前回の活動報告で、
ACUAH は 「自分の好きなキャラクターモデル」を汎用のAIアシスタントにできるように、"VRM"という 3Dキャラクターモデルのデータフォーマット を利用している
という事をご説明しました。
逆に、3Dキャラクターモデルのデータを自由に変更できることによる課題もあります。
それは、
"VRM"というデータフォーマット規格で必須ではない仕様に関しては、様々なモデルデータで標準的に適応する事が難しい
という点です。
具体的な例です。
ACUAHでは、「ちょっと待ってて」と声掛けをすると、キャラクターが椅子に座って待っているという動作をします。
"VRM"の規格では、キャラクターモデルの身長や横幅などの大きさ、お尻の位置などについて決まりはありません。(共通の数値。例えば、身長は150cmに統一し、お尻の位置は地面から75cmの所にするとかそういった決まり)
ですので、
上記の動画のような「キャラクターが椅子に座るという動作」を様々なキャラクターモデルで実現するために、キャラクターモデルの身長や横幅等から様々な計算をして、概ね問題なさそうな位置に椅子を表示するようにしています。
しかし、当然、これを全ての"VRM"モデルデータでのテストはできませんので、この計算から外れて、椅子が表示されなかったり、位置や大きさがおかしくなってしまう、"VRM"モデルデータというものが存在してしまいます。(申し訳ございません。)
また、キャラクターが手にとる様々な物(鉛筆やノート、スマートフォン等)の位置や大きさも、キャラクターモデルデータによっては適切でない場合というのが発生してしまいます。
これらの課題を解決する方法としては、
キャラクターモデルデータ毎、キャラクターが触れる物体毎に、位置や大きさをユーザーが編集できるようにする。
という仕組みの実装なのですが、
アプリケーションの目指す方向性等も考慮した結果、現時点では対応が難しい
との判断をしております。
アプリを利用中、物の位置がおかしいと感じる事もあるかと思います。
お問い合わせを頂いた際に、こうした理由により、「仕様上修正が難しいです。」というご回答をやむを得ずさせて頂く場合もありますので、何卒ご了承ください。