初めまして、私は林隼輔と申します。
年齢は30歳になります。現在は、有限会社中島樹木クリニックに勤めている樹木医です。

まず樹木医ってなに?初めて聞く方も多いでしょう。読んで字の如く「木のお医者さん」だとは分かるけれど実際は何してるの?どんなところで活躍しているの?と思われた方が大半だと思います。
樹木医とは、一般財団法人 日本緑化センターが平成3年度から実施している樹木の樹勢回復や保護管理に係る専門家を養成する樹木医資格審査(1次試験、2次試験)に合格し、樹木医として登録されることで名乗ることができる民間資格の職業です。
現在は全国で3071人(令和6年6月1日時点)が認定を受けています。私は樹木医の30期生として合格し樹木医としての活動は4年目になります。
私の生い立ちについて少しお話しさせてください。
私は大阪府富田林市に生まれました。自然豊かな環境の中で育った私は幼い頃から木登りや野山を走り回って遊ぶ少年でした。
夏休みになると父方の故郷である佐賀県へ里帰りをし川でドジョウを取ったり山へワラビを取りに行ったりと自然は私のそばにありました。特に記憶に残っているのが武雄市にある「川古の大楠」と呼ばれる樹齢約3000年と言われる大きなクスノキです。このクスノキからは不思議なパワーや安らぎを貰っていました。

この幼少期の経験が樹木医を目指したきっかけにもなっています。
私が樹木医の存在を知ったのは15歳の時でした。
地元の中学校を卒業した春休み、自宅でTVを見ていると突然画面が切り替わり流れてきた映像は東日本大震災での津波の映像でした。車も船も家も全てが流されていく衝撃的な映像は今でも憶えています。日本中がショックを受けた大災害で今でも多くの方が記憶に残っていると思います。
連日災害の被害状況が明らかになり被災地の深刻な状況は直接被災していない私でもショックを受けました。そんな中特に記憶に残っているのが岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」です。

当時被災された方々はもちろん日本中が希望と復興のシンボルとして心の支えになったと思います。私もその中の1人でした。
ただ津波が与えた被害は大きく奇跡の一本松も根っこが腐り枯死寸前の状態でした。
そこで私は初めて樹木を守る仕事「樹木医」の名前を耳にしました。
樹木を守る活動に心を打たれたと同時に、幼少期の自然に囲まれて育った記憶、不思議なパワーと安らぎを貰っていた「川古の大楠」が一直線に繋がり、
樹木を守り後世に残す。なんて素敵な仕事があるんだ!自分も樹木医として社会に貢献したい!この瞬間が樹木医を志すきっかけになったことは今でも忘れません。
大学では主に樹木についての生理生態と里山のランドスケープを学びました。
大学での実習を通じて偶然出会った大阪府豊能郡能勢町にある樹齢約1000年と推定されている「野間の大ケヤキ」と現在も大ケヤキの保全を行う樹木医の会社、のちに私が所属する有限会社中島樹木クリニックでした。

現地で樹木医2期生として現在も現役で活躍される現会長 中島末二樹木医の話を聞き、貴重な樹木を守る上で、
「樹木、人、地域この調和が大切だ」
という言葉を今でも憶えています。
しかし、緑化関係であれば樹木医の受験資格である実務経験を満たせると考え近くの京都市内の園芸店に就職しました。
園芸店ではコミュニケーション能力が身につき、多くの草花の知識は現在も役立っています。ですが樹木に関わる機会はほとんどありませんでした。就職して1年が経ちこのままでは樹木医にはなれない‥と思い転職を決意。
そこで思い出したのが大学時代に出会っていた現在所属する有限会社中島樹木クリニックでした。思い立ったらすぐ行動の私は樹木医を目指し転職を希望。現社長 中島佳徳樹木医は快く受け入れてくださり2018年9月より今日まで約6年勤めてさせて頂いております。

入社してすぐに大切にされていたサクラの移植がありました。樹木医業務は初めてで戸惑いながらも無事移植が完了。嬉しかったのが依頼者様から頂いた「ありがとう」という言葉。まだ樹木医ではありませんでしたがこの経験が、
樹木を守ること=人と想いを守ること=社会に貢献できる。
と繋がり、現在では私の行動理念になっています。この経験から2年後、25歳の時に樹木医の資格を取得し今日に至ります。
このプロジェクトで実現したいことは2つあります。
1つ目は私の想いに共感、賛同して下さった支援者様との樹木を通じた繋がりを広げ、大切にされている樹を守ること。
もう1つは活動を通じて1人でも多くの方に樹木医という職業を認知して頂き、樹木に興味関心を持ってもらうことです。
これまで樹木医として働く中で樹木を守れなかった事例も多く経験してきました。
急速な気候変動に適応できず枯れてしまった樹木。

温暖化に伴い活発化した樹木害虫の被害拡大。

昨今は倒木による人的被害の原因究明診断など樹木医が後手に回ることが多くなっているという課題です。

被害が出る前に樹木医が診断していれば、治療を施していれば救えたのではないか、と歯痒くなります。倒木による被害者を出さないのはもちろん、樹木医として樹木を加害者にしてはいけないとも思っています。
もう1つは樹木医の割合が都市部に集中しており、地方での活動の担い手が不足しているという課題です。
当然、この課題を解決するには1人では限界があります‥
ですが、
本プロジェクトを通じて全国で診断を行い、
大切な樹木を1本でも守り社会に貢献する。
そして、その活動で得た樹木医としての経験値を
後進育成、普及活動に活かすことができれば‥
「全ての樹木にかかりつけ医をつける」
こんな、非現実的な夢も叶えられるのではないか?
と考え出したらワクワクが止まらず、
起業という新たな1歩を踏み出しました。
今回のご支援金額は樹木を治療する資材と現地へ伺う交通費、普及啓発の広告費として使わせて頂きます!
【消耗品】
①堆肥1袋40L 約500円
②くん炭1袋50L 約2,000円
③軽石1袋14L 約800円
④活力剤バイオビリオン1L 約2,500円
樹木1本治療で、
①5袋、②1袋、③4袋、④1L="10,200円"
【交通費】
関西地方 5,000円 四国・中国地方 1万円
九州地方 3万円 中部地方 1万円
関東地方 2万円 東北地方 3万円
沖縄、北海道 5万円
1件あたり"平均22,000円"
【宿泊費】
1件 "約5000円"
【広告費】
ラクスルで印刷2000部 約8,000円
1件あたり200部配布。"約800円"
1件の支援活動費 約38,000円
月に2回、年間25件訪れると約95万円
本プロジェクトで診断させて頂きました樹木はかかりつけ医として今後も長い間責任を持って診させて頂きたいです。
これまで仕事では数多くの樹木診断や治療を行ってきました。また、後世に樹木を残していくには新たな守り手が必要だと感じ、年に1度学生に向けて樹木医の仕事内容について講義を行い後進育成に努めております。
現在、全国にお伺いするために軽トラックを購入し資材の調達を進めております。
配布するチラシも作成準備中です。
チラシは訪れた先で普及活動に使用します。
今回皆様からご支援を頂くことで樹木を守り、1人でも多くの方に樹木医の存在を知って頂きたいと思っております。
リターンについてと一覧
リターンの有効期限は開業から1年間(2025年6月1日〜2026年6月30日)とさせて頂きます。
診断する樹がございましたら事前に診断対象の写真(樹木の全体が分かる写真数枚。気になった箇所、部位。周辺の環境。)を送付してください。分かる範囲で構いません。プロジェクト終了後に写真の送り先を連絡します
【若手樹木医応援『ガソリン』スポンサー!!】
1,000円
全国へお伺いするため必要なエネルギー…
『ガソリン』の費用の一部を支えるスポンサーになって頂くご支援です。
支援をしていただいた方には、お礼の手紙と差し支えなければ遠征先で撮りましたお礼の動画(約1分間)をメールに添付もしくはURLを記載して送らせていただきます。
※詳細のやりとりはメールにて行います。

【若手樹木医応援『安眠』スポンサー!!】1,000円
こちらは、長距離移動の回復スポット…
『宿』の費用の一部を支える
スポンサーになって頂くご支援です。
支援をしていただいた方には、お礼の手紙と差し支えなければ遠征先で撮りましたお礼の動画(約1分間)をメールに添付もしくはURLを記載して送らせていただきます。
※詳細のやりとりはメールにて行います。

【若手樹木医応援『ガソリン&安眠』スポンサー!!】2,000円
エネルギー&回復スポットの手厚いサポート!!
『ガソリン&宿』の費用の一部を支える
スポンサーになって頂くご支援です。
支援をしていただいた方には、お礼の手紙と差し支えなければ遠征先で撮りましたお礼の動画(約1分間)をメールに添付もしくはURLを記載して送らせていただきます。
※詳細のやりとりはメールにて行います。

【このはコース】5,000円
大切にされている樹木1本を写真にて診断、原因と提案書を送付致します。

【ふたばコース 樹木医のお仕事体験】10,000円
近くの公園など希望された場所で樹木医の仕事や木の健康に関心のある方へ実際に木のお医者さんのお仕事を1日体験できます。(トータル3時間の体験です。体験場所は要相談。支援者様のみ参加となります。)
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日

【若葉コース 樹木医のお仕事体験】20,000円
近くの公園など希望された場所で樹木医の仕事や木の健康に関心のある方々へ実際に木のお医者さんのお仕事を1日体験できます。(トータル3時間の体験です。体験場所は要相談。支援者様の他に3〜4名同伴可能です。グループやご家族での参加も大歓迎です!)
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日

【診断コース】30,000円
大切にされている樹木を1本診断し、元気がなければ治療法を提案いたします。

【診断治療コース】50,000円
大切にされている樹木を1本診断し、適切な治療を致します。

【お庭まるっと診断コース:個人邸様向け】限定10名様
100,000円
現地にてお庭の樹木全て診断して治療法の提案、治療を施します。(樹木の状態によって数日かかる場合がございます。)
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日

【かかりつけ医応援コース:法人様向け】限定5名様
200,000円
マンションや工場、寺社仏閣などで管理されている樹木の安全点検(50本程度)と報告書の作成を行います。(診断時間1日、年2回点検、)
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日

【スーパーかかりつけ医応援コース:法人様向け】
限定2名様 500,000円
マンションや工場、寺社仏閣などで管理されている樹木の安全点検(100本程度)と報告書の作成を行います。(診断時間1日〜2日、年2回点検)
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日

【全ての樹木にかかりつけ医コース:法人様向け】
限定1名様 1,000,000円
マンションや工場、寺社仏閣などの敷地内の樹木(100本程度)を診断し、現状の健全度と今後の維持管理提案書を作成します。(診断日数2日〜3日)
診断は東京都建設局 街路樹診断カルテに準じて行います。
有効期限 2025年6月1日〜2026年6月30日
2025年6月頃から順次リターンを開始致します。
最後に
このプロジェクトで、樹木を守りながら1人でも多くの方に樹木医という職業を認知して頂き、樹木の関心が高い方や樹木医を目指す方が増えることが目標です。
幼い頃から樹木と自然に囲まれて育ち樹木医として活動しています。
私の生涯の夢は「全ての樹木にかかりつけ医をつける」こと。
皆様からのご支援が、私の夢を実現し社会へ貢献するための大きな力となります。どうかご協力をお願い申し上げます。
最新の活動報告
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クラウドファンディング終了と新たなスタート
2025/04/01 12:21皆様こんにちは。昨日でクラウドファンディングが終了致しました。結果は目標金額の1/3に留まりました。しかし、金額以上に今回の活動で得た経験やご支援者様との繋がりを得ることができました。これは私の大きな財産です。ご支援、応援頂きました皆様に感謝申し上げます。本日より樹木医開業という新たなスタートを切り出します。活動する屋号は【To TREE】に決定しました。木が2本で林の「two tree」と、直訳して「樹木のために」を掛けています。今後とも宜しくお願い致します。当面はリターンに向けて準備を進めて参ります。皆様応援ありがとうございました! もっと見る
【最終日!】泣いても笑ってもここからがスタートライン!
2025/03/31 08:00皆様こんにちは。いよいよ最終日となりました。この3ヶ月間本当に周囲の方々に恵まれているなと実感しております。皆様から頂いた数々の温かい応援メッセージやアドバイス、何度も折れそうになった私の心の励みとなりました。この経験を糧として、1人の樹木医として社会に貢献できるよう地道に頑張って行こうと思います!今年は全国的に桜の開花が早く、地元ではそろそろ満開です。プロジェクトは桜のように満開successとなるのか‥それとも儚く散ってしまうのか‥この3ヶ月間これまでやってきた事の集大成です。3/31の23:59プロジェクト締切最後の最後まで1人でも多くの方から応援して頂けるよう頑張ります!最後まで温かく熱い応援をどうぞ宜しくお願い致します!! もっと見る【ラスト2日!】このプロジェクトを通して感じた事〜その1
2025/03/29 13:41皆様こんにちは。ついに残り2日となりました。各所で本プロジェクトを盛り上げてリマインドくださっている支援者様、応援してくださる皆様に感謝申し上げます!今回のプロジェクトで初めての経験と学びが多くありました。初めてSNSアカウントの作成、情報発信。フォロー?フォロワー?いいね?平成生まれなのにも関わらずネットに疎い私でしたが、周囲の方々にアドバイスを頂き、本プロジェクトや樹木医の業務についての発信を行いInstagramでは275名のフォロワーを獲得する事ができました。文章を書く力。今まで文章を書くことなど皆無の人生を歩んできました。プロジェクトを始めてすぐの頃、あまりにも稚拙な文章を見た知人達からのアドバイスを受け、現在のご支援に繋がっております。改めて感謝しかありません。日々文章と向き合う中で、なぜ私は樹木医を目指したのだろうか?樹木医として社会にどう貢献したいのか?と、自問自答をする時間が増えました。自分の想いを整理し文章に起す力が鍛える事ができました。伝える力もプロジェクト前に比べれば格段に上がった感覚があります。相手の気持ちになる。社会性がありプロジェクトが大衆の利になる内容なのか?これを考えてからプロジェクト内容を決定するべきだったと反省しております。私の想いだけでは支援できる方が限定的で多くの支援は受けにくい内容だという事を気づく事ができました。「全ての樹木にかかりつけ医をつける」という夢を1人で叶える事は不可能です。多くの人が樹木や緑に関心を持って頂き樹木医の活躍の場を増やすことが必要だ。そのために私は樹木医として何ができるのか?改めて考え直すきっかけにもなりました。後進育成が目的の「ふたば、若葉コース」はこの想いを形にしたものです。まだまだ未熟者ではありますが、これらの経験は「伝える力」が重要な樹木医にとって大きな糧となりました。このプロジェクト最後まで盛り上げていきます!皆様応援よろしくお願い致します! もっと見る




東日本大震災につながっていることを初めて知りました。 震災の翌年からずっと福島県南相馬市、相馬郡新地町で実験教室を開催してきた私にとって、東北に関連した卒業生がいることはものすごく嬉しいです。どこかで、コラボ出来ればいいですね。
こちらのページを読んで、木にも専門のドクターがいることを知りました。歴史ある木を守っていく為に樹木医がとても大事な職業なのだと言うことを知って、応援したいと思いました。 若葉コースに家族で参加させていただくので、子供も楽しみにしています。