近年、再生可能エネルギーとして注目を集めている “使用済みの食用油”。 以前は捨てることが当たり前とされていましたが、廃棄を前提としない “サーキュラーエコノミー” の実現の可能性に、いち早く着目したことから『目黒川みんなのイルミネーション』が誕生しました。
きっかけは、東日本大震災直後、当時のツイート(現在のX)でした。
当時発見したそのツイートには、「東北から出張で東京に来たが、街がキラキラしていて悲しい」という内容が書かれていました。この方が住むエリアでは、娘さんの通学路がデコボコしているにもかかわらず、まだ街灯すら復旧していない状態でした。その一方で、東京にはイルミネーションが灯り、カップルたちが写真を撮っている姿を見て、震災が他人事のように思えてとても悲しかったとのことです。
このような悲しい思いが生まれてはいけない、東京に生きる自分たちでも何かできることはないだろうか、との想いで始めたのが「エネルギーを100%地産地消する」というイベントモデルでした。
それを実現したのが「バイオディーゼル燃料(BDF)」というソリューション。バイオディーゼル燃料とは、天ぷら油などの使用済み食用油を飲食店から回収し、精製した軽油燃料のことです。つまり、エネルギーは私たちの足元にあったのです!
イルミネーションによって街がキラキラしなくても、人は生きていけます。しかし、遠慮なく使えるエネルギーによって地域が明るく照らされれば、震災の沈んだ気分も明るく照らされる。地域の期間限定イベントの電力にこそ、「エネルギーの地産地消」が必要なのです。
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今年も開催! <みんなのアップサイクルスポット2024>
『⽬⿊川みんなのイルミネーション』の取り組みをより多くの⽅に知ってもらう場所を作るべく、2023年からスタートした「みんなのアップサイクルスポット」。ご家庭で使い終わった食用油を、自らの手で持ち込んでいただくことができる回収拠点です。
家庭で使い終わった食用油を持参した子どもから「イルミネーションの点灯に、自分も協力していると思うとうれしい」との感想がありました。
地域企業にお勤めの方は、「会社のみんなに ”参加したよ!” と話したくて来た」とのことで、社員食堂の使用済み食用油を持参されました。
ご来場いただいた皆様と会話も弾み、つながりもでき、またイルミネーションに対するあたたかい想いなどもお聞きすることもでき、とても良い機会となりました。
今年も皆様のご来場を、楽しみにお待ちしております!
<みんなのアップサイクルスポット2024>
開催日:2024年11月15日 (金)
開催時間:10時〜19時
会場:品川区立五反田ふれあい水辺広場(東京都品川区東五反田2-9)
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最後に、
このイベントは、地域企業約40社もの協賛によって成り立っています。
「目黒川みんなのイルミネーション」は、大崎〜五反田間の目黒川沿い約2.2km(両岸合計総延長)の地域の遊歩道を明るく照らす、地域の地域によるセルフビルドな「100%みんなの」イベント。
震災から今年で13年。エネルギーの地産地消で行ってきたサーキュラーエコノミーの取り組みは、時代をこえ今まさに認知されはじめました。
東日本大震災の鎮魂の想いや、代替エネルギーの普及の意義も込めて始まった「目黒川みんなのイルミネーション」をこれからも続けていければ、と思っています。
<目黒川みんなのイルミネーション2024>
開催日:2024年11月15日 (金) 〜 2025年1月13日 (月)
点灯時間:17時〜22時
会場:品川区立五反田ふれあい水辺広場(東京都品川区東五反田2-9)、および目黒川沿道
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