このプロジェクトは26分尺のアニメーション映画を大規模なインディーのチームで自主制作しようというものです。通常こういったインディーによるプロジェクトは少数精鋭が常ですが、我々は他と異なる表現をするため、数々の作品制作を通して大規模なチームの運用を研究してきました。
本制作はそういった研究の集大成に当たるものです。インディーアニメーションの新たな形にご興味のある方は本ページを是非最後までご覧頂けますと幸いです。
氷に覆われた大地にぽつんと建つ、古びた兵舎。そこで生活するライヒト、グロース、エススたちは、雪原に日々現れる怪物「鉄傀」を退治する仕事を任されていた。
酷な労働環境に不満を漏らす三人だったが、ある日雪原で「見知らぬ男」を見てから、エススは何かに引っ張られるように行方不明になってしまう。
男は何者なのか?ライヒトたちはなぜここにいるのか?そして...鉄塊はどこから生まれてくるのか?謎を追い、ライヒトは吹雪の暗闇へ一歩踏み出していく...
ライヒト(Leichte)
氷に覆われた「シビル基地」で怪物退治をしている少女。真面目だが少しませている。エススが大好き。
エスス(Esus)
ライヒトが幼い頃から面倒を見ている女性。仕事ではライヒトの上司に当たる。人間関係は苦手。
グロース(Gros)
ライヒトといつも一緒に行動している同僚。軽口で、がめつく、ずる賢い。エススが苦手。
はじめまして、スタジオDOTです。
『轍を越えてゆけ』のビジュアルをご覧いただき、ありがとうございます。まずはスタジオDOTの簡単な自己紹介をさせていただきたいと思います。
スタジオDOTはインディーアニメサークルです。法人化したスタジオではなく、募った有志のメンバーで構成された自主制作アニメーション制作チームです。
スタジオDOTの始まりは、監督のVab.pngの作業用Discordサーバーからでした。ちょっとした思いつきから、アニメを作った事がないイラストレーター、映像作家、学生等で集まって、アニメを作ってみる事にしたのです。
そうして完成した作品がショートアニメ『ライヒト調査録』です。この作品はありがたい事に映画祭「HashTagAnimationFes2022」にて優秀作品賞、協賛賞を受賞しました。
そして我々は2年間、監督のVab.pngを中心に、ミュージックビデオや自主制作アニメ等を作ってきました。初期からいる数人のコアメンバー以外は、制作毎に募集をし、少しずつメンバーが入れ替わりながら制作を続けてきました。根底に変わらずあるのは、「皆でアニメを作る事が好き」という事です。
今回制作中の作品『轍を越えてゆけ』は、初作品『ライヒト調査録』の長編化です。『轍を越えてゆけ』は26分のアニメーション映画であり、この長さの作品は我々にとって初めての試みです。何故制作するのか?このクラウドファンディングの目的は何なのか?それらの疑問について次章からお答えしていきたいと思います。
初めまして。スタジオDOTで監督をしているVab.pngと申します。
まずはこのページを見てくださった皆様、並びにクラファンの準備に尽力してくださった皆様、特に石巻さんとふたもくさんのお二方には深く感謝申し上げます。ありがとうございます。
初めての長編となる本制作は、我々のサークル始まって以来の夢でした。映画とは夢のようなものだとはよく言ったものですが、この物語は実に我々が現実に辿ってきた事と多くの共通点を持っています。ざっくり言うと、ミリタリーで、美少女で、安直な戦争映画なのですが、その本質は挫折、懐古、許容、そして前進です。『轍を越えてゆけ』とはまさしく、我々がつらい過去の記憶を乗り越えるための言葉なのです。
我々の挫折について書き始めるとキリがないため掻い摘んで話すと、要するに仕事の失敗と離散でした。2年前の発足当時、平均年齢20歳であった我々は未熟であったが故にクライアントワークが上手くいかず、数か月の努力が水泡と帰しました。
また人生の転換点に立っていたメンバーも多く、そのタイミングで多くの仲間が次のキャリアに進んで離れていきました。
数人のメンバーと共に残された私の唯一の希望は、発足当時から執筆していた長編作品の脚本でした。この原稿を完成させて、大々的に制作を発表できれば、かつての仲間たちを呼び戻せるのではないかと考えていたのです。
しかしこれもまた、苦難の日々でした。誰も正解がわからないものを、必死に書き、消し、意見がぶつかり、希望を持ったり、絶望したりしました。
そこから考えると、一か月程度で脚本が完成し、かつての仲間たちを呼び戻し、二か月で約二分のパイロットフィルムを完成させることができたのはまさに奇跡です。
仲間を信じる心というと、浅はかな言葉に思えてなりませんが、しかしこれ以外がこの奇跡を起こしたとは考えられないのです。この奇跡によって我々は一気に燃え上がりました。
結局企画も脚本も作り直しましたが、それも全く苦ではありませんでした。
我々は今日まで、その努力を続けてきました。もちろん明日も、その後も、完成するまでこの日々は続きます。
そしてこの苦難、挫折、回帰、復活の日々を、作品という形で、必ずや皆様にお届けしたいと考えています。 応援していただけると幸いです。
今年の2月、スタジオDOTでは長編作品の予告編としての短編作品『荒野のメルヘノ パイロットフィルム』を公開しました。
紆余曲折を経て内容は変わってしまいましたが、企画としてはこの流れを組むものとなります。
今回のクラウドファンディングは制作に必要な外注資金を集める事が目的です。
スタジオDOTでは基本的に制作のほとんどを内製で行っており、それが当チームの特徴でもあります。
メンバー同士の距離が近いことを生かし、音楽、音響、撮影等の作画以外の部分も密接に話し合いながら制作してきました。
しかし長編制作ではこれまで経験してこなかったような長期の制作を行うということで、個々のスケジュールを鑑みても同一のスタッフが最後まで走り切るのは難しいというのが実際のところです。
そうした場合の助っ人として外注を依頼するためにも、我々には資金が必要となります。
もし、ビジュアルイメージや今までの作品を観て、このスタジオの作る作品をこれからもっと観ていきたい、あるいは1インディーアニメサークルとしての在り方に共感して頂ける方は、何卒ご支援を頂けますと幸いです。
ここからは支援金の使い道とリターンを説明させていただきます。
支援いただいたものは上図の割合でそれぞれ外注費用に充てさせていただきます。これら以外に資金の使い道が発生した場合は、活動報告にてご連絡させていただきます。
【本編完成映像プラン】2,000円
『轍を越えてゆけ』の本編完成映像のみをお渡しするプランです。
【デジタル資料集プラン】4,000円
『轍を越えてゆけ』のデジタル資料集をお渡しするプランです。
なおデジタル資料集のほか、本編完成映像も付いてきます。
【エンドクレジット掲載プラン】10,000円
『轍を越えてゆけ』のエンドクレジットへお名前を掲載するプランです。
そのほかデジタル資料集および、本編完成映像も付いてきます。
【監督の直筆色紙プラン】30,000円
監督による直筆色紙をお渡しするプランです。
そのほかエンドクレジット掲載、デジタル資料集、本編完成映像も付いてきます。
【制作データセットプラン】30,000円
『轍を越えてゆけ』の制作に使用したデジタルデータをお渡しするプランです。
そのほかエンドクレジット掲載、デジタル資料集、本編完成映像も付いてきます。
【ロゴ制作・掲載プラン】50,000円
ロゴを制作して『轍を越えてゆけ』の本編へ掲載するプランです。
そのほかエンドクレジット掲載、デジタル資料集、本編完成映像も付いてきます。
【オリキャラ出演プラン】70,000円
『轍を越えてゆけ』の本編へモブキャラクターとして出演できるプランです。
ご支援者様に提出いただくオリキャラの画像(資料)をもとに、作品の世界観に合うようにキャラクターデザインを新規で制作いたします。
そのほかエンドクレジット掲載、デジタル資料集、本編完成映像も付いてきます。
【ショートアニメ制作プラン】500,000円
監督による約30〜60秒のショートアニメーションを制作するプランです。
そのほかエンドクレジット掲載、デジタル資料集、本編完成映像も付いてきます。
※一部プランの著作権については、各リターン内容をご確認ください。
※一部プランの修正(リテイク)については、各リターン内容をご確認ください。
※エンドクレジットへの掲載をご希望の方は、備考欄にお名前を必ずご記入ください。
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自主制作アニメ「ダンジョン&テレビジョン」パイロットフィルム
絵が良くてもアニメーションが良くない、アニメーションが良くても音響が……アニメ制作には様々な壁が存在することを、これまで身をもって体験してきました。
そして唯一、スタジオDOTさんの突破力でしか到れない場所が、この世に確かに存在します。全力で応援致します!
インディペンデントだからこそできる、作りたいという衝動を地で行くスタジオDOTには、常識なんぞに囚われずそのまま突き進んでいってほしい!応援してます!
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MV「ヨミクダリの灯」/ Shannon feat. GUMI
死別に直面する人へ捧げる物語だと思いました
しかしこのプロジェクト自体が同じように意味を持っているのかもしれません
死別が喪失に終わらないことを、 彼らは身をもって証明しようとしているのです
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インディーアニメーション映画『まなび石と自由帳』クラファンページ
スタジオDOTさんは豊富なアイデアに溢れたチームだと思います。アニメーションの自由な楽しさが毎作ぎゅっと詰めこまれる映像たちには驚きがあり、いつも自分も負けないぞと思っています。
次なる作品でも、あっと驚くような作品が飛び出してくることをとても楽しみにしています!
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短編アニメ映画『LOCA! (ロカ)』 特報
スタジオDOT作品には何度か参加したことがありますが、その度に監督のVab.pngさんをはじめ、スタッフ一人一人の熱量や作業のクオリティには圧倒されるばかりでした。今作もただただ完成が楽しみです!!
スタジオDOTさんの作品は、ビビットで現代性のあるルックが入口で数々の作品を楽しませていただいています。
今回長編を作るにあたって、新しいルックに重厚なストーリーが合わさればどんなアニメになるのか楽しみです。
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# Hashtag Animation Fes
スタジオDOTさんの作品は映画祭を通じて何度も拝見し、そのクオリティの高さとこだわり、そして熱量を目の当たりにしてきました。
今回の企画をみて、きっと多くの葛藤のなかで生まれたものだと感じました。応援しています!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
これからもスタジオDOTは轍を越えてゆきます。ぶつかっても、折れても、それがまた物語の血肉となって誰かを勇気づけられるはずです。
その日々を乗り越えるためのご助力を、皆様にお貸しいただければ幸いです。
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