世間では「ウランガラス」という存在を知らない方の方が多いかもしれません。その理由の一つに、青色を出すのにコバルトを、赤色を出すのに金を、ピンク色を出すのにセレンを、緑色や黄色を出すのにウランを、といった色付けの鉱物の一種類でしかなかったため「ウランガラス」と命名され呼ばれ始めたのが 30 年ほど前からだからです。骨董品がお好きな方は知っている方も多いのではないでしょうか。
「ウランガラス」は 1830 年前後にチェコで実用化されました。黄色や緑色のガラスの色付けに微量のウラニウム鉱石を用いたことが、このガラスの始まりです。開発されてから 20 世紀半ばまで、花瓶や食器、アクセサリーと日常品のあらゆるものに使用されてきました。フランスのバカラやラリック、チェコのモーゼルやレッツも使用してきましたし、日本のガラスメーカーも使用してきました。しかし現在では、チェコなど数か国で少量作られているだけの非常に貴重なガラス素材です。
日本国内では岡山県に人形峠というウラン鉱床がありますが、人形峠がある鏡野町が町興しとして世界で唯一のウランガラスの美術館「妖精の森ガラス美術館」を作り、そこでウランガラスが製作されています。
【初めに・本プロジェクト主催のきっかけ】
この度は、数あるクラウドファンディングの中から、Salon アルハル(以下、当店と記載)の企画補助プロジェクトを見ていただきありがとうございます。
当店は19世紀のヨーロッパに広まり、ゴッホなど数多くの芸術家が愛したスイス発祥のお酒「緑の妖精」と呼ばれるアブサンを専門とするサロン形式のバーとなります。岡山はもちろん西日本でも珍しいスタイルだと思われます。
そんな当店では、ウランガラスを常設展示しております。当店とウランガラスの出会いは、昔とある営業中に常連のお客様が、骨董屋で見つけてきたという緑色のグラスで「ぜひ、アブサンを飲みたいんです」と、持ち込まれたことがきっかけです。 アブサンも「緑の妖精」と呼ばれ、紫外線に当たると緑色に発光するウランガラスは、どこか運命的な繋がりを感じられ、ぜひ当店でも、そのグラスにお酒を注いでお客様に提供してみたいと考えるようになりました。
どこかでウランガラスのグラスが入手できないかと探していたところ、今回のプロジェクトを発案された日本国内初のウランガラス専門店株式会社 LAPO様(以下、LAPOさんと記載)と出会い交流が深まりました。当店でもオリジナルのウランガラスのグラスを作りたいと思い数多くのガラス作家様に相談を持ち掛けましたが、様々な理由で断られ続けた為、LAPOさんにお話したところ、日本国内にてタイミングよくウランガラスを加工してくれるという作家様に出会え相談中であるとのことでした。
LAPOさんも今回、色々なガラス作家の方に連絡を取ったそうです。しかし返って来る返事は「扱うガラスが違う」「炉が空いていない」「予定が詰まっている」と断りの返事ばかりで、連絡しても返事すら返ってこない所もあったそうです。その中で、昔にご縁のあったガラス作家である玉田恭子氏に連絡をしたところ、「どうすれば出来るか?」と真剣に考えて下さり「効率良く溶かす方法 は?」、「自身が持っている設備でガラスが溶けるか?」、「吹きガラスが出来るガラスか?」など考えて下さいました。ご多忙の中、試していただけることがものすごく有難く、このご縁が上手くいきますようにと願うばかりです。
本プロジェクトでは、LAPOの所有するウランガラスのプレートを、玉田ガラス工房で加工製作し、新しいガラス製品を作り、皆様にお届けしたいと考えております。どうか皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。
※本プロジェクトに関して、Salonアルハルは企画補助として応援させていただきます。ウランガラスについてや本リターンに関するご質問などのお問い合わせは、LAPO宛へお願い申し上げます。
Salonアルハル店内にて、常設展示されているウランガラス。
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LAPO という会社についてアピール
株式会社 LAPO は約 20 年前に創業しました。ガラスを扱う中ウランガラスと出会い、日常に使 えるグラスやビーズを求めてチェコを訪問し、アクセサリーでTV 通販最大手のショップチャンネルに出演したこともありますが、その後の世間の原発問題に翻弄されてしまい、またコロナ禍の時 は全く違う業種をしながら、それでも細々とウランガラスに携わり続けここまで来ました。もっともっとウランガラスを身近に感じ良さを知っていただきたく、今回クラウドファンディングに挑戦させていただきます。
初めてチェコへ商談に行った時のプラハ城。
チェコのガラスを作ってもらっているボヘミア地方(ヤブロネツ・ナド・ニソウ)の写真
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【製品の紹介】
このガラスが開発された当時はブラックライトなどありませんから、朝昼夕と太陽光の紫外線の量が違うことで、その時々の色の変化を楽しんでいました。また蓄光材料とは異なり、太陽光の紫 外線やブラックライトを照射した時のみ、異なる光を放つので輝いて見えます。同じ時間帯でも、 屋内、屋外、物陰といった様々な状態で輝きが変わるのが特徴です。
ボヘミア地方で作られたウランガラスは、色付けに0.2%のウランが使われており、このウランガラスから発する放射線量は自然界に存在する放射線量(0.07 から 0.17μSv/h)と変わらないため 危険性は全くありません。この数値は公的機関にて検査を依頼し確認しております。
ウランガラスを仕入れた2011年当時のもの。
製品のこだわり
普段使いできるウランガラス製品が欲しいと思っていたところ、 東京のチェコ大使館に勤めていたことのある貿易商と知り合い、 ウランガラスを製作してくれるガラス工場を見つけ製作依頼しグラスを輸入しました。ですが、大きさや重さがどうしても外国人仕様の重厚感があるものでした。そこで、私達が使う一般的な大きさで、ガラスに透明感があり自然の太陽光に反応して輝きの変化を楽しめることを大切にしたいとの思いから国内で製作ができないかと考えました。
国産といえば妖精の森ガラス美術館の製品がありますが、ここの色付けのウランの含有量は 0.1% です。 現在 LAPO には含有量が 0.2%の、チェコから輸入した黄色のウランガラスのプレート(20×20× 2cm)が多数あります。このプレートは倍の含有量なので、黄色が濃く、太陽光の反応もすごく分かりやすいものです。
このプレートを使って、玉田氏に吹きガラス工法で製作を依頼しました。形になったプレートからの製作のため、工程がとても複雑かつ繊細で、手間と根気のいる作業です。 その為量販品とは違います。しかも気泡が入ります。これは避けられません。反対にこの製品の個性と思っていただきたいです。
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【今回、グラス制作をお願いする工房様】
玉田恭子 プロフィール
武蔵野美術大学 工芸工業デザイン科卒業。Pilchuk Glass School(米国)他、各地のガラスの教育 機関や工房を訪ね研修、ガラスアートを学ぶ。
「私にとってのガラスは、『時と光と空間』を投影することができる、 私の表現したいものを全て 受け止めてくれる、他にない素材です。」
*詳しくは https://glass-tamada.com をご覧下さい。
工房の様子。
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【リターン品の発送について】
プロジェクト終了後、製作加工を実践し、リターン品を準備していきます(早くて11月頃より予定)。発送業者は、セイノースーパーエクスプレス便を予定しております。送料は、すべてLAPOで負担いたします。ダンボールにて発送する場合、資源節約の為、再利用したもの、梱包材は新聞紙等を中心に使用させていただくことがございます。また複数の支援をいただいた際は、できる限り同梱 させていただきます。ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
【大切な方への贈り物にも】
※ギフトとしてもご利用いただけます。ギフト指定の場合、ギフト包装のリターンをお選び下さい。 発送先は、1 リターン 1 カ所に限ります。終了後、メールにて配送先を確認いたします。本プロジェクト終了後、メールにて配送先(お名前・住所・電話番号)と送り主の情報を確認いたします。 ギフト品に関しては、綺麗な包装を致します。
【リターン品について】
お礼のメッセージ
※基本的にメールアドレスへ感謝の気持ちを込めたメッセージをお送りいたします。
ウランガラスのペンダントトップ (1点)
大きさは約4cm×4cm 重さ約35g前後
見本の写真にある革紐は付いておりません。本体のみです。 製作の工程上、必ず気泡が入ります。
「ガラスの海からすくい上げ織り上げたペンダントトップに、 光と時の流れと、そこに宙を感じ取って下さい。」
※革紐は付いていません。ペンダント本体のトップのみとなります。
ウランガラスの和のグラス
この作品は見本の写真のような、今までにない和のイメージで作っていただきます。 なるべく同じような形で製作していただきますが、ひとつひとつ手作りですので 大きさ、形、色の入り方などが違います。 また製作の工程上、必ず気泡が入ります。
「移ろう季節の彩りを、風や光や雨音を、涼やかにたおやかにグラスに映し込みました。」
※上記のグラスは、玉田恭子氏の作品になります。本グラスは製作見本であり、ウランガラスではございません。下記は、グラスの大きさの目安になります。
グラスの大きさ 高さ約10cm 口径約7cm
※グラス支援者の皆様へご案内
※LAPO の通販 HP( https://lapo-shop.net/)でのお買い上げ合計金額 11,000 円(税込)以上(送料別)に利用できる 10%割引のクーポン(有効期限2025年7月31日迄)を、お知らせいただいたメールアドレスに添付致します。支援いただきました、ご本人のみご利用いただけます。また本クーポンの転売を禁止いたします。
【製品の取り扱いについて】
※耐熱ではありません。また食洗機や電子レンジでのご使用はお控え下さい。その他に関しましても、 一般的なガラス製品と同様にお取り扱い下さい。
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【資金の使い道について】
本プロジェクトで支援いただきました資金は、下記のように活用させていただきます。
支援総額1,100,000 円達成時、支援の使い道として。
・「試作費」 100,000 円
・「製作費」 800,000 円
※ガラスを温めたり前準備があるので製作は 1 日 3 時間、しかも 1 時間に 3 個のペースの為。
・「材料費」 200,000 円
※プレート代金 1 枚が 1 万円のところ 20 枚は使う為。
【今後の目標】
目標金額を上回る支援が集まった際は、再度チェコを訪問し、珍しいブルーウランガラスや違う色のウランガラスを入手して、さらに展開をしていきたいと思っています。
また、今回の経験をもとになる和の新しいグラスを製作し、沢山の方に楽しんでいただける企画などを考え、一歩先に踏み出したいと思います。
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【決済方法のご案内について】
※決済時のシステム手数料は、申し訳ございませんが支援者様のご負担になります。詳しくは下記を一読お願いいたします。
・システム利用料について、ご確認ください。
■支援金額が1万円未満の場合:228円+消費税22円
■支援金額が1万円以上の場合:支援金額の2.27%+消費税
■システム利用料とは
安心・安全なクラウドファンディング体験を提供するプラットフォーム運営のため支援者様より頂く手数料です。支援手続き時に、具体的な決済金額を含めて表示されますので、必ずご確認ください。
・対応している決済方法についてを、ご確認ください。
・支援完了後のお支払いのキャンセルは原則お受けしておりません。ただし、法令により認められる場合、およびサービスごとの細則において定める場合に限り支援のキャンセルが可能です。
※やむを得ない事情のある場合にはこちらへご連絡ください。
※意図しない支援・誤った支援・重複支援の場合はこちらをご参照ください。
※その他、支援方法や支援時のトラブルなどに関しては、支援者の方へをご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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【企画・主催】
店舗名:ウランガラス専門店LAPO
住所: 〒703-8267 岡山県岡山市中区山崎149−23
営業時間: 10時30分~17時
(営業時間:AM10:30~PM5:00)
定休日: 土日祝
TEL: 086-277-7300
MAIL: glass-collections@lapo.jp
メルカリShops:https://mercari-shops.com/shops/Dxvd5TEWbKpfZFTE3zM2wW
Facebook:https://www.facebook.com/share/p/nERYnoJyghrJYbPd/
※店舗はございません。事務所にご用の方は、事前にご連絡ください。
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【企画補助】
店舗名:Salon アルハル ~Absinthe Bar & Forbidden Museum〜
住所: 〒700-0822 岡山県岡山市北区表町2-4-35 元町ビル 2F 203号
営業時間: 20~27時
席数: 約10席
定休日: 木曜日
TEL: 086-289-5054
MAIL: arhall666@gmail.com
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△専用駐車場ございませんので、近隣のパーキングをご利用ください。徒歩での来館を推奨します。
◆来店時、扉は施錠されているため、謎を解いてお入りください。又は左横にあるインターホンを押してください。
店舗外観:Google Map
最新の活動報告
もっと見るプロジェクトも後半になりました。
2024/10/18 14:28おかげさまで16名の方の支援をいただいております。昨日は海外のウランガラス愛好家の方から連絡をいただきました。有難いことです。終盤戦に向けて頑張ります!ご支援並びに拡散をよろしくお願いします。 もっと見る
質問失礼します。 ウランガラス の吹きグラスは全部をウランガラス 使用で作成するのでしょうか? それとも、普通の吹きグラスに後付けで一部分ウランガラス を用いるのでしょうか?