自己紹介
私たちについて
このページを訪れて下さり誠にありがとうございます!中央大学ボランティアチーム「たうたんがん」です。私たちは中央大学ボランティアサークル「C-Habitat」に所属するメンバー9人から構成されています。
※画像はC-Habitatから掲載許可を取得しています。
私たちC-Habitatは、現在288人が所属する成立17年目となる中央大学のボランティアサークルであり、「and C-Habitat and...」というスローガンのもと、C-Habitatを通じたつながりを大切にした活動を行っています。
主な活動内容は、海外住宅建築ボランティア(GV)、国内農業ボランティア、定期ミーティング、イベントの4種類であり、当プロジェクトは海外住宅建築ボランティアに該当します。
昨年は、国内でのボランティアとし、神奈川県での大根収穫、長野県でのリンゴ農作業、白馬村での古民家リフォーム、小浜島でのキビ刈り、静岡県でのいちご農作業等のボランティア活動を行いました。
またGVでは夏と春で合わせて、C-Habitatから2チーム計29人がベトナムへ渡航し、現地の人とともに住居建築のボランティアを行いました。
↑2024春ベトナム派遣チーム。掲載の許可は取得しています。
活動の詳細は下記URLからぜひご覧ください。
C-Habitat公式インスタグラム(@chabitat2024)
今年の夏は、C-Habitat「たうたんがん」のメンバー9人がインドネシアでボランティア活動を行います!パートナー家族、現地の人々と協力しながら、適切な住まいを共に作り上げます。
また、住居建設だけでなく「Social Learning and Exchange Activities (SLEA)」というプログラムを行い、現地の方々との交流と学びを図ります。コミュニティの人々とボランティアが学びあう機会を通じ、家を建てた後のつながりや、将来へつながる学びを双方ともに得ることを目的としています。一例として、過去の派遣チームでは、日本の災害対策について現地の方々へ紹介しました。
チームについて
私たちは活動の軸として、「つながり」を挙げています。
チームメンバー同士のつながり、私たちと現地の人とのつながり、私たちと支援者の皆様とのつながり、現地の人と支援者の皆様のつながり、私たちとその活動を何かしらの形で目にする方々のつながり。このような一つひとつのつながりがあって、点と点がつながり線となり、そして一つの輪になるからこそ初めてこのような大きなプロジェクトは実現できます。
このことを常に念頭に置いて活動していこうという心構えを反映して、「たうたんがん」という名前で活動していきます。
たうたんがん(tautangan)はインドネシア語の
tautan(つながり)
tangan(手)
tantangan(挑戦)
この3つの単語を合わせて作った名前です。一人一人が、それぞれとのつながりに感謝しながら手を取り合って今回のプログラムへの挑戦を成功させる。これを軸として9人全員で活動してまいります。
私たちのチームの応援及びご支援よろしくお願いいたします。
たうたんがん公式インスタグラム(@c_habitat_gv_2024_summer)
母団体のHabitat for Humanity(ハビタット・フォー・ヒューマニティ)について
Habitat for Humanityとは、本部をアメリカに持ち世界70以上の国で活動を行う、住まいの問題解決を専門とした国際NGO団体です。
「A world where everyone has a decent place to live.(誰もがきちんとした場所で暮らせる世界)」の実現を目指し、住まい、コミュニティ、希望を築くため、住まいの支援を必要とする家族、地域の人、またボランティアと手を取り合いながら活動をすることを使命に、世界各国で住居問題解決のために活動を行っています。
本プロジェクトはHabitat for Humanity本部が行う、「GV:Grobal Village program(海外建築ボランティアプログラム)」に参加するものとなります。
1988年に本プログラムにが始まり、それ以来これまでに日本から24か国へ、約14,000人以上が派遣され、住まいの支援を行っています。
詳細は下記URLをご覧ください。
Habitat for Humanity Japan 公式HP ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン (habitatjp.org)
Habitat for Humanity Japan 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/habitat_japan?igsh=NGhxNHMzaWE3MG14
※掲載している画像はHabitat for Humanityより掲載許可を得ています。
私たちC-Habitatは、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンの 学生支部中央大学キャンパスチャプターとして当団体に所属しています。
今回の活動の実現にあたっての協力、監修を行っております組織、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン に関する情報に関しましては以下のURLをご参照ください。
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン (habitatjp.org)
また、関連組織の概要に関しましても、以下の表をご参照ください。
このプロジェクトで実現したいこと
解決したい社会問題
皆さんにとって“家"とはどんな存在でしょうか。そこで目覚めて1日が始まる、食事をとる、お風呂に入る、家族や友人とのコミュニティの場となる、1人でぼーっと過ごす、安心して眠りにつける。
考えてみると家とは何気ないものの、私たちが健全で豊かな生活を送るうえでので基盤となる場所であるといえます。
しかし、世界人口の20%にあたる約16億人が不適切な住居で暮らしており、そのうち約10億人はスラムや不法居住地で暮らしています。この住まいの問題の解決は国連の掲げるSDGs11番においても定義されています。
”目標 11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する 。(日本語版:住み続けられるまちづくりを)
11.1 2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへ のアクセスを確保し、スラムを改善する。”
※出典
「持続可能な開発」国際連合広報センター
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
(当プロジェクトが解決を目指す問題は目標11に限るものではありません。)
さらに、適切な住まいを必要とする人の30%は私たちの住むアジア太平洋地域で暮らしています。
今回私たちが渡航するインドネシアは、2024年のGDP成長率5.5%を記録し、人口も世界4位、約2億7000万人と経済大国として著しい発展を遂げています。
その一方で、経済成長に伴う急激な都市化と人口増加により、新規住宅需要に対する住宅供給量は不足し、慢性的な住宅不足に直面しています。さらに、住宅需要が増加することで価格の高騰が発生し、低中所得者にとって住まいを持つことがさらに難しくなっています。
その結果所得格差が広がり、首都であるジャカルタはインフラ整備と都市開発が進み、最低賃金も月額4万円ほどに対し、私たちが渡航するジョグジャカルタ州は最低賃金約1万7000円とインドネシア国内最低水準であります。
また、インドネシアは日本以上の地震大国でもあるものの、地震対策は十分とは言えず、貧困層の住宅の多くは安全性に不安が残る状況です。
※出典
「インドネシアの地方別最低賃金(2023年版)」インドネシア総合研究所
https://www.indonesiasoken.com/news/indonesia-minimum-wage-by-region-2023/
「すべての人の健康を守るために、新プロジェクト始動」Habitat for Humanity Japan
https://habitatjp.org/archive/20162
今回私たちが建築作業を行うジョグジャカルタ州セントロ地区の現状は以下の通りです。
・人口 50,748人
・世帯数 16,756世帯
・貧困世帯数 3,723世帯
・教育が受けられていない人の数 9,741人
・必要な適切な家の数 529戸
※Habitat for Humanity Indonesia より情報提供
まとめると以下の問題が発生しています。
・世界では16億人が適切な住居を有していない。
・経済発展進行中の国においても貧富の差が発生している。
・住居価格が高騰している。
・住居の品質が低い。
本プロジェクトの価値
帰る家があり、そこで安心して眠ることができる私たちが、どこか遠い国で起きている住居のない暮らしについて考えることなどほとんどないだろうと思います。私自身、C-Habitatに所属する前までは自分にとって家とは何なのか、まして世界の住居問題について考えたこともありませんでした。
そんな私の思いを変えた出来事をここで二つ紹介させていただきます。
まず一つ、今回GVに参加するにあたり聞いた、過去のGVボランティアメンバーによる報告を紹介します。
途上国に出向き、白黒の実情を見ることでの成長を期待したが、実情は想像とは大きく異なり、色彩にあふれていて、白黒なのはむしろ渡航前の自分の世界だった。
熱さに勝るメンバーの熱意、言語の壁を超えた協力、住居完成時のパートナー家族さんの涙、それらを通じて自分でも人の生活や苦難を変えることができると身をもって知った。
大きな幸せを追い求め、近くにある小さな幸せをおろそかにしていたことに気づけた。
もう一つ、2024年6月22日に行ったHabitat for Humanity Japan学生支部によるイベント「ハビジャック」において、「あなたにとって家とは?」とインタビューをした際の答えを一つ紹介します。
偶然にもインドネシア女性二人からお話を聞くことができ、こんな回答をいただきました。
「Home is where you with the one you loved ! Family & friends are our home.」
※写真は掲載許可を取得しています。
このプロジェクトは単に家を建てるだけのものではありません。それであれば、発生する費用すべてをそのまま現地の住宅建設会社に送ればいい。
単なる労働としての奉仕ではなく、このプロジェクトでは人と人とのつながりが生まれ、そのつながりによってすべての参加者の価値観が変化し、その価値観に惹かれた次の派遣チームへと活動が引き継がれていきます。
つながりは現地で活動をする人の間のみで起こるものではありません。この活動を知り、目を通してくださった皆様に世界の現状が伝わることもつながりの一つです。
これらのつながりに大きな価値があると考えています。
このプロジェクトを通じて直接的に手伝うことができるのは、たった一軒の住居の建設のみです。到底世界の問題解決には手が届きません。しかし、私たちの活動が少しでも多くの人に届けば問題解決の一助になるのではないかと考えます。
そのために私たちはボランティア活動の事前、時中、事後の活動をInstagramを中心としたSNSで発信し、当サイトの更新も定期的に行っていきます。
資金の使い道
今回の資金は、GVプログラム参加費に充てます。
GVプログラム参加費は派遣チーム1つにつき、864,000円となっています。私たちのチームは9人での派遣となるため、1人当たり96,000円の負担となります。
学業との両立を図る私たちにとって、この負担は非常に大きいものです。そのため、費用の一部を支援していただきたく、クラウドファンディングを開設いたしました。皆様から頂いた費用は、クラウドファンディング担当のチームメンバー佐藤ひなたが受け取り、GVプログラム参加費として充てられます。
参加費は、インドネシア現地での住宅建築ボランティアに際しての建築費用(材料費等)プログラム実行費用に使用されます。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
本クラウドファンディングの担当者から
今回このクラウドファンディングの担当をさせていただく佐藤ひなたです。中央大学法学部、C-Habitat 所属で今回のGVのメンバーの一人です。
この活動を成功させ、より多くの人にこの活動を知ってもらい、世界の住宅問題の解決につなげていくためには、皆さんのご協力が不可欠です。今、活動の成功に向かってチームの一人一人が準備を進めています。私もここでの皆さんとのつながり、ご縁を大切にしながらこのクラウドファンディングを運営していきます。皆様よろしくお願いします。
プロジェクト立ち上げの背景
はじめに―海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ」(GV:Grobal Village)とは?
海外建築ボランティア 「グローバル・ビレッジ」(GV:Grobal Village)とは、米国に本部を置く、国際NGO団体Habitat for Humanity(ハビタット・フォー・ヒューマニティ)が全世界で実施するボランティアプログラムです。
当プログラムに参加するボランティアメンバーは、海外の支援先を訪ね、パートナーとなる家族と地域住民とともに汗を流し、パートナー家族の生活の基盤となる住宅の建設や修繕活動を行います。
パートナー家族、地域住民、ボランティアメンバーがともに建築活動に参加することで、安価な住宅建設が可能となります。さらに、言葉や文化を超えた交流や、地域コミュニティの発展、建設した住宅への特別な思いが育まれます。
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン設立の2003年からこれまでに、日本から約14,000人のボランティアが計24か国に派遣され、住まいの問題解決に取り組んでいます。
現在の準備状況
現段階の決定事項としては、渡航場所、日程および現地でのプログラム概要が決定しております。スケジュールの項目をご覧いただけると幸いです。
また、毎週チームで集まり、現地ジョグジャカルタについての事前学習、チーム理念決め、渡航に際しての事前準備、企業への協賛依頼、SNSでの活動の事前告知による広報活動、を行っております。
現地での実際の活動に関しましてはプログラムごとに現地からこのページに情報を更新させていただきます。お楽しみに!
SNSにて私たちの活動の進捗や紹介を随時発信しております。
こちらも併せてご覧ください。
GVチームSNS;https://www.instagram.com/c_habitat_gv_2024_summer?igsh=M3NhbWZ3ZDJ3aHly&utm_source=qr
リターンについて
1000円 学生さん向け応援コース
リターン
報告会へのご招待、お礼のメール
5000円 しっかり応援コース
リターン
報告会へのご招待、お礼のメール、メッセージ付きポストカード
10000円 ガチ応援コース
リターン
報告会へのご招待、メッセージ動画、お礼の色紙(写真付き)
50000円 企業さん向け がっつり応援コース (個人でも選択いただけます)
リターン
報告会へのご招待、お礼のメール、メッセージ動画、報告会及び各種SNSでの企業名またはお名前の掲載
100000円 企業さん向け 超応援コース (個人でも選択いただけます)
リターン
報告会へのご招待、お礼のメール、メッセージ動画、報告会及び各種SNSでの企業名またはお名前の掲載
スケジュール
2024年8月12日 インドネシア、ジョグジャカルタに向けて出発
13日 現地着
14日 オリエンテーション
15日~21日 建築活動
22日~23日 現地文化体験、現地の人との交流会
24日 帰国
9月上旬~10月上旬にかけて リターンのお届け
11月上旬 支援者及び協賛企業に向けての活動報告会
※今後の予定に関しましては多少の変動が生じる可能性がございます。ご了承ください。
最後に
チームリーダーから皆様へ代表してご挨拶
最新の活動報告
もっと見る最終報告会とすべてのリターンの発送が完しました!
2024/11/11 15:34ご無沙汰しております。クラファン係の佐藤ひなたです。先日10月26日に私たちのチームは最終活動報告会を、中央大学茗荷谷キャンパスにて行いました。チームとしての成果はもちろん、チームメンバーそれぞれの新たに得た知見、学んだこと、価値観などを共有しました。さらに会場には支援者の方や保護者の皆さん、同じ志を持つ学生の仲間が集まり、活動報告や私たちのチームを起点に交流が為され、新たなご縁が紡がれることとなりました。このように、私たちの活動を通して、多くの「つながり」が作り出されたことを心から喜ばしく思います。大変なことも多くあった中、ここまでやり切り、始まりから終わりまでこのメンバーとそしてこの活動に関わってくださった方と共に走り続けることが出来て本当に良かったです。ちょうど本日、すべてのクラファンのリターンの発送も完了し、この報告書をもってすべての活動が完了となります。ここまで私たちを温かく見守り、応援いただき誠にありがとうございました。この活動を通じてつながれたすべての方の今後のさらなる発展と幸せを心から願いながら、私たちも、新たなステージで活躍していきます。 もっと見る
ご支援に対するリターンのご案内
2024/09/12 18:11こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
プログラム終了!帰国しました!
2024/08/29 21:31こんにちは!ついに活動最終日を迎え、日本に帰国することができました。チーム全員でこの日を迎えられ本当にうれしかったです。まず初めに、今回のインドネシアに渡航しての活動の全日程を無事終了できましたのはこの記事を読んでくださっている皆様をはじめとする多くの方々のおかげです。たくさんの応援、心から感謝申しあげます。支援、応援してくださる人、活動に関する現地でともに建築活動に従事してくださった人、活動の運営をサポートする母団体であるNGOの方々、ともに助け合いかけがえのない時間を共に過ごした仲間たち、数え上げだすときりがないくらいの人々の尽力があってのこの活動です。人間一人の力、ひいては私のような強靭な身体付きでもなければ、建築に関する専門知識や住宅問題を解決に大きく動かせるような権力待持ち合わせていない、これでは到底現状に変化は起こせません。しかし人が集まり支え合い、協働することで物事を前に進めることはできると実感しました。何もないただの空き地の状態から始まり、みんなで家の基礎を埋める穴を掘り、鉄の棒を切ってまげて組み立てて家を支える鉄骨を作り、コンクリを混ぜ、流し込み地盤を作り、外壁となるブロックを積み上げ、、、日に日に形になっていくところを見ていると本当に自分たちの手で家を建てているんだと実感し、感動しました。(活動最終日の建築現場の様子↑)日本の建築現場にあるような重機はなくすべての工程を文字通り人の手で行いました。かなり時間と手間のかかる作業であったことは事実です。しかしそこに意味があったのではないかと私は考えております。機械に頼らなかったからこそ現場にいる全員が手を取り合い、互いを気遣いながら作業を進め、相手に対する本当の意味での気づかい、優しさとは何なのか、人の家を建てるとは、幸せを建てるとはどういうことなのかということを考えながら行動することができました。本当の意味での気遣い、優しさとは、ただ相手に対して過保護に接することではなく、あくまで相手の自己決定にゆだね、それを見守り、必要なら手助けする。ということなのだと考えさせられました。メンバーが体調を崩したとき、疲れている様子を見せたときただ蒙昧に相手に行動制限を加えるのではなく、相手はこの現状においてどう動きたいのか、全体の動きとのバランスを保ちながら当人の意志を反映する努力をする。そのために自分はどううごくか。ここまで込で気遣いなんだと今回の一連の作業を通して当たり前かもしれないが大切なことを学びました。また、人の家を建てる、幸せを建てるとはどういうことなのかということについて。そもそも人々にとって家とはどういうものなのか。家とは人々の大切にしたいものを守るためにあると今回の活動と現地の人との交流を通して感じました。人々の大切な家族、自分自身、心、自分のために使うもしくは大切な人と過ごす時間、このような人々の大切、宝を守るものが家であり、それがあるから人々は今日を生きることができます。今日を生き、周りの人や自然、日々周りで起こる事象に心を通わせることができる。そんな幸せな日常の基盤となる家。だからそんな家を建てるということは、人の幸せを建てることになるのだと私は考えています。普段のせわしない日常ではなかなかこの根本に気づくことはできませんでした。この活動を機にこの考えにたどり着くことができて本当に良かったです。私は活動を通して以上のような結論に至りました。この記事を読んでくださっている皆さんにとって家とはどんな存在でしょうか? 今回私たちが行った建築活動はボランティアの枠組みのものになります。この活動期間、ボランティアについて多く考えさせられました。渡航前の私の中でボランティアとはある種の上下関係が出来上がるものだというイメージがありました。与える側と与えられる側、発展している側の人間が発展途上の側の人間に手を差し伸べる。という感じでした。また、与える側が豊かで、反対側は豊かじゃない、貧しくて可哀想だという固定概念も私の中ではありました。このような側面が世間一般として定着している事実も存在するでしょう。しかし、今回の渡航を通して違う側面にも気づくことが出来ました。確かに私たちの今回赴いた地は私たちの生まれ育った日本に比べると発展途上であるかもしれません。衛生設備、交通便、安全性、経済的発展、GDPといったデータの上では日本に劣る部分はあります。しかし、だからといって先ほど挙げたような二項対立、カテゴライズが成立するのかというとそうではないなと考えています。現地の人々とともに活動し、お互いの価値観や大切にしていることについて意見を交換することで、新たなものの考え方や見方を学ぶことができました。また、言語という大きな壁がある中で異国から来た私たちを迎え入れ、現地のことをたくさん教えて下さりました。人の温かさを強く感じる時間でした。相手を尊敬し受け入れようとすることに言語や出自は関係ないのだという現地の人の姿勢に感銘を受け、勝手にカテゴライズし、壁を作っていたことを猛省させられました。また、全て日本のように整備されて決まりがきっちりしていて理論的であり、秩序を重んじる在り方と人の幸せや感性、自由と言うものは必ずしもリンクするわけではないのかなと現地の街並み、人々の様子を見ていて、現地の方々と接していて強く感じました。この約2週間の活動期間、現地から多くの学びや気づきを得ることができました。与えてもらっていたのはむしろ私たちの方でした。ボランティアのいうものを定義づけるにはまだ時間と知識が私には足りていませんが、少なくとも渡航前に持っていた二項対立、上下関係的な印象を払拭できたことが大きな変化でした。 私たちの手で行う作業は外壁づくりまでとなります。この後の作業に関してはこれから現地にやってくる同じHabitat for Humanity 所属の別のチームの同志たちに託します。家の完成までを見届けることはかないませんでしたが、こうして建て始めに携わり、活動を通して人の幸せを建てることができたことが本当に良かったと思います。今回の活動目的を完遂するためには私たちが経験したこと、現地で学んだ価値観、ものの見方、痛感した家という存在の偉大さと必要不可欠さを発信し、より多くの人が住宅問題に関心を持てるようにきっかけを作り続けていくことが重要となってきます。今後も引き続き様々な形でこの活動に関する発信を行ってまいりますのでこれからも温かく見守り、周りの方にも私たちの活動についてお話していただけると誠に嬉しく思います。クラウドファンディング係 佐藤ひなた 記(現地のHabitat統括者の方との1枚↑)今後はこの場でチームメンバー全員の帰国後の思いを紹介してまいります。そちらもお楽しみに! もっと見る
コメント
もっと見る