。
分かりやすく、ちびまる子ちゃんでご説明します。
ちなみに、ちびまる子ちゃんの名前は実は「ももこ」です。ですので、ちびまる子ちゃんのフルネームをエチオピア風に言うとすれば、「ももこ・ひろし・友蔵」となります。(ご存知ない方のために解説すると、ももこの父がひろし、ひろしの父が友蔵です。)
ちびまる子ちゃんがエチオピアに住んでいるならば、日常生活では「ももこ」を名乗るわけですが、パスポートを取る際にはフルネームが必要になり、その際、祖父の名前がファミリーネームという扱いとなります。
というわけで、デレセさんにとっては祖父の名前である「ワークナー」が名字として扱われるため、デレセさんは、日本では「ワークナー・デレセ」を名乗っていることが多いようです。
なお、私がエチオピアで過ごした2年3か月の間、おじいちゃんの名前まで把握できた友人はいませんでした。ほとんどの人は自分の名前だけを名乗りますし、名簿等でも「自分の名前+父の名前」だけの人が多かったような気がします。
したがって、デレセさんが故郷に建てた学校の名前は、エチオピアでよく使う「自分の名前+父の名前」 の「デレセ・タソ」となったとのことでした。
(余談:ちびまる子ちゃんで説明するために、ちびまる子ちゃんの家系図を調べてみたのですが、そこで初めてまる子の母の名が「すみれ」であると知りました。歴史的な家系図を見ても感じることですが、母親なしでは子は誕生し得ないにもかかわらず、女性の名前が消え失せていくことは腑に落ちないものがあります。)
写真は学校の看板です。「ようこそ デレセ・タソ・保育園&小学校」のようなことが書いてあります。