早川智子と申します。都内在住の57歳です。

32年のIT企業勤務を経て、大人たちが自分に期待して生きる物語【オモシロオトナ計画】を紡ぐ道を歩み始めました。今回、記念すべき第一弾プロジェクト『ナナメのオトナ ✕ 子ども』実現のための費用をご支援いただきたくお願いに上がりました。

▮ 『ナナメのオトナ ✕ 子ども』とは？

このプロジェクトを通して実現したいことはなんでしょうか？

① ナナメのオトナを通して子どもの世界をもっと広げる

第一弾はダンサーの三東瑠璃（みとうるり）さんに「私はどう生きるか？」と題して小学6年生の総合的な学習の時間で授業をしていただきます。学校、三東さん双方とも実施に合意しています。

子どもたちは親や先生といった養育の責任を持つ大人たちに囲まれています。養育がなければ子どもは健やかに育ちませんが、養育の責任という直線的な関係の外にいるナナメのオトナと出会うことで、子どもたちが見出す世界は各段に広がるはずです。

今回のナナメのオトナ、三東さんはその踊りと作品で国内外で高く評価されているダンサーであり振付家です。小学生のころから「踊ることで生きる」と意識し、一筋に踊りに生きて全くユニークなご自身の踊りを生み出していらっしゃいます。三東さんの踊りには小手先の作り物がありません。ただ三東瑠璃という強大な存在があるのみです。

ダンサーによる授業ですが、ダンスステップを教えるというようなものではありません。私は三東さんに今回の授業で「三東瑠璃という人間を見せてほしい」と依頼しています。ジャンルにはまるのでなく自身の踊りを生み出す三東さんのお話、実演は子どもたちの心にきっと残るでしょう。それは彼らの人生の一つの要素になり、この先の未来の世界を作ることになるはずです。

② コミュニティを超えてお互いの価値を広め・深めたい

授業では学校外のオトナと子どもがコミュニティを超えて出会います。それにとどまらず、この出会いを学校の外、一般社会にもフィードバックしていきます。それにより、オモシロオトナをもっと社会資産として活かすことを考えます。（オモシロオトナについては次章でご説明いたします）

私たちは会社や趣味など限られたコミュニティの中でしか生活していないのではないでしょうか？それは会社員だけでなくダンサーやアーティストも同じかもしれません。そのコミュニティの垣根を乗り越え、彼/彼女が何者であるかを感じてもらいます。外の社会からお互いが見えるようにすることは、私たち大人の世界を拡げることにもつながるはずです。

具体的には授業後の８月９日（金）夜に三東さんと共に振返りディスカッションを行います。この模様はオンラインで無償配信します。子ども・教育・社会課題・ダンスなど芸術分野に興味のある方、またこのプロジェクトに興味のある方に是非ご視聴いただきたいと思います。

▮ 自分にがっかりしたくない！10年越しで【オモシロオトナ計画】

なぜこのような取組に至ったか、少し私の話をさせてください。

私は外資系IT企業で32年間働いてきました。仲間にもお客様にも製品にも恵まれ刺激的で充実した時間でしたが、40代半ばのある日、「自分の幸せに責任を持って生きていない！」と気が付いて愕然としました。擦り切れるように働いていたのです。しかも、やっていたのは自分の経済を回すことだけで、次の世代を託す子どももいませんでした。そして、「もしもこのまま死んでしまったら、すごい寂しいことになるんじゃないか？」と思いました。

なぜ擦り切れるような働き方になっていたのでしょうか。それは自分がやりたいことではなく、誰かが決めたことを達成しなければならなかったからです。ITの仕事は経済力の為に就いたものでした。充実していたけれど本当に本当に自分の人生で取り組みたいことではなかったのです。すると仕事は我慢して取り組むことになってしまいます。これだけをずっと続ける訳にはいかないと思いました。

私は自分にがっかりしたくなかった。

「身を捧げるように取り組める、擦り切れることのない、自分の中から湧き上がってくるようなものを何か持っているはずだ。それで社会に寄与して生きたい」と思いました。

社会人第二期と考えたのです。そう思えたのは70代で世界デビューしその後103歳まで活躍した舞踏家の大野一雄氏に学生時代接した機会があったからかもしれません。また当時のベストセラー『LIFE SHIFT　100年時代の人生戦略』（リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著)）は、人生をマルチステージで捉えることを提案していました。

でも何をしたらいいかわかりません。長年培ってきたIT企業の仕事は、経済的にもコミュニティとしても大事なもので容易に手放せるものではありません。日々自分を、社会を探ること約10年。そして行き着いたのが、きっと誰もが持っている 〝本当に腹の底からやりたい事”、〝それを失った自分は自分ではなくなってしまうような事”、〝どうしても気になっていつの間にかまたそれをやってしまう事”をやっている大人の活躍を社会に広げる、という事でした。

私自身がそれを見失って、そことは紐づかない経済活動にほぼ100％のエネルギーを投入してすり減っていましたから、逆を行く大人は元気で新しいものを生み出す力があるのではないか、そういう大人が社会に広がれば子どもが、社会が、そして未来が明るく元気で強くなるのではないか、そう思いました。それが【オモシロオトナ計画】です。

オモシロオトナ。自分の信じたことに夢中なオトナ。変わったことでも真剣に取り組んでいるオトナ。型破りなオトナ。ちょっとヘン。ちょっと世間からドロップアウトしていることもあるかもしれないオトナ。少し前は、そんなオトナがコミュニティの中にいたように思います。それは実はカンフル剤でもありセーフティーネットでもあったのではないでしょうか。

それが見えた時、わたしは会社を辞めることにしました。

今回のプロジェクトはその【オモシロオトナ計画】の記念すべき第一弾「ナナメのオトナ ✕ 子ども」 です！授業を行う三東瑠璃さんはとっておきのオモシロオトナです。

▮ どうやって支援したらいいの？

A）授業動画視聴権
動画では授業の様子を御覧いただけます。子どもにとっても大人にとっても出会う機会、目にする機会の少ないダンサーの生き様とその踊りを、授業を通して御覧いただけます。またQ＆Aなどの子どもたちとのやり取りも貴重なものです。

・提供方法：　YouTube限定公開URLをメールにてお知らせいたします。他の方へのURLのご提供はお控えください。アクセスの為のインターネット環境はご自身でご準備をお願いいたします。
・収録時間：　90分の授業を編集してお届けします。30分から60分前後の動画となる見込みです。
・配信期限：　2024年9月30日

また、動画には以下の制約が発生することもあらかじめご了承ください。
・子どもの安全を考慮して個人が特定できない映像であること
・あくまでも記録映像なので、凝った編集などのない動画となること
こういった制約はありますが、授業の熱気、子どもたちの気配を伝える工夫をしたいと思います。

B）本イベント活動報告レター＆お礼メッセージ
一連のイベントが終了しましたら、活動報告とお礼のメッセージをメールにて送付させていただきます。

C）レター内にお名前の記載
ご希望される場合は上記B）レター内にてご支援いただきました皆様のお名前を、感謝を込めて掲載させていただきます。紹介するお名前は、リターンの購入時に指定されたお名前とさせていただきます。ご希望されない場合は、支援時のコメント欄にその旨ご指示ください。

D）レター内にメッセージの記載
ご希望される場合は上記B）レター内にてご支援いただきました皆様からのメッセージを、感謝を込めて記載させていただきます。ご希望されない場合は、支援時のコメント欄にその旨ご指示ください。

E）レター内にお名前の記載（特別記載枠）
ご希望される場合は上記B）レター内にてご支援いただきました皆様のお名前を、特別記載枠にて感謝を込めて掲載させていただきます。紹介するお名前は、リターンの購入の時に指定されたお名前とさせていただきます。ご希望されない場合は、支援時のコメント欄にその旨ご指示ください。

また、【オモシロオトナ計画】はこれを第一弾とし継続して活動していく予定です。ご支援いただいた皆様には、ご支援の種類に関わらず今後の活動について随時ご報告させていただきます。

▮ オモシロオトナ三東瑠璃さんプロフィール

【三東瑠璃 Co.Ruri Mito 主宰 ダンサー・振付家】 「生きることが踊ること」。5歳からモダンダンスを始める。小学生にして「踊ることで生きる」と意識し、 一筋に生きている。大学卒業と同時に2010年までダンスカンパニーLeni-Bassoに所属。 2016~2018年、スウェーデン王立バレエ団でゲストダンサーとしてヴィム・ヴァンデケイビュス振付 『PUUR』、サシャ・ヴァルツ振付『Körper』 に出演。2016年よりダミアン・ジャレと名和晃平による 『VESSEL』に参加。2017年、Co.Ruri Mitoを設立。2023年、チェコ/ルーマニア/フランスをツアーし 高い評価を得る。国内外でダンサー・振付家として活躍する一方で、上田久美子、宮沢りえ、など著名な演 出家、俳優とも仕事をしている。 土方巽記念賞(2017)、文化庁芸術祭新人賞(2020)受賞、その他、国内外 のコンペティションで数々の賞を受賞。2020年よりEvoke Dance Studio 代表として、東京都小金井市で クラスを開講。後進育成にも力を注いでいる。　

▮ クラウドファンディングをお願いする理由

『ナナメのオトナ ✕ 子ども』では子どもと出会う機会の創出と、ナナメのオトナを子どものもとへ届ける為の費用、授業の振返りディスカッションをライブ配信する為の費用が発生します。

このうち、子どもとの機会の創出は小学校の授業に赴くことで費用は発生しません。しかし、授業を行う「ナナメのオトナ」が稼働するための経費、ライブ配信費用は発生します。そこに皆さまからのご支援を賜りたくお願いいたします。

当初、三東さんからは無償前提で実施の快諾を頂戴しましたが、企画発案者の私の中ではそれでいいのか？という疑問が日に日に大きくなっていきました。それは以下の3点を考えたからです。

1点目。価値のあるものに対価を支払わないのはオカシイのではないか？ということ。授業で使用する教科書に購入費用が発生することと構造としては同じです。これを無償前提にしてしまうのは、むしろ社会の在り方として不健全ではないでしょうか？

2点目。持続可能性です。今回第一弾企画と捉えています。無償実施の実績を作るとそれが前提になりかねず、それは今後の様々なオモシロオトナの方々が活躍する機会を狭めることになりかねません。

3点目。以上2点にご賛同いただける方々がいる社会だと信じたい。

今回発生する費用は以下の内容です。
・授業で行う実演の為に必要なリハーサル費用（対象期間約6週間）
・授業当日の稼働費用（三東瑠璃、カンパニーダンサー4名の計5名）
・移動費用（事前打ち合わせ、当日含む）
・振り返りライブ配信に係る費用
・その他諸経費

目標額を上回った場合は今後の【オモシロオトナ計画】の資金に充当させていただきます。

▮ 現在の進行状況

小学校、三東瑠璃さんとの引き合わせ、学校下見、授業日程、授業内容まで決まっており授業の実施については確定しています。現在、授業後の結果報告ライブの日時・場所・環境を採集調整中です。

このプロジェクトは、All-In方式です。目標金額に関わらず、プロジェクト終了までに集まった金額がファンディングされます。授業の実施は、クラウドファンディングの達成の程度に関わらず行われます。

▮ 今後のスケジュール

2024年7月某日　 授業実施（日程は確定しております）
2024年8月9日　  振り返り座談会ライブ配信(8/31までアーカイブ視聴）
2024年8月10日　授業記録映像視聴権のリリース(予定）
2024年8月31日　クラウドファンディング終了
2024年9月30日   授業記録映像配信終了（予定）

上記以外に広報活動としてのライブ配信、ポッドキャスト配信を計画中です。随時ご報告差し上げます。

▮ 『ナナメのオトナ』わたしのSTORY

『ナナメのオトナ ✕ 子ども』という取組は、私自身の子ども時代の経験から、取り組みたいと思ってきた事でした。この経験は今も私の中に大切なものとして生きています。そのことに触れた私のポッドキャストがありますので、ぜひ聴いていただきたいと思います。

▮ 最後に

私を含む多くの大人たちが、自分に期待して生きる物語を【オモシロオトナ計画】で紡ぎたいと思っています。大人が面白くなれば子どもも、未来も面白くなります。このプロジェクトはその活動の第一歩となります。どうぞ皆さまの心よりのお力添えをお願い申し上げます。