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生まれたてのオーケストラ作品を多くの人に届けたい(オーケストラ・プロジェクト)

2018年9月5日(水)19時(開演)より、東京オペラシティコンサートホールでオーケストラ作品を初演します。作曲者は、阿部 亮太郎、小山和彦、山内雅弘、森垣桂一の4名で、演奏は、大井剛史指揮の東京交響楽団、ピアノ独奏は西村翔太郎(小山作品)、ヴィブラフォン独奏は會田瑞樹(山内作品)です。

現在の支援総額

1,383,838

138%

目標金額は1,000,000円

支援者数

174

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/07/07に募集を開始し、 174人の支援により 1,383,838円の資金を集め、 2018/08/10に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,383,838

138%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数174

このプロジェクトは、2018/07/07に募集を開始し、 174人の支援により 1,383,838円の資金を集め、 2018/08/10に募集を終了しました

2018年9月5日(水)19時(開演)より、東京オペラシティコンサートホールでオーケストラ作品を初演します。作曲者は、阿部 亮太郎、小山和彦、山内雅弘、森垣桂一の4名で、演奏は、大井剛史指揮の東京交響楽団、ピアノ独奏は西村翔太郎(小山作品)、ヴィブラフォン独奏は會田瑞樹(山内作品)です。

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今回のオーケストラ・プロジェクトにご出演頂く、ヴィブラフォン独奏の會田瑞樹さんからメッセージを頂きました。

 

この度、オーケストラプロジェクト史上初のクラウド・ファンディングが締め切りを前に目標額を達成いたしましたこと、お力添えをいただいた皆様に心から御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

現代の音楽をもっともっと多くの方々に、そして身近なものとしていきたいと願い続ける僕にとって、これだけ多くの皆様から反響をいただいたことに、感謝の思いでいっぱいです。そしてこのご恩は演奏でお返ししたいと、と強い気持ちでおります。

この度初演させていただきます、山内雅弘先生作曲による《SPANDA ーヴィブラフォンとオーケストラのためのー》は、まさにここ数年の小生の活動の集大成といっても過言ではない作品です。

山内雅弘先生との出会いは、2010年オーケストラプロジェクトで初演された《宙の形像》の初演を聞きにいったことから始まります。1音目から感じた、強い衝動を今でもはっきりと思い出します。二台のピアノが複雑に絡み合いながら一つの極点へと向かって行く様は、僕が敬愛する作曲家、八村義夫のピアノとオーケストラのための《錯乱の論理》の志向をさらに推し進めた形であると実感したのでした。以来、僕には夢ができました。いつか、山内先生にヴィブラフォンのための協奏曲を作曲していただきたい、と。

数日後、恐れ多くも山内先生にそのような内容を書いたメールをお送りしました。ありがたいことにすぐにお返事をいただいた上に、今後作曲予定の新作管弦楽作品の打楽器パートの音出しを是非担当してほしいという夢のような依頼まで頂いたのでした。以後数年間度々山内先生にお会いして実際の音出しを担い、そのあとは夜遅くまで美酒を共にする時間を得ることができました。

 

大学を卒業し、不退転の決意を込めて2015年に東京文化会館でリサイタルを開催いたしました。その時に山内雅弘先生に委嘱して、打楽器独奏のための《SPANDA》を作曲して頂きました。

https://www.youtube.com/watch?v=3YOTAiMVUXY

金属打楽器の音の変質をテーマに描かれたこの作品は、今回のヴィブラフォン協奏曲の萌芽とも言える音楽です。

そして2018年、ついにオーケストラとヴィブラフォンのための《SPANDA》が結実する時を迎えました。

実現にあたり、山内先生からまずいただいた指令は、「もう一台、変調用のためのヴィブラフォンを用意してほしい」ということでした。実際に音盤を削るので、通常の調律からは離れた楽器を「作る」という作業からこの作品は始まりました。プロフェッショナル・パーカッションの皆様のご協力を得て楽器は見つかり、山内先生の研究室に運び込まれ、作曲は順調に進んでいきました。

 

第一稿ヴィブラフォン独奏パート譜を五月中旬に頂き、作品の骨格が見えて来ました。通奏で20分の作品ですが大きく分けると3部構成になっています。  

第一部は二台のヴィブラフォンから訥々と断片が歌われ、それらが堆積すると噴出するような勢いあるパッセージが描かれます。その後、打楽器独奏のための《SPANDA》でも印象深く奏でられる調性感を伴った牧歌的な旋律が歌われます。二台のヴィブラフォンが持つ異なった調性感が聴く者を幻惑しながら、作品の骨格を示すコラールが硬質なマレットで敷き詰められると、一つの高潮を迎えます。

第二部は一転して静謐な時の中で、ヴィブラフォンによる美しい和声が独奏によってひそやかに語られます。カデンツァ風の緩徐楽章と位置付けることもできます。

第三部はこれまでのエネルギーが一つの「到達点」へと向かって一気呵成に進んでいきます。奏者の技巧が極限まで試され、調性と無調が拮抗と融和を繰り返しながら、二台のヴィブラフォンが熱く咆哮します。

是非多くの方々にこの作品を聞いて頂きたいと思っております。

9月5日は東京オペラシティコンサートホールにて心からお待ちしております。また、クラウド・ファンディングも残りあと数日となりました。さらなるご支援にご協力をお願い申し上げたく、何卒よろしくお願い申し上げます!

                                  會田 瑞樹

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