【はじめのご挨拶】
このページをご覧になっているすべての皆様こんにちは!
第1回みんなのパラスポーツ体験in平沢らららサンビーチの大会実行委員長を務めます古賀信太朗です。
私は10代の時に罹患した脳出血の後遺症で、右半身に不自由な所があります。発症当時は当時大学を目指して浪人中の身でした。利き手である右手での書字も困難で、なおかつ社会的身分も完全に喪失し、これから人生に全く見通しがつかず、大変苦しんだ経験があります。
今思えば、私自身障がいを負った当初は「出来なくなった」ことばかりを数えていました。しかしバリアフリーダイビング・水泳などの障がい者スポーツと出会い、「仮に障がいがあったとしても自己の可能性は閉ざされてないこと」に目が向くようになったように思います。スポーツの効用は、持久力向上など身体的効果だけでなく、障がい受容の促進など心理的な効果があることをまさに実体験してきました。
その後、同様の体験をした人々に私にしかできないアドバイスもあるのではないかと、逆転の発想から医師になることを決意しました。10年以上の大学病院での研鑽ののちに、現在は回復期リハビリテーション病棟主治医や訪問診療医として臨床医を続けています。下記写真はだいぶ前にリハビリ雑誌の取材を受けたときの記事になります。
私の強みをあえて挙げるとしたら、「障がい当事者としてパラスポーツの実際を知っていること」かつ「リハビリテーション科医として身体の不自由な方々の健康上の問題に精通していること」ではないかと思っています。今後は医師としての活動に加えて、当事者としてパラスポーツ普及などの活動にも力を入れて行きたいと思っています。
近年は長年お世話になったNPO法人日本バリアフリーダイビング協会(Japan Barrier Free Diving Association; JBDA)に対する還元の一環として、身体の不自由な方々がゲストとして参加するバリアフリーダイビング関東大会で医療スタッフなども行っています(写真は2023年10月静岡県伊東市で開催された第20回バリアフリーダイビング関東大会の模様、右隅にいる救命胴衣を着て船上にいるのが私です)。
【このプロジェクトを立ち上げた背景】
2021年の東京パラリンピック開催を契機として、着実に多様性を尊重する共生社会への機運が高まっています。最近では障がい者スポーツの一層の普及振興をはかるために、「障がい者スポーツ」の名称を「パラスポーツ」に変更することも多くなっています。これは障害のある人もない人も高齢者も対象にしたスポーツ、あるいは誰もが一緒に楽しめるスポーツという、より広い意味で用いられている言葉です。
しかし大きな病気をした後に本当にスポーツを開始していいのかについて、残念ながら担当医が答えを持ち合わせていないことが多い現状があります。そのため、内服薬を継続するためだけに外来に通い続けている方々がほとんどではないでしょうか?私はパラスポーツの効用について、身をもって体験してきました。私の経験してきたことを、もっともっと多くの方々に体験して頂きたいと切に思っています。
【第1回みんなのパラスポーツ体験概要】
今回NPO法人日本バリアフリーダイビング協会関東事務局の全面支援を受けて、第1回みんなのパラスポーツ体験in平沢らららサンビーチを開催することになりました。障がいのある人もない人も、老若男女問わず、楽しめるイベントにしたいと思っています。
日時:2024年9月1日(日曜)9:00~
場所:〒410-0234 静岡県沼津市西浦平沢25-8 らららサンビーチ内 平沢マリンセンター
【シュノーケル・SUPを体験をできます!】
当日体験できるスポーツとしては、シュノーケルとSUP(Stand Up Paddleboard、サップ)をメインに予定しています。身体が不自由なのにボードの上に立つなんて無理と思った方もいると思いますが、人に漕いでもらい座っているだけなら、私も乗れましたので、何とかなりますよ。皆でどうしたらいいかを考えつつ、とにかく楽しみましょう!きっと爽快感が味わえると思います。
NPO法人日本バリアフリーダイビング協会関東事務局長を務める金山雅人氏を中心に、高齢者や障がい者の指導になれた方々が懇切丁寧に指導していきます。また、医師である私の他に、仲間の看護師・理学療法士も参加予定であり、体験前にはメディカルチェックとして血圧測定などをしていきます。さらに万が一の事故に備えるため、参加者にはスポーツ保険に入って頂きます。
【目標金額と資金の使い道について】
実際にかかる費用は、施設利用代約2500円+昼食代約1000円+スポーツ保険約500円+駐車場1000円=約5000円かかります。この費用の一部や、リターン発送代やスタッフの人件費に充てさせていただければと思っています。
初めて行うクラウドファンディングであり、目標金額をいくらにしたらいいのか分からないのですが、30万を目標にしています。
【天候不順の場合】
台風の時期なので、天候不順により平沢マリンセンターが閉鎖された場合には中止となります。その場合には次年度以降の準備金とさせていただきます。
【リターンについて】
資金が潤沢でない状態から始めているため、高額なリターンは用意が出来ないことをあらかじめご了承頂ければ幸いです。「第1回みんなのパラスポーツ体験」開催後に、全員に大会運営スタッフからの感謝の気持ちを込めてお礼のメッセージと、当日の体験会の報告書をメールでお送りいたします。その他、9/16祝日に開催予定のスタッフ打ち上げ会に参加できるリターンなどを様々なリターンを揃えました。
【最後に】
多様性を尊重する共生社会において、ハンディキャップは1つの個性であり、社会参加し多くのことを経験することに障がいの有無は関係ないと我々は考えます。今回のイベントは小さな一歩に過ぎないかもしれませんが、今回のパラスポーツ体験参加者が楽しめたら、それで私たちもハッピーです。費用が少しでも安く設定できるように、皆様のご支援のほどよろしくお願いいたします!
最後に、パラリンピックで1984年から夏冬合わせて16大会に出場し、陸上やノルディックスキーなど、金メダルだけで何と15個をも獲得している、パラスポーツ界のレジェンドであるハインツ・フライさんの言葉を贈ります。
「健常者は運動をした方が良いが、障がい者は運動をしなければならない」
追記:2024.7.19公開15日目で目標達成!!!
2024年4月に第5回障がい者ダイビング学術及び指導者研究会という研究会で片麻痺者の基礎知識についてお話する機会を得ました。その中で、私が常々感じていたパラスポーツのあり方についても触れ、それが契機となり今回のイベント開催に繋がりました。
私1人では何もできません。長年にわたって障がい者スポーツに携わってきた日本バリアフリーダイビング協会関東事務局の全面支援や、大学医局時代や訪問診療していた時代の看護師・理学療法士にも声をかけて運営スタッフの主要メンバーとして一緒に働いてもらっています。色々な方々の力添えによって、このイベントが成り立っています。
第1回の手作りの体験会であるため資金不足がどうしても存在し、今回クラウドファンディングで支援を募ることになりました。しかし、こんなに早く目標金額に達するとは想定していませんでした。もちろん知り合いの人々からの支援が多いですが、たまたまこのページを見て共感して頂いた方も一定数いらっしゃいます。改めてクラウドファンディングの力を実感しました。ご支援いただいた全ての皆様、本当にありがとうございました。
まずは、取り急ぎこの場をお借りして御礼申し上げます。クラウドファンディングは8月2日まで実施予定です。引き続き、皆様1人1人から本プロジェクトの拡散をお願いできれば幸いです。
9月1日の「第1回みんなのパラスポーツ体験in平沢らららサンビーチ」 開催当日まで、スタッフ一同、安全に開催できるよう頑張っていく所存です。これからもよろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見る開催報告書完成!
2024/10/27 12:00大変お待たせしました。本日ご支援頂いた方々にメールで体験会報告書を送付いたしました。当日の様子が分かるように、写真盛りだくさんとしています。ぜひ一度ご覧ください。これで第1回みんなのパラスポーツ体験のリターン発送は全て終了となります。初めてクラウドファンディングでしたが、予想を上回るご支援を頂き、皆様にはいくら感謝しても足りません。本当にありがとうございました! もっと見る
記事にしていただきました
2024/09/18 06:58沼津のインターネット新聞に取り上げて頂きました!楽しげな様子が伝わってきます。https://izu.keizai.biz/headline/2032/ もっと見る
本日開催出来ました!
2024/09/16 18:57皆様のおかげを持ちまして、無事本日開催することが出来ました。私1人では何もできません。感謝、感謝です。 もっと見る
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