オーガニック給食フォーラム in 大隅半島
第2回全国オーガニック給食フォーラムin常陸大宮のオンライン視聴がリナシティかのや(1階リナベース+)である…とインスタグラムでお知らせがあり、行ってみました。
予てより、私のクラファンで応援メッセージを書いてくださった、霧島食育研究会の千葉しのぶ先生の話+里山自然学校での関りを通じて、循環型農業や、「農」が人を育てる考えや、エコロジカルソーシャルワーク、「緑の食糧システム戦略」などに関心がありました。
また、農家の嫁さんとして、経営を担う財務省的観点から、国の方向性を知りたい…思いもありました。
何よりも、子どもを育てる母親として興味関心があったから、参加しました。
個人的には、オーガニック系の人々も思考も好きです。でも、自分が完璧なオーガニックの生活をするとなるとエンゲル係数(生活費に占める食費の割合)が上がり過ぎて、今は現実的ではないかな…と思ってしまいます。また、同じ理由から人様にオーガニックを薦めきれない自分も居ます。
農家としても、例えば米作りにしても、有機無農薬が良いと分かっていても、今よりも農作業が増えることは、現実的にはかなり難しく「義理父母が現役を退いた後、米を作り続けられるのか…」が現実課題の私には、オーガニックへの挑戦は、オリンピックを目指す…みたいな気持ちになります。
それでも、今日のオーガニック給食フォーラム in 大隅半島に参加して、大きな学びの発見がありました。
基調講演の東京大学鈴木宣弘の話では、近年急増している発達障害が疑われる子どもの急増に、食品添加物の影響が科学的にも証明されていること、米国の政策により日本の食と農がコントロールされていること、世界情勢の不安定化から日本も有事に備えた食の対策を「既に法案が通っている」の説明がありました。
特に「花農家には、『有事には芋を作れ』と決められた…」との説明時には、「へ?」と声を上げそうになりました。私たち夫婦は現役の花農家です。スプレー菊を年間を通じて栽培しています。でも、「有事には芋を作れ‼」と命令される立場になっていると、全く知りませんでした。
堤未果さんの基調講演では、超加工食品(いつでも、どこでも、同じ味が食べられる食べ物)が与えてきた副作用を、全世界が注目するようになってきているとの説明がありました。SDGsが世界を救う考えになるハズだけれども、良く注視しないとSDGsの名の下に「遺伝子操作されて甲殻アレルギーが除去されたコオロギが世界人口のたんぱく源となる日が来るかもしれない」と説明があって、自分の無知と、テクノロジーの進展に驚きました。
また、日本人とポリネシア人のみが文化として持っている「虫の声を聴く」感性や、命を「いただきます」と手を合わせ、「ごちそうさまでした」と天に感謝する習慣を、子ども達にも体得させたい…との結びに深く共感しました。
身近な生活、食生活、子どもを育てること、良い未来を残したいな…と考えるオーガニック給食の勉強でした。
鹿屋市でもオーガニック給食が出来る様になって欲しいと切望します。