主人公 華のお父さん・無常を演じた門田晃さんからメッセージが届きました。ご紹介します。
今回、ありがたいことに主人公の父親役という事で勉強をさせていただけたと思います。
自分は高校時代、余命士役の中川奈美さんと演劇部でのつながりもあり、
何十年ぶりかの共演は非常に感慨深かったです。
人とのつながりが、こういった表現活動につながるという事のありがたさ。
特に地方ではなかなかないことですので、
今後の表現活動をいかに地方で行っていくかも勉強になりました。
撮影前の稽古で一番困ったのは、自分があまり「死」を恐れていないという事でした。
もちろん、50年近く生きていて事故や大怪我をした経験はあり、
死についての考察を経てはいるとは言え、
父親のセリフを表現するにあたって
あまりにも死への恐怖が欠落していることに自分でも驚きました。
これはどうしたものか。
父親役の中心軸が台本の言いたいことから完全に外れるじゃないか。
かなり悩みましたが、稽古の中で寺本さんより
「『家族のしあわせ』を第一に考えればいい」というアドバイスをいただき、
これが一番の助けになりました。
この一点を中心に演技を構築することが出来、非常に助かりました。
この場を借りてお礼したいと思います。寺本さんありがとうございました。
毎回、個人的に役にテーマソングを決めることにしていて、
今回はRammstein (ラムシュタイン)の-Zeit (ツァイト・Time(英語))でした。
温かい身体もやがて冷たくなる 未来を嘆くことはできない
留まることを容認しないでくれ 生成されて、すぐに破壊される
オレはキミの腕の中に横たわるよ ああ、これがずっと続けば良いのに!
でも時間というものは容赦を知らないのだ この瞬間は過ぎ去ってしまった
お願いだ、立ち止まってくれ、立ち止まってくれ
時間よ
それはいつもそうやって進んでいくのだ
時間よ
それはとても美しい、とても美しい
それは誰もが知っている 最高の瞬間なんだ
[歌詞日本語訳から抜粋]
「Zeit」=「時間・時」は立ち止まらない。
その「はかなさ」「残酷さ」「優しさ」が
今回の作品のテーマにぴったりだと思って聞いていました。
撮影中はとにかく共演の方々に助けていただいたと思います。
娘が成長する中での赤ちゃん・子ども役のみんなには、
役柄とはいえ知らないオッサンの演技にいやな顔をひとつせず付き合ってもらえました。
娘役の中川さん、奥さん役の西田さんには、
映画の一番大事なシーンを作り上げるために、
自分が足りないところを引き上げていただきました。
余命士役・中川奈美さんには個別に稽古をつけていただき、
映画内の演技だけではなく
今後の表現者としての生き方の指針を見せていただけたと思います。
と、出演者に関しては多すぎて書き切れませんが、
とにかくお盆の非常に暑い中連日撮影をされたスタッフ、
撮影場所を提供いただいた井上真珠店・井上さん、亀井かまぼこの亀井さん、
そのほか撮影に関わったみなさんに感謝です。
本当にありがとうございました。
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