2024/07/28 12:00
日常から書店の風景が消えつつあります。時代が大きく変化し、ネットやオンラインの世界が拡大する一方で、「リアル」なつながりの重要性が改めて認識されつつあります。
私は琉球・沖縄史の研究に少しばかり携わり書籍も何冊か出版し、また浦添市立図書館につとめ「本」を扱う場にいました。そのなかで感じたのは、現代においても本や書店がなお存在する意味があること、しかし現代という時代に合ったあり方が今後は求められているのではないかということでした。
そのあり方とは、書店が単なる販売所という性格を超えてまさに「リアル」なつながりのハブとなり、集う人たちの「化学反応」によって新しい動きが生み出されていく。そうした場です。
今回、若手の皆さんが新たに栄町という地で意欲的な挑戦を行います。栄町はかつて一時の低迷からよみがえり、古きを受け継ぎつつ新たな沖縄文化の発信地となっている場所です。まさに今回の試みにふさわしいと言えます。私もこの活動に共感し、応援したいと思います。
上里隆史(X)