
※傷、手術痕の見える写真があります。


真冬のある夜でした。
猫を車で轢いてしまった、保護は出来ないけど助けたい。
という旨の連絡があり、こちらで引き受ける事になりました。
左足を大腿骨骨折していて自然完治が難しいとの事でした。
金具を入れる大きな手術をしなければならず、ボンドの負担を考えるとした方がいいのかどうか、しんどいだろうなぁと、すごく悩みました。
そして10日間の入院、数時間の手術の末、戻ってきたボンドくん。
本当によく頑張ってくれました。
2ヶ月はカラーを付けて安静に過ごして、動けないからぷくぷく太り、少しずつ歩けるようになり、走れるようになり、ジャンプまでできるように、、!
驚戒心が強くてなかなか人間は触らせてもらえずでしたが、他の猫ちゃんと一緒に寝たり、おやつを食べたりしながらシェルターを我が家のように過ごしてくれていました♥
手術から1年ほど経った頃、急に甘えん坊になったボンド。2年間もツンツンしてたから、私達は嬉しくて堪りませんでした。
しかしその数ヶ月後から体調不良が続き、そのまま眠るように天国へ逝きました。
獣医さんはおそらく事故での身体の負担もあり、全てが元通りとはならず結果的に短命になってしまったのだろうということでした。。
ボンドは手術の経過もよく、普通にそのまま長生きできると思っていたので、やはり人間による医療で寿命を延ばすことは簡単な事ではないという現実が身に沁みました。そして交通事故やロードキルは取り返しがつかないという事も。
もっともっと一緒に過ごして本来の甘えん坊さんボンドを甘やかしたかった。
最後の半月間に見せてくれたボンドの愛らしい姿が忘れられません。
ボンド。また生まれ変わったら健康体で会おうね。
ゆっくり休んでね。おやすみ。



