ご挨拶
伊豆の伝統和紙「修善寺紙」を生産しています、紙谷和紙工房の舛田と申します。
この伝統和紙を未来へ継承していきたいという願いから、昨年に引き続きクラウドファンディングに挑戦します!
ぜひ皆様のお力をお貸しください!
このプロジェクトで実現したいこと
やってみたい!と思っているのにもかかわらず価格を理由に体験できない子どもたちに、格安料金(通常一人5,000円のところ1,000円)で和紙漉き体験をしてもらい、日本の伝統文化である「修善寺和紙」について学んでもらうことが本プロジェクトの目的です。
そもそも「修善寺紙」って?
今現在はかなりマイナーな和紙といっていい修善寺紙ですが、古くは紫式部日記や平家物語の中にも出てきたと言われ、一説には約1000年の歴史を持つともされています。鎌倉時代には源頼朝が平家打倒の旗揚げの際に使用したと言われていたり、江戸時代には徳川家康が幕府の御用紙として採用したりと、当時は全国的にも有名な和紙でした。
修善寺紙は明治~大正時代にかけて、洋紙技術の到来の影響を強く受け一度生産を停止した歴史があります。それでも歴史を途絶えさせてはならないと、1985年に有志によって工房を復活させ、地域の小学校の卒業証書漉きなど和紙漉きの活動を続けてまいりました。また2021年9月からは後継者として舛田が参画し更に本格的に活動を開始しました。
舛田の活動開始から約3年。工房を整備するところから始め、農地の手配、三椏やトロロアオイといった和紙原材料の栽培、和紙漉きの修業、ホームページやSNSの整備、体験プログラムの作成など、ありとあらゆる準備をしてきました。
2023年の8月には皆様のご支援をいただき立派な駐車場も整備しました。現在は和紙漉き体験や工房見学のためにお客様が頻繁にいらっしゃるようになり、また紙自体の発注も増えてきています。 中でも和紙漉き体験は多くのお客様に体験いただき、かなり高い評価をいただいていると自負しております。
ただ和紙を漉くだけではなく、和紙の歴史や原料となるミツマタ・トロロアオイの畑ツアー、それをどのように紙にしていくのかという工程の説明や、原料による紙の質の差の解説など、和紙のことを包括的に学ぶことができる内容になっています。
これらを子どもたちが体験することは、修善寺紙を未来へ繋ごうと考える我々にとっても、これからの日本の将来を担う子どもたちにとっても意味のあることだと考えています。
プロジェクト立ち上げの背景
そんな中で問題なのは、価格を理由に体験することが難しい子どもたちがいるということ。
和紙漉き体験の価格は一人あたり5,000円。つまりお子様が2人いるご家庭であれば一気に10,000円以上の出費になってしまいます。
また体験いただくお客様の約半数は外国籍の方。日本人の自国伝統文化への興味関心が薄いと感じている中で、特に日本の子どもたちがこのような体験を受けることができない状況は好ましくないと思っています。
子ども料金を設定しては?という声もよくいただきますが、和紙漉き体験やその前後に割く時間や手間(和紙原料の準備には膨大な時間がかかります)その他の収入状況を考えると正規料金をいただかなければ、我々が活動を続けていくことが困難な状況にあります。
そこでこの度、体験料金を1,000円(お小遣いでがんばれば出せる額を想定)に設定し、残りの体験料金を皆様にご支援いただくことで、より多くの子どもたちに和紙漉き体験を届けたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。
現在の準備状況
体験希望者をすでに募集開始しており、今現在12名のお子さまの体験実施を予定しています。
募集は今後も継続して行い、より多くの子どもたちに体験してもらいたいと考えています。
支援の募集と体験希望者の募集が同時並行で進んでいますが、皆さまからのご支援は時間がかかったとしても確実に子どもたちの体験費用に充てさせていただきます。(現在募集ページでの体験実施日は2024年8月までとなっていますが、支援額と希望者数に応じて9月以降も継続して体験を実施予定です。)
※体験希望の方や誰かに推薦したいという方は、下記募集ページのリンクからどうぞ!
体験希望者の募集ページはコチラ
資金の使い道
体験費用:約40万円
手数料:約10万円
100名のお子さまに体験いただくことを想定、目標として計算しています。
スケジュール
クラウドファンディング:7~8月
体験の実施:7月中旬~
最後に
”修善寺紙”という伝統工芸品は、約1000年という長い歴史の中で続いてきた価値あるものです。その1000年という長い歴史は、修善寺紙を守ろうと尽力されてきた「人」の歴史でもあります。私は修善寺紙の、1000年間人々がつないできたという紛れもない事実に”価値”を感じています。
そんな誇るべき、守るべき、修善寺の、日本の伝統工芸である「修善寺紙」を日本の子どもたちが知り、体験し、学ぶことは、修善寺紙の、そして日本の伝統文化の未来をつくることに他ならないと思っています。
このような思いに賛同いただける方は、ご支援よろしくお願いいたします。皆さまからのご支援は1円たりとも無駄にすることなく子どもたちの体験費用に活用します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※文中の「源頼朝」「徳川家康」は本プロジェクトと直接関係はございません。
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