プロジェクトの実行者について
私たちは新潟県新潟市秋葉区、旧新津市にある手作り硝子工房です。江戸時代から平成初期まで【新津油田】として石油の採取が栄えたこの地域では、かつて油田と共に発生する天然ガスを利用した手づくり硝子工房産業が繁栄し、多くの硝子工房が存在していましたが、石油採取の終わりと共にその産業も衰退していきました。
私達は前身である「和光硝子」から2014年に現代表職人である照井康一が「秋葉硝子」として引き継ぎ、その歴史と伝統を受け継ぐ、この地最後の硝子工房として活動しています。
2021年冬、稀にみる豪雪に見舞われ、築50年以上佇んだ工場が倒壊しましたが、その際に地域の方々を中心とする沢山の方々のご厚意とご支援のお陰で、再建を果たす事が出来ました。
そんな私達が地域にどんな恩返しをできるか…
私達は皆様への感謝の気持ちと、この地に残された最期の硝子産業を後世に継承したいという使命を胸に、地域の特色に根ざすもの、伝統的な技術×現代のデザインを融合させた新しい視点の美しい硝子製品の制作に、より一層の情熱を込めてきました。
地域の自然や文化にインスピレーションを受けた製品を生み出している私たちの硝子製品は、職人達が1つ1つ、丹精を込めて手作りする貴重な逸品です。
そんな製品を通じて、硝子工芸に興味関心を持っていただき、製作者としての魅力も感じていただけたらと、日々手仕事に勤しんでいます。
このプロジェクトで実現したいこと
私達はこの度、新潟の魅力を活かしたオリジナルの切子硝子製品【秋葉切子】をリリースし、更に地域の特色や魅力を広く、PRすることを目指す事としました。
当社作の【秋葉切子】を通じて、日本全国は基より、世界市場にも挑戦する事で、日本が誇る伝統工芸の素晴らしさと魅力を広く発信していきたいと考えます。
また同時に、このプロジェクトを通じて、硝子工芸という世界や、伝統工芸に興味を持つ方々が増え、この素晴らしい硝子制作の世界に、足を踏み入れるきっかけとなっていただければ嬉しく思います。
このプロジェクトで制作する商品について
現在、制作進行中である【秋葉硝子】製品は、注ぐ物を清らかに際立たせる、独自のカラー”AME”シリーズに、新潟の風土を思わせる眩い色味を加えたカラーリングを特徴とする、グラス•ぐい呑み、小皿などの食器を中心としています。
切子硝子製品としては、非常に珍しく、類を見ない柔和で優美なカラーが特徴の一つとなっています。
他にも、切子硝子のトップに貴金属や天然石を組み合わせたネックレスやイヤリングなどの、全て1点もののジュエリー製品とアクセサリー製品を主体として発表して行く予定です。
パーツのガラス素材から、手づくりの1点ものであるという希少価値の高い製品は、宝飾品として世代を超え、受け継いでいただける銘品です。
米どころ新潟の黄金色に実った稲穂を思わせる、”黄み色”のガラス×水の都、新潟の美しい水景を現すような”澄青”の透明感とコントラスト
四季に映ろう新潟の、美しい風景を硝子のカラーと切子紋様で表現される【秋葉切子】という特別なこの切子製品は、眩いばかりに美しく、ひと目で心を奪われる見事なものです。
この【秋葉切子】製品は、”新潟県の名産品や特色”をデザインモチーフとする、私達のプロダクトライン、【AKIHA NISHIKI】シリーズの第二弾製品ともなります。
日本の切子硝子製品は、江戸時代後期に始まったとされています。
その伝統ある製品は、現在まで、長い歴史の中で磨かれてきた職人の技術力によって、受け継がれてきました。
修行を積んだ職人が、一つひとつを手作業で行う、精密なカット技法は、非常に高度で繊細です。
この細やかなカット技術が、光を受けたときの独特の輝きや美しさを生み出し、世界的な評価を受けているのです。
この確かな製品で、国内はもちろんの事、海外マーケットへの進出も成功させ、揺るぎない地域の銘品として次世代に繋ぎたいー。
私達はそんな強き思いを実現させる為、今春より製品の構想と開発をスタートし、今日まで開発に取り組んできました。
その私達の取り組みや思いに、後押しをいただき、この度、新潟県様と新潟市様の招致の元、中国・大連市で開催される日本製品の展示会への出展の機会を得、その展示会で【秋葉切子】製品、第一段のアジアへの初お披露目が叶うこととなりました。
いただいたこの機を成功に導き、以降もこの製品を通じて、海外での展示会に積極的に参加していく事はこのプロジェクトの大きな1歩になると考えています。
この製品で、世界中のバイヤーへアプローチをかけながら、国内は基より、海外のマーケットへ向けて日本の伝統工芸の素晴らしさ、誇らしき新潟県の魅力を存分に伝えていく事で、地域に関心を高め、発展につなげていけると信じ、私達は新たなチャレンジに挑む事を決めました。
先ずは、皆さんにもこの思いや製品の事を知っていただき、世界市場へのチャレンジを果たすことを実現していけたらと思っています。
プロジェクト立ち上げの背景
私たちの工房、又製品は、これまで新潟県内のお客様を中心にご愛顧いただいて参りましたが、2022年春のリニューアルオープンよりメディア取材、イベント参加、SNSや旅行サイトの情報掲載などの取り組みを通じて、おかげ様で県内外から各種ガラス製作体験や、お買い物、オーダー制作など、沢山の方が訪れてくださる施設となりました。
そんな中、【新潟県の名産品や特色】をモチーフとした製品をお求めいただく機会も増え、昨年秋にリリースしたプロダクトラインが【AKIHA NISHIKI】(アキハニシキ)です。
そのブランドで開発した、第一段製品となる”錦鯉の箸置き”は県内外、また海外のお客様からも大変ご好評いただき、当社の人気製品となっています。
新潟県は錦鯉の発祥地として知られており、特に山古志や小千谷地域では古くから錦鯉の養殖が盛んに行われてきました。
錦鯉は、観賞用として、世界中で高い評価を受けており、地域の特産物として新潟県を象徴する存在でもあります。
当製品は産地の皆さんのご協力の元、職人が一つ一つ精巧に模し、愛で、制作した素晴らしい逸品です。
第一弾に続く製品案の一つとして、私たちは以前から日本の伝統工芸である切子を取り入れた硝子製品の制作に挑戦したいと考えておりました。
そんな折、新潟市を故郷に持つ、【東京ガラス工房 凛然-RINZEN】さんからのご縁をいただく事となりました。
江戸切子職人として腕を磨き、確かな技術とセンスを持つ代表、小島さん
小島さんもまた、故郷である、新潟産の硝子で切子硝子製品を作りたいという強い想いを持っておられ、この出会いがきっかけとなり、私たちの夢が現実となるプロジェクトが始まりました。
故郷愛と伝統工芸への情熱が重なる、新潟県にゆかりのある職人達のタッグで【秋葉切子】という新たなブランドを立ち上げる運びとなれた事を、とても嬉しく思っています。
このタッグは、地方で製られる硝子工芸製品の新しい可能性を広げるとともに、職人達の技と経験によって生み出される、硝子工芸の世界の魅力にも通ずるものです。
その魅力や、やり甲斐を感じてもらい、職人を志す方が増えてくださる事にも期待しています。
以上を実現させる為のステップには、多方面において、まだまだ多くのお力が必要です。
私達が挑むこの道のりを、皆様からの想いと共に実現できれば大変嬉しいとの思いで、このプロジェクトを立ち上げさせていただきました。
これまでの活動と準備状況
【秋葉切子】の製品開発は現在進行中です。
現在、最終デザインの調整やサンプル製作も順調に進み、クラウドファウンディング開始時には第一弾の具体的な製品イメージをお届けできる段階にあります。
迫る海外市場にチャレンジする為の展示会や商談会に向けての準備、プロモーション計画も試行錯誤を重ねながら、日々全力で準備を進めています。
リターンについて
今回は私達が発表する記念すべき第一号
⚫︎【秋葉切子】グラス、小鉢皿、ネックレス製品
⚫︎感謝のメッセージと一輪挿し”karin”
⚫︎硝子制作体験チケット又は” TEMARI “ グラス
⚫︎錦鯉の箸置き 2匹セット
など、心を込めた私達の特別な返礼品をご用意させていただきました。
詳しくはリターンページをご覧下さい。
スケジュール
9月下旬− クラウドファウンディング開始/第一弾製品の完成と大連大日本展示会出展
10月− 国内プロモーション・販路準備/クラウドファンディング終了
11月上旬− シリーズ全製品の完成/ リターン商品の製作開始
11月下旬~12月− 随時リターンの発送
12月下旬− ご支援いただきました皆様と、秋葉区でプロジェクトのご報告を兼ねた製品お披露目会を開催予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。
最後に…
いつも当工房をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
また、この度の私たちのプロジェクトにご興味をお持ちいただき、心から感謝申し上げます。
私達は皆さまに支えられ、窮地を乗り越え、県内屈指の手作り硝子工房として、県内外から大変注目をしていただける工房へ前進する事ができました。
私達が次に進むべきステージは、私達のプロダクトで、”地域ブランディングの向上” “地域活性に貢献する”事だと考えます。
そして、その製品を”次世代に継なぎ、この地の硝子の歴史と文化を守る事”だと。
従事する者達の高齢化も進み、世代交代に継なぐ今、このプロダクトは、かの有名な切子硝子ブランド同様に、非常に大きな地域の宝となってくれると信じています。
皆さまの温かいご支援と、エールを心よりお待ちしております。
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