Please get in touch if you have any questions, interests or business ideas.

GET IN TOUCH

Welcome, International users

This site is available to users outside Japan. Before continuing, please confirm the following.

※ Some features may not be available depending on your country, region, or project.

山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト

お陰様でマタギもんぺの一般販売を開始することできました。 これからも継続した活動に繋げていきます。

山岳最強のプロ集団『マタギ』が、愛用したフィールドパンツ『マタギもんぺ』復活プロジェクト。ただの復元ではなく、現代でも快適に履くことができるパンツを、マタギ達と共に作り上げました。自然と共に生きるマタギ文化を感じられる、マタギスペックをクリアした東北最強のフィールドパンツをお届けします。

現在の支援総額

10,154,137

1,015%

目標金額は1,000,000円

支援者数

341

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/20に募集を開始し、 341人の支援により 10,154,137円の資金を集め、 2024/08/25に募集を終了しました

現在の支援総額

10,154,137

1,015%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数341

このプロジェクトは、2024/07/20に募集を開始し、 341人の支援により 10,154,137円の資金を集め、 2024/08/25に募集を終了しました

山岳最強のプロ集団『マタギ』が、愛用したフィールドパンツ『マタギもんぺ』復活プロジェクト。ただの復元ではなく、現代でも快適に履くことができるパンツを、マタギ達と共に作り上げました。自然と共に生きるマタギ文化を感じられる、マタギスペックをクリアした東北最強のフィールドパンツをお届けします。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

皆様の温かいご支援によりクラウドファンディング開始1日目にして、目標の100万円を達成することができました!!
本当にありがとうございます!!!
製作チームも期待と不安の中に始めたプロジェクトでしたが、丁寧に時間をかけて作り上げたものや想いが、沢山の方々に届いていることを目の当たりにし、嬉しい気持ちでいっぱいです。

目標金額は達成しておりますが、マタギの魅力と東北の衣文化の素晴らしさをより多くの方々に届けて行くために、継続してご支援を集めていきます。 
本当に温かいご支援、本当にありがとうございます!
引き続きどうぞ宜しくお願い致します。


自己紹介

プロジェクトをご覧くださり、誠にありがとうございます。
株式会社京屋染物店の蜂谷淳平(はちや じゅんぺい)です。
京屋染物店は岩手県一関市で107年間、祭り衣装や郷土芸能衣装制作を通し、地域の祭りを支える仕事を生業にしてきた染物店です。

私たちが住む岩手県は、自然豊かな山々に囲まれた景観が広がり、自然とともに生きてきた暮らしが根付く場所です。

祭りや郷土芸能も盛んな地域で、その数は日本一と言われており、暮らしの中で、当たり前に祭りや芸能がある、そんな土地です。

岩手を代表する鹿踊り(シシオドリ)は、岩手県の各地に根付く郷土芸能です。鹿踊りは、人が獣の姿となり狩猟した獣の命に感謝して弔う踊りでもあり、また人が亡くなったとき、鹿が人の命を供養する踊りでもあります。
郷土芸能は自然への感謝や命への供養を意味するものが多く、それほど山への信仰や繋がりを大切にしてきた地域と言えます。

私自身も数年にわたり『祭りとは何か?』を深く探究するために、狩猟と鹿踊りの実践を行ってきました。

そして辿り着いた一つの答えが、祭り文化を継承の根幹は、『引き継がれた形式をただ残すことではなく、自然をはじめとした土地との繋がりを礎にすること』に辿り着きました。

そこで岩手の自然と人の繋がりを大切にし、未来に繋いで行くために芸能イベントの企画運営やSnowpeakさんとのアウトドアツーリズム、自社ブランド縁日の商品開発などを通し、地域の魅力を発信する活動を様々行なってまいりました。

■害獣駆除された鹿革を使った商品『山ノ頂(やまのいただき)』

2022年6月には、岩手県で駆除された鹿の革を活用するプロジェクト『山ノ頂』のクラウドファンディングを行い、296名の方々から応援を頂き530万円以上のご支援をいただくことができました。

山ノ頂クラウドファンディングはこちらから

https://camp-fire.jp/projects/view/570233

お陰様で現在もプロジェクトを継続することができ、駆除された鹿の利活用に繋げることができております。


■里山の新たな拠点『縁日』

2023年4月には、地元一関の山間にある古民家をリノベーションし、『縁日』という拠点を作りました。
縁日では、地域でとれる食材を美味しく味わえるカフェや、地元の工芸品を中心に自然に負荷をかけず作られた品々を販売するショップなどを展開しています。
縁日の目の前には広大な里山が広がり、地域の方々と共に少しずつ手を加えながら、人と自然が繋がり合えるこれからの里山作りにもチャレンジしています。


■縁日オリジナルブランド

縁日のオリジナルブランドでは、京屋染物店で100年培った染色・縫製技術を使い、東北の暮らしから生まれた野良着をアップデートし、現代の暮らしでも快適に過ごすことができる衣服を展開しています。
かつて東北の暮らし着として広く着用されていた野良着『猿袴(さっぱかま)』をベースに製作したパンツは、デザイン性が高く評価され、2019年にグッドデザイン賞を受賞することができました。


自然と共に生きるマタギたち

岩手をはじめ、東北各地には自然との繋がりを大切にする文化がいくつも継承されています。

その一つが、『マタギ文化』です。

マタギとは、クマなどの大型獣を捕獲する技術と組織をもち、狩猟を生業としてきた人たちのことをいいます。

マタギは、巻狩りなどの集団猟を得意とし、晩秋から早春にかけて山に入り、山中に何日も泊まりながら、クマやカモシカなどの大型獣を獲って暮らしていました。

マタギは狩猟のイメージが強いですが、山菜やきのこ採り、魚釣りなどなど、山にある資源を有効に活用する術を持ち、自然と密接に繋がりながら暮らす山の民でもありました。

また旅マタギとして各地に出向き、東北を中心に各地に狩猟技術を伝えていきました。

秋田県阿仁町はマタギ発祥の地で、自然に対する独自の信仰や山岳スキルを持ち、今尚マタギ文化が脈々と継承されています。

そんな歴史あるマタギ文化ですが、過疎化の影響などから継承の課題を抱えています。

しかし自然と共に生きるマタギ文化に魅せられ、マタギの継承活動を志す若者が、近年増えつつあります。

そんな若手マタギの一人「益田 光くん」は、広島から阿仁に移住しマタギ継承を志す若者の一人です。

植物愛好家の一面を持ち、秋田の山から採取したクロモジでお茶作りも生業としています。

益田くんの作るクロモジ茶は縁日でも取り扱うなど、県を跨いで交流を重ねています。


マタギもんぺとの出会い

ある日「どうやらマタギたちが昔履いていたマタギもんぺというものがあるみたいなんです」と、益田くんから連絡が入りました。

「マタギもんぺをベースに、現代の暮らしでも履きやすいパンツに復活できないでしょうか?」

と相談を受けたことがマタギもんぺプロジェクトの始まりでした。

「マタギもんぺを昔のコスプレとしてではなく、マタギたちが納得する機能性があり、マタギ達が生活の中で履いているパンツができれば、衣の部分でも血の通った新しいマタギ文化が築けると思うんです。マタギもんぺが、マタギのユニフォームとしても世代を繋いだり、マタギ以外の方々にもカッコイイマタギ文化を知ってもらう一つの道筋が作れると思うんです!」という彼の強い想いに心打たれ、企画を共にスタートすることしました。

後日、益田くんが集めた昔のマタギの写真から「マタギもんぺ」のリサーチを開始しました。写真の中にはマタギもんぺらしき服装はあるものの、確信が持てる情報はありませんでした。


マタギもんぺを探しに①
<歴代最強のマタギ・松橋吉太郎>

『マタギもんぺ』の確かな情報を求め、マタギ発祥の地である秋田県阿仁町を訪ねリサーチを開始。

まず訪れたのが、阿仁最強のマタギと謳われる生ける伝説のシカリ(マタギのリーダー)松橋吉太郎さん(93歳)。

吉太郎さんは物心ついたころから山に入り、13歳頃には大人のマタギ達と共に熊猟に参加。

熊を全く恐れぬ強い精神力と体力を持ち、1m手前から襲いかかってくる熊を倒したり、1発の銃弾で2頭の熊を倒すなど、数々の伝説を残しています。

林業の仕事を生業としていたため1年中山に入り、阿仁の山のこと全てが手に取るようにわかると言います。

熊を担ぎ上げている向かって右側の青年が若かりし頃の吉太郎さん

幼少期より鍛え抜かれた足腰で、若い頃はどこまでも山を駆け回り、誰よりも熊を授かることが出来ました。(マタギは熊が獲れたことを、『授かる』といいます。)

厳しくも心優しく面倒見の良い吉太郎さんは、マタギ達から『親方』の愛称で慕われる名実ともに歴代最強と謳われる伝説のマタギです。
マタギもんぺ制作チームを暖かく迎えてくれた吉太郎さん。 

そんな吉太郎さんに『マタギもんぺ』訪ねたところ、その存在を知っていました。

吉太郎さんのお父さん世代が、マタギもんぺを履いて狩猟や農作業をしており、吉太郎さんも若い頃はマタギもんぺを履いた事があったそうです。

『マタギもんぺ』の他に『マタギ袴』というものがあり、マタギもんぺは狩猟や山菜やキノコとり、農作業などに使われていたパンツでした。一方マタギ袴はマタギもんぺの上に履く防寒着とのことです。

マタギもんぺマタギ袴の間に藁を入れることで防寒の役割や、マタギもんぺを濡れから守るレイヤー的な役割を果たしていたと言います。

マタギもんぺマタギ袴も、いつしか量販のジャージや作業着に代わり、地域で作られることがなくなっていったとのこと。

吉太郎さんもマタギもんぺを持ってなく、ここでもマタギもんぺを見つけることはできませんでした。


マタギもんぺを探しに②
<伝説のマタギ・「空気投げの辰」の子孫 鈴木英雄>

次に尋ねたのは、阿仁マタギで打当地区のシカリ『鈴木英雄さん』

鈴木英雄さんは、伝説のマタギ・「空気投げの辰」こと『鈴木辰五郎さん』のお孫さん。

辰五郎さんは、マタギを本業として生きた最後の人。

『空気投げの辰』の愛称は、猟の最中に突如現れた熊に襲われた辰五郎さんでしたが、身を翻して軽やかに熊を投げ飛ばしたことが由来となっています。
まずは山の神様へご挨拶にマタギ神社へ。
英雄さんと愛犬ココちゃんの案内で、雪深い山道を進みます。

辰五郎さんはメディアにも度々取り上げられ、当時話題になった雪男捜索のテレビ番組でも、山岳のプロガイドとして捜索隊に加わりヒマラヤの山を登るなど、マタギの知名度向上にも貢献した方です。

鈴木英雄さんは、幼少期より辰五郎さんから山で生きる知識やマタギの習わしなどを学び、マタギの英才教育を受けて育ってきた本物のマタギです。

醜い女性の姿をしている山の神様へ『オコゼの干物』を奉納。
山の神様の機嫌を損ねると山で災いが起こるとされる。
オコゼを見た山の神様は、自分より醜い姿に機嫌が良くなると言い伝えられている。

現役マタギとして今でも山に入る英雄さんは、地域のマタギ達のリーダーとしてマタギの統率をとりながら、マタギ文化継承のためにメディア対応や、若手のマタギへの指導に従事している凄い方です。


そんな英雄さんの自宅倉庫にお邪魔すると、『マタギ博物館』と言っても良いほど昔のマタギの道具が沢山保管されていました。
当時のマタギが身に付けていたとされる衣装も複数あり、『これは期待できる!』と思ったのですが、ここでもマタギもんぺに出会うことはできませんでした…


『マタギもんぺ』ついに見つかる!

他にもリサーチするものの『マタギもんぺ』の確かな情報は得られず… 阿仁のマタギ資料館にも現物は見つからず…

肝心のマタギもんぺの確かな情報がないと制作は難しく「プロジェクトを進めるのは難しいのかな」と思いかけていた時に、阿仁の『松橋旅館』にマタギもんぺの現物があるとの情報が入りました。

「松橋旅館」は北秋田市阿仁比立内にある松橋家が家族で営んでいる旅館です。

仙北と阿仁を結ぶ大覚野峠がある比立内地区は昔から交通の要所で、朝一番に峠を越える人々を自宅に泊めていた結果、昭和元年に松橋旅館として開業することになります。

旅館で提供される料理はすべて阿仁地区で授かった天然の山の恵みを使用しています。

店主の松橋利彦さんは松橋家18代目で、マタギとしては15代続く家系です。

松橋旅館18代目・松橋利彦さん。 
阿仁マタギでもある利彦さんは、旅館で提供する山菜、キノコ、魚など、自ら山で調達する。

松橋旅館に大切に保管されていたマタギの道具の中に、遂にマタギもんぺを見つけることができました。

保存状態も良く、当時の形そのままに綺麗な状態で残っていました。

マタギもんぺは一見シンプルな形をしていますが、細部に目を凝らして見てみると、過酷な狩猟や山仕事の現場でも快適に動ける工夫が随所に詰め込まれたパンツでした。


マタギもんぺの3つの特徴。

山岳プロ集団『マタギ』のフィールドでの実践から生まれたマタギもんぺは、狩猟や野良仕事を軽快に行うために3つの特徴を持つパンツでした。

その1:お尻の大きなタック

マタギもんぺの最大の特徴の一つ『お尻の大きなタック』は、生地のゆとりを作り、動いたときに生地が突っ張らず可動域を邪魔しない作りになっています。

生地にゆとりがないと足を大きく開いたり、しゃがんだ時にお尻に生地が引っ掛かり可動域を邪魔してしまいます。

一方、生地にゆとりがありすぎると、ダボついた生地が山で木の枝に引っ掛かってしまいます。

生地のゆとりとダボつきを抑えるという、2つの良い所を兼ね備えるために生まれたのがこのお尻のタックでした。

大きな動きの時には、ゆとりのある生地が体に追従し、体を戻せばあまり生地はタックの中に畳んだように格納される仕様になっています。


その2:ゆとりのある腰回り

余裕のある腰回りで動きを妨げない作りになっています。
前面は蛇腹状にタックが入っており、こちらも背面同様ダボつきを抑えつつ可動域を邪魔しない仕様です。

その3:股下から裾にかけてのマチ。

マチがあることで立体的な仕上がりになるため、動きを邪魔せず体に馴染む作りになります。

股下から裾まで、一枚物の生地にすることで縫い目に負荷をかけない丈夫な作りにすることと、生地を長く使うことで生地の伸びを利用し可動域を広げる働きがあります。

裾にかけて細くなっており、足捌きが良よく、マタギが身に付けていた脚絆などもスッキリ装着できる作りになっています。


現代に生きる『マタギもんぺ』にするために。

マタギもんぺプロジェクトは、昔のマタギもんぺをリサーチして復元するプロジェクトではなく、

マタギもんぺの形をベースにしつつ、今を生きるマタギたちのスペックをクリアした『現代に生きるマタギもんぺ』を作ることをミッションとしてスタートしたプロジェクトです。

『現代に生きるマタギもんぺ』にするために、レジェンドから若手まで、7人のマタギと共に製作をスタート。

まずはどんなマタギもんぺなら履きたいか? 山で快適に動くために必要な機能など、意見をあげて頂くところから始まりました。

■マタギたちの意見

・ゆとりのある生地のパンツだと動きやすい。昔ニッカポッカを履いたことがあったが、動きやすいのだけどダボついた生地が枝に引っかかる。

・秋から冬にかけてが狩猟の盛期になるが、運動量が多いためある程度通気性のある生地の方が良い。しかし山は過酷なため薄すぎる生地だと、すぐに破れる心配があるので生地は丈夫なものが良い。

・マタギは狩猟だけと思われるかもしれないが、釣りや山菜やキノコ採りも行う。山では服が濡れることがあるが、いつまでも濡れていると不快で疲れの原因にもあるため、濡れても乾き易い生地が良い。

・急斜面を登るので足の曲げ伸ばしがしやすいパンツが良い。

・古臭い服ではなく、普段着としても履けるものが良い。

・ポケットがあると便利。


山岳のプロ集団『マタギ』と作る、東北最強のフィールドパンツ。

マタギ達の意見を踏まえ、マタギもんぺ作りがスタート。

サイズ感、履き心地、機能性など、を考えサンプルを製作していきます。

お尻のゆとりの大きさやマチの深さ、ふくらはぎのシェイプのバランスがとても難しく、少しバランスを変えただけで、可動域が変わり、生地がモタついたり、逆に突っ張ったりと、繊細な修正作業が続きます。

丈夫さを通気性と速乾性を兼ね備えた生地選びも難航し、いくつもの生地を取り寄せては試作を重ねていきました。

計5回のサンプル制作を経て、ようやく目指す形にたどり着きました。


レジェンド『マタギ』も納得の仕上がりに。

期待と不安を抱きながら出来上がったサンプルを手に秋田へ。

マタギたちに履いてもらいフィールドテストを行いました。

山歩き、農作業、釣り、山菜採りなど、自然と共に生きるマタギたちの生活環境下でテストを行いました。

とても緊張する瞬間でしたが、マタギたちからは「険しい山登りも動きやすくて問題ない」「生地も丈夫でありながら、通気性があり乾きも良い」「もんぺだから古臭い形になるかと思っていたが、全く古臭くなく普段着としても履ける」などなど、高い評価をいただくことができました。

その後、更なる改良を重ね、ようやく納得のマタギもんぺが出来上がりました。


現代に蘇るマタギもんぺ左:旧マタギもんぺ 右:新マタギもんぺ


マタギ達と一緒に作り上げたマタギもんぺがようやく完成しました。


■大きな動きに追従する、大きなタック

ヒップ部分には、マタギもんぺ最大の特徴の大きなタックを入れました。

何度も試作を重ね、大きな動きにも追従する生地のゆとりがありながら、ダボつかないスッキリとした着心地を実現しました。



従来のマタギもんぺ同様に、山仕事、野良仕事も軽快にできるフィールドパンツに仕上がりました。


■余裕のある腰回り。

腰回りも従来のマタギもんぺ同様に、余裕を持たせた作りにしました。

左右に合計6つのタックを蛇腹状に入れ、余裕がありながらスッキリしたシルエットに仕上げています。

腰回りにゆとりが生まれることで、足の曲げ伸ばしのある動きも快適に行うことができます。


■股下から裾にかけて伸びるマチ。

股下から裾にかけて伸びるマチも、従来のマタギもんぺ同様の形を取り入れました。

立体的なで足に馴染む仕上がりになっています。

股下から裾まで一枚ものの生地でマチをとっているので、足を広げた時に縫い目のかかる負荷がなくなり丈夫な作りになるほか、生地の伸縮が大きくなるため足の可動域を広げることに繋がります。


■細めの膝下のシェイプ

膝下のシェイプは従来のマタギもんぺよりも細めに仕上げました。

細身にすることで、足捌きが良くなり、山中や庭仕事などでも木の枝などへの引っ掛かりも軽減されます。

また脚絆や長靴などを履く時にも、スッキリ履くことができます。


■ウエストはゴムと紐で調整。

ウエストには、ゴムと紐を入れました。

従来のマタギもんぺは、袴のように前と後に分かれた生地を紐で縛り履きますが、今の暮らしではかなり履きにくい仕様です。

簡単に着脱できるように、ウエストにはゴムを入れ、紐で調整できる仕様にしました。


■速乾性のある中厚の綿麻生地

現物のマタギもんぺは木綿生地でしたが、リサーチ進めるとマタギもんぺは麻で作られることが多かったようです。

東北地方は寒冷で木綿は貴重だったため、東北の衣服の多くは、身近で採れる麻で作られています。

新しいマタギもんぺの生地は、丈夫でありながら通気性と速乾性がある『中厚の綿麻生地』を採用しました。

綿麻の混紡なので履き心地が良く、しっかりした厚みがあるので丈夫に履くことができます。

綿麻生地は、麻が混紡されているため、サラッとした肌触りで夏場でも快適に履くことができ、適度な通気性もあります。

麻は速乾性に優れているので、木綿生地に比べ濡れてもベタつきが少なく乾きの良い生地です。

◎素材:生地:綿麻キャンバス地(綿85% 麻15%)


■ポケットつき

従来のマタギもんぺにポケットはありませんが、今の暮らしではスマホやハンカチ・手ぬぐいなどを持ち歩くために、ポケットは必須です。
フロントポケット2つ、バックポケット1つ取り付けました。

ポケットの仕様は『玉縁(たまぶち)ポケット』を採用。

玉縁ポケットとは、叩き付けのポケットとは違い内側で袋状に仕立てたポケットのことです。

袋状のポケットになっているので、内側をひっくり返して中に入ったゴミなどを簡単に出せる仕様になっています。

山仕事や野良仕事で使う場合、ポケットに入った木クズや落ち葉などを簡単に外に出すことができます。


■裂織ループ

製造過程でどうしても出てしまう残布で裂織のループを付けました。
ループを付ける位置も背面やサイドなどいろいろ検討しましたが、使い勝手を重視して、本制作では右フロントポケットの上部に取り付けることにしました。
東北は木綿が少ない地域であったため、捨てられる生地を裂いて織り直す『裂織』という文化が残っています。
東北の物を大切にする象徴としてのアイコンでもあり、ちょっとした道具を引っ掛けるループとしてもご使用ください。


■選べる5色

色は紺、黒、生成、インディゴ、漆の5色の中からお選びいただけます。

どの色も京屋染物店で染め上げています。


■マタギもんぺロゴ

バックポケットの縁に、オリジナルロゴマークのタグが付きます。

江戸時代の古い書物に描かれていた「熊」をモチーフにしたロゴです。

熊は「山の神からの授かり物」として、マタギにとっても神聖で特別な存在。

マタギ文化と彼らの精神性を発信するこのプロジェクトを象徴するロゴとして制作しました。


■修繕保証付き

東北の野良着は使い捨てるのではなく、補修しながら愛着を持って永く着続ける暮らしの道具でした。

1つひとつ職人たちが手づくりした愛おしい道具たちをお客さまと一緒に育てていきたいという思いから、「修繕サービス」をご用意しております。

マタギもんぺをお使いいただく中で、ほつれてしまった、破れてしまった等のお悩みが出てまいりましたら、何度でも修繕いたします。

※縁日の会員様限定のサービスとなっております。(ご支援いただいた方には、『会員登録の流れ』をお送りいたします。)
※送料はお客様にご負担をお願いしております。
※傷の状態によっては修繕できない場合や、料金が発生する場合があります。


マタギもんぺ開発チームの声

■松橋吉太郎さん(阿仁マタギ・比立内)

出来上がったマタギもんぺ、すごく良いよ。とても動きやすいから、草刈りや農作業にも良いし、山歩きも最高。俺の若い頃に、このマタギもんぺがあったら、こればっかり履いてどこまでも山に行っていただろうな。生地も肌につかないし、風も通すから汗をかかないくて良い。 熊猟では汗をかくと、身体の冷えにも繋がるし疲れの原因にもなるから大変だけど、このマタギもんぺなら問題ない。 普段はいても恥ずかしくない形だから、これは良いもんだね。
マタギもんぺと共に、若い世代にマタギ文化が繋がって行くと嬉しいな。


■鈴木英雄さん(阿仁マタギ・打当)

マタギもんぺを実際に山で履いてみて、足は上がるし山歩くには最高でした。昔のもんぺはボリュームがあり過ぎる印象でしたが、今回できたマタギもんぺは形もスッキリしていて邪魔にならず、とても履きやすい。春の熊猟でもテストしましたが、猟でも問題なく履ける最高のマタギもんぺです。マタギもんぺを沢山の人に履いてもらうことで、マタギを知ってもらう一つのキッカケにも繋がると嬉しいですね。世代を越えたメンバーが協力して作り上げたマタギもんぺが、これから先も永く履かれ続け、世代や地域を繋ぐ象徴になることを期待してます。


■松橋利彦さん(阿仁マタギ・比立内)

松橋旅館に保管していたマタギもんぺが、まさか現代に蘇るなんて思ってもみなかったです。実際に出来上がったマタギもんぺを履いてみて、太もも周りにゆとりがあってとても動きやすく、足先の方がスッキリしているので山でも邪魔にならずとても良い仕上がりです。要望していた生地の乾きも良好で、釣りでも使えるのが嬉しいですね。

最近は機能的なジャージが猟でも仕事でも便利だと思っていましたが、地域の文化に根ざしているカッコ良く機能的に履けるパンツができたので、山でも、普段着としても、旅館の仕事着としても沢山履いていきたいと思います。

自然を大切に思う沢山の人に、このマタギもんぺを履いてもらいたいですね。


■益田くん(阿仁マタギ・打当)山の神への信仰心はそのままに、時代ごとの最適解に合わせて変化しつづけてきたのがマタギの強みです。ただ、かつての残像が色濃く残っているものがあります。それが衣装です。これより先の未来にマタギ文化を繋げるためには衣の更新が必要でした。そういう意味で、今度のマタギもんぺは復刻ではなく現代語訳です。プロジェクトチームによる根気強いリサーチがその翻訳を成し遂げました。もんぺを履いた自分と周囲の風景との間に違和感が一切ありません。現世に溶けていった証です。履き心地も最高です。このもんぺを履いたマタギたちで次の歴史をつくることが楽しみですし、もんぺに宿した魂ごと、皆さまにマタギを履いていただきたいと願っております。


■木村 望くん(阿仁マタギ・小様)

素材、シルエット共にとても魅力的で、しゃがむ、足をあげる等のマタギの求めるアウトドアシーンも問題なくこなせる一着だと思います。綿100%はアウトドアには向きませんが、昔の服のように麻が入っているためサラッとした着心地だし乾きやすいため、ちょっと変わったアウトドアウェアや作業着が欲しい人にオススメしたいです。今回のマタギもんぺに留まらず、上半身の絆纏と前掛けやアマブタなど、旧新の素材を使い現代なりの復刻をして欲しいと思いました。今の時代、昔のマタギの格好をするとただのコスプレでしかありませんが、機能的でカッコいい暮らし着として広まっていくといいなと思います。


■山田 健太郎くん(阿仁マタギ・比立内)

実際にマタギもんぺを履いて山に入ってみて、その動きやすさや護られているような安心感に感動しました。履いていてすごく心地よかったです。マタギもんぺを着ると山に行きたくなる。お気に入りの山道具を手に入れたようで嬉しいです。とはいえ、普段の生活でも使いやすいシンプルなデザインで、山以外の様々な場所でも使わせていただいてます。マタギもんぺがたくさんの人のもとに届くことで、マタギ文化が広く伝わっていくことに期待しています。素敵なプロジェクトに関わらせていただいてありがとうございました。


■永沢碧衣さん(阿仁マタギ・アーティスト)

もんぺに足を通してみて気が付いたのは、昔からのマタギの知恵から生まれたこのもんぺの形は、現代においてもとても着こなしやすいということです。山や田畑に出かける野良仕事はもちろんのこと、デスクワークや、私のように普段から長時間座ったり立ったりの作業を繰り返す業種にとって、股関節周りの軽さや動きやすさはとても重要です。かつて、人が決してコントロールできないような、自然との深い繋がりのあったマタギの里で生まれたこの一着。当時は行動着としても、手仕事着としても活躍していました。それは対人ばかりが活動範囲ではない現代の私たちにとっても、着こなしやすい機能やスタイルを兼ね備えているように感じられました。

この「マタギもんぺ」は、かつての服を単純にリバイバルしたものではなく、チームメンバーが当時を知るマタギの人々と出会い、その服と人が生きた山を彼らと共に歩き、フィールドワークを重ねたことで生み出された一着です。

マタギの知恵や文化は昔も今も、進化しながら生きて続けている。「マタギもんぺ」を是非ともお手にとって感じてみてください!


資金の使い道

今回のクラウドファンディングは、『マタギもんぺプロジェクト』の開発資金を集めることを目的としています。皆様からいただいた資金は以下の費用に充てさせていただきます。


フィールドリサーチ費                   10万円
パターン制作費                  10万円
サンプル制作費                  20万円
記録映像撮影費            35万円
梱包、発送、その他雑費      10万円
阿仁マタギへのマタギもんぺ提供費    15万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー        
            TOTAL 100万円

もし目標金額を上回るご協力をいただいた場合は、ストレッチゴールを設定し、生産数の増加や、場合によってはマタギもんぺの開発費用に充てさせていただきます。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※ご支援いただいた資金のうち、17%はCAMPFIRE手数料として納入いたします。



サイズ(UNISEX)



スタイリング

身長160cm / Sサイズ着用 / カラー:生成り

身長160cm / Mサイズ着用 / カラー:黒

身長175cm / Lサイズ着用 / カラー:インディゴ

身長175cm / L Lサイズ着用 / カラー:漆染め

身長162cm / Mサイズ着用 / カラー:紺


身長165cm / Lサイズ着用 / カラー:紺

身長168cm / Lサイズ着用 / カラー:紺

身長170cm / Lサイズ着用 / カラー:紺

身長176cm / Lサイズ着用 / カラー:紺

身長166cm / Lサイズ着用 / カラー:紺


最後に

プロジェクトページを最後までご覧いただきありがとうござます。

マタギもんぺプロジェクトは、私にとって衣服の知見を深めるだけではなく、自然と共に生きるマタギたちの暮らしや精神性、自然に溢れた景色の美しさを、改めて感じる機会になりました。

彼らの暮らしは、四季の移ろいに合わせ、山から食材を得て生き、山の神に感謝し、採りすぎることなく自然との調和を重んじる。至ってシンプルであり、どこにも歪さがない美しい暮らしでした。

華やかなものが目に入る情報化社会の中では、阿仁をはじめ、私たちが暮らす東北地方は、一見何もない土地のように見え、そこに暮らす人もまた、自らの土地を蔑み、根深きコンプレックスのようなものを感じることがあります。

しかし東北にある、多くの命を育む雄大な自然の美しさや、自然と対峙できる知識と技術を持ち、いつでも食材や道具を調達できる逞しさ、地域固有の信仰や儀礼など、どれもが東北人が誇るべきアイデンティティであり、今後日本人が目を向けていかなくてはならない大切な価値観だと感じます。

秋田の『衣』の文化を担う、今回のマタギもんぺプロジェクト。
脈々と繋がってきたマタギの衣文化への介入は想像以上の重責でしたが、マタギたちとたくさん対話をし、現地でフィールド調査を重ね、かつての意匠を損なうことなく、現代にアップデートしたとても良いものを作ることができました。
地域に伝わる衣食住の文化の中でも少し置き去りにされがちな、『衣』の文化ですが、衣服は土地の自然環境や気候、生活様式などの記憶が詰め込まれた地域固有の大切な文化です。 
その中で『マタギもんぺ』は、自然と強い繋がりの中で生きるマタギたちの歴史が細部に宿る衣服です。

衣服を纏うことは身体を守ることはもちろん、『自らが大切にする価値観を纏う』ということでもあります。
マタギもんぺが、東北に暮らす方々や、自然と共に生きる暮らしを大切に想う皆様にとって、自らの誇り高き価値観を示す衣服として、これから先も永く愛され続けていくことを切に願います。

マタギもんぺプロジェクトディレクター
蜂谷淳平


応援コメント

坂本 麻人さん  <映画監督『ミルクの中のイワナ』>現代社会に鳴り響く警笛は、東北地方から聴こえてくる。生き証人とも言える阿仁マタギとのフィールドワークを通じて、復活した現代のマタギもんぺは、ただの衣服ではなく、現代の私たちが忘れてしまった「自然への畏れ」そのものだ。熊や自然と対峙してきたマタギたちが抱いていた「野生」を身に纏うことができる、そんな一着が復活したことをとても嬉しく思う。


石倉 敏明さん <人類学者/秋田公立美術大学准教授>
マタギは、過去・現在・未来を生きる人びとです。彼らは東北の山野で野生の動植物とわたり合い、自然界と人間界をつなぐ重要な回路を築いてきました。マタギは単に動物を銃で殺すのではなく、その魂を山に送り、肉や毛皮や骨や内臓など生命の全てを授かって、人びとの生活に役立てます。現代ではさまざまな副業を持っていて、番楽のような地域芸能を担ったり、カメラやスマート・フォンを駆使して動植物を記録するような多彩なマタギたちが活躍しています。そのマタギたちが、かつて山の中で行う仕事のために使っていた機能的な「マタギもんぺ」は、近年は残念ながら失われてしまいました。それを現代に復活させる、ワクワクするようなプロジェクト。この構想を通して、マタギたちの生活の知恵が豊かに蘇ることを期待しています。


大田 康博さん <駒澤大学教授>衣生活のサステナビリティに対する関心の高まりは、単なる環境負荷の軽減にとどまらず、人が自然や衣服とどんな関係をもって生きていくのかを問うています。マタギもんぺには、動植物、山渓、河川など、人間以外の様々な存在と向き合ってきたマタギの知恵が凝縮されています。そのもんぺをアップデートできたのは、責任感ある衣服の作り手たらんとし、自らもマタギの世界に触れてきた京屋染物店の皆さんだからこそでしょう。衣服は、着る人に少なからぬ影響を与えます。このマタギもんぺは、着用者の意識や行動を刺激し、これまでとは違った衣生活をもたらしてくれるかもしれません。このお取り組みを心から応援しています!


福山 正和さん <pro angler ・ライフスタイルクリエイター>東北地方では、熊の増加により人間との衝突が増え、死者も出ています。釣り現場で特に近年異常に感じる熊問題は深刻で、現実的な対策が必要だと感じます。鱒釣師としても、マタギの知恵と文化を学ぶことも重要だと感じます。彼らは自然と共存し、生活に役立つ工夫をされてます。プロジェクトのマタギが作成するモンペやフィールドパンツ、実用的なアイデアをデザインに取り入れた製品は、自然界の中での活動に適して、地域文化を残しつつ現代に伝えている貴重な取り組みだと感じました。現代社会が進化する過程で、様々な自然界への人間が与えるプレッシャーは数多くあるかとは思います。理想だけでは解決できません。現実を直視し、このプロジェクトの様に、マタギの知恵と文化を活用することで、持続可能な共存の道を模索したり、自然と文化を尊重したり、共に生きる未来を築いていけるきっかけとして、大変大事な活動だと感じました。


久保 竜太さん <Iwate the Last Frontier代表>

日本文化の古層には、縄文時代から連なる狩猟文化の系譜があります。東北は、ブナやミズナラに代表される落葉広葉樹林の森、いわゆるブナ帯の自然生態系が広がる気候に属する地域です。この自然環境に最適化しながら高度に発達したのが、原日本たる縄文文化といわれます。そして、マタギは、現代に生きるブナ帯の狩人であり、その山々で培われた生活技術と信仰の伝承者です。ゆえに、そのいとなみには、日本文化の“生きた”古層が息づいております。それが失われるということは、単に、いち地方のある民俗が無くなるというレベルのものではないでしょう。しかしながら、人工的な社会を生きる私たちに、マタギ文化が訴えかけるメッセージは、東北の山々のように寡黙であり、広大であり、深淵であり、容易に受け取ることはできません。この「マタギもんぺ」が、身体性を通じたメッセンジャーとなって、私たちの暮らしに広がっていくことを心から期待します。


田口 洋美さん <東北芸術工科大学名誉教授>

伝統の中に新しさを発見した若者たちがいる。マタギという中世末期から近世初期に盛岡藩や弘前藩、秋田藩などの古文書に「またき」と印された特定の狩猟者や狩猟集団を意味する名が登場する。とりわけ、「秋田の阿仁マタギは旅マタギで名を馳せた。彼らは他国の山や森を疾走し、獲た獣の肉や生薬の資源を換金して阿仁へ持ち帰ったが、豪雪山岳地帯で獲得したものは現金ばかりではなかった。衣類や保存食、故郷に送る干し肉や燻製の技術もまた厳寒の山地で鍛えられた。豪雪山岳地帯で行動する彼らが最も恐れたのは、四季を通じて山中で汗をかくこと。そのため冬場の狩り装束は軽量薄着を徹底した。春から秋の山では「マタギもんぺ」と呼ばれる古くは麻、後には木綿製の履き物を履き、山中を走るために可能な限り肌に纏わり付かず、通気性が良く、速乾性に優れたものに改良されてきた。炭焼き、木地作り、杣、木樵、渓流釣り、素潜りでの突き漁、ありとあらゆる山での仕事をこなすための履き物、それがマタギもんぺであった。山と森を疾走したマタギの山着物の伝統、「マタギもんぺ」が、現代に、よみがえる。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

もっと見る
  • 京屋染物店の蜂谷淳平です!マタギもんぺの開発に関わってくださった方々の“その後”をたどる取材企画「マタギもんぺジャーニー」。最終章となる第4弾では、秋田県阿仁・比立内地区の松橋旅館店主、松橋利彦さんを訪ねました。旅館では、山菜やキノコ、そして利彦さん自ら釣った天然のイワナが、お客様の食卓を彩ります。今回は利彦さんとともに阿仁川の源流へ。「獲る」のではなく「授かる」という、マタギの精神が息づく釣りの現場や、奥様の手で丁寧に調理された塩焼き・骨酒など、自然の恵みに感謝する豊かな時間を取材しました。また、今年の春には、息子の翔(かける)さんが阿仁に帰郷。マタギの知恵と文化が、次の世代へと受け継がれていく希望の風景も描かれています。ぜひ記事をご覧ください。▶記事はこちらからhttps://www.ennichi-shop.com/note/?p=2887 もっと見る
  • こんにちは!京屋染物店の蜂谷です。阿仁・打当の現役マタギにして、伝説のマタギ「空気投げの辰」の孫――鈴木英雄さんを訪ねました。雪が多く残る5月、春熊調査とともに山を歩きながら、マタギの技、自然との向き合い方、そして文化の継承についてお話を伺いました。移住者にも柔軟に向き合いながら、次の世代に文化を手渡そうとするその姿に、あらためて「継ぐこと」の意味を感じさせられました。活動報告として、ぜひご覧ください!▼記事はこちらhttps://www.ennichi-shop.com/note/?p=2580 もっと見る
  • こんにちは!京屋染物店の蜂谷です。昨年、マタギたちと共につくった「マタギもんぺ」。その制作から1年が経ち、今年5月、再び秋田・阿仁を訪ねてきました。レジェンドマタギ吉太郎さんに続き取材したのは、山梨から阿仁に移住して7年目の若手マタギ・木村望さん。奥様とお子さんとともに、薪を割り、畑を耕し、自らの手で暮らしをつくる日々。慎ましくも力強いその姿から、“本当の豊かさ”とは何かを改めて考えさせられました。移住者として地域に信頼を築き、今では猟友会の事務局を担うなど、阿仁に根を下ろす木村さん。その背中は、未来へ続く道を静かに照らしていました。取材記事はこちらからご覧いただけます▼https://www.ennichi-shop.com/note/?p=2485 もっと見る

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


同じカテゴリーの人気プロジェクト

あなたにおすすめのプロジェクト

新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!