不安定な時代だからこそ、揺らぎ混乱する世相において、時代の大波に呑み込まれそうな自分と世界との関係を、改めて見つめたいものです。
そんな時に禅的なアプローチが役立つかもしれません。
世界で「ZEN」と呼ばれるものは、座禅を組むだけでなく、散歩をしたり、釣りをしたり、掃除をしたり、作務(さむ)と呼ばれる日常生活のさまざまな行いやお勤めによって、無心になること。余分な感情をそぎ落として、自分の内面を静かに見つめることは、「まっさらの自分」を取り戻すための有効な手段といえます。
それは、また空(くう)の心に至る、一つの方法といえるかもしれません。
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さて、円覚寺管長・横田南嶺老師の説かれる「空 (くう)」の教えを、空 (そら) の姿になぞらえる映像詩「空のように生きる」制作のクラウドファンディングも、残り4日間となりました (11月30日まで)。
未来に光を見続ける活動のために、私自身、長年奈良を中心に、日本の精神文化を取材してまいりましたが、その核となるメッセージは、華厳思想を元にした「私たちは、心において皆同じであり、一つである」ということです。
空の教えは、大乗仏教の根幹をなす教えですので、華厳思想においても、空性と縁起(ものごとが起こる原因となる因縁性)は二輪の両輪と言える、大切な基本といえます。
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さて、現在制作中の作品から、一部の章を「Media Art League 公式チャンネル」での限定公開リンクにアップロードいたしましたので、ご高覧いただければ幸いです。
映像詩「空のように生きる」(第1章:限定公開)
「自己も世界も行いによって変わる」
https://youtu.be/ry_1cGJOEwk
映像詩「空のように生きる」(第5章:限定公開)
「世界と自分を分けない」
https://youtu.be/p2umEaNqHsM
公開中:映像詩「空のように生きる」(ブロローグとエピローグ)
https://www.youtube.com/watch?v=t-HDE679fok
これまでご支援をいただいた皆様には、心より厚く御礼申し上げます。
この後は、11月30日にクラウドファンディングが終了しますが、最後まで引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
なおこの度、ご支援をいただいている皆様には、12月1日以降は、私からのメールレターにて随時、近況をアップデートさせていただきたいと存じます。
引き続きご厚誼の程、どうぞよろしくお願いいたします。
MIRO ITO 伊藤みろ メディアアートリーグ代表