プロジェクトの実行者について
私たち「庭連」は、庭師のグループです。
庭を通じて人の心を豊かにし、自然と調和した美しい空間を創造することを目的に、日々、作業に取り組んでいます。
その庭を構成する、木や土や石たちに挑みながら、毎日向き合っています。
決して思い通りになってくれないモノたちに、想いを伝える為、
暑い日も寒い日も、時には雨の降る日にも、木を植え、石を据え、土と対話しながら庭を創っています。
このようなシンプルな私たちの情熱と活動が、より良い未来を育てると信じています。
これからも、庭連は日本の美しい文化を広めるために邁進していこうと思っています。
このプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトでは、佐渡島の岩首昇竜棚田に新たなシンボルとして令和の地蔵「会遇」を設置し、地域のミチシルベとなることを目指しています。
アート作品としてだけではなく、半永久的に残る「お地蔵さん」として、作者がわからなくなっても、そこに鎮座していて欲しいという願いを込めて制作します。
この取り組みは、2020年から岩首昇竜棚田の大石さんや、さどの島銀河芸術祭の吉田さんと共に、佐渡島や棚田の将来についてお話を伺い、さまざまな活動を見てきた中で生まれました。
私たちが何をできるのか、何をしたいのかを考えた結果、「会遇」というアイデアが浮かびました。会遇が岩首昇竜棚田のミチシルベになるとの言葉をいただき、設置を決意しました。
この「会遇」が令和の時代におけるお地蔵さんの意味合いを持って、地域の人々や訪れる人々にとって、心の拠り所となることを願っています。
プロジェクト立ち上げの背景
2019年「会遇」は狭⼭市にある元気プラザに展⽰されました。「移設型オブジェ」という名⽬で、どこへでも移動できる⽯のオブジェとなっています。地域のコミュニティ広場である元気プラザに、より多くの⼈が集まり、出会い、狭⼭市の情報発信の「場」となる様、会遇と名付けました。
一トンを超える大きな巨石から、手のひらに乗る小さな石ころで構成されたこの「会遇」は
お互いを支え合い、寄り添うことで、堅牢なひとつの石像物として成立しています。
それは私たちが望む、新しい「お地蔵さん」をイメージした形でもあります。
その構成は⽇本3⼤御影⽯の産地である茨城県の稲⽥⽯を使い、庭連メンバーが主になって1つ1つのピースを⼿作業で加⼯して形を造っていきました。
なるべく機械に頼らず⼈の⼿で加⼯する事で、より多くの気持ちを込めることができ、限界を超えたところまで意識を⾼め、より良いものつくりたいという情熱が作品の完成度を後押ししています。
想定外の物をつくり⼈に感動を与えるには技術だけではなく、⼈の想い、情熱、信念が必要です。
その精神的なものを打ち出すには、簡単にゴールを⽬指すより遠回りした⽅が、より想いの熱量が上がり作品に⼒を吹き込んでくれると考え、⽯の加⼯にはあえて困難なノミとコヤスケなど⼿作業に拘りました。
2020年、私は佐渡島の岩首昇竜棚田を訪れ、岩首集落の大石さんやさどの島銀河芸術祭の吉田さんから地域の課題についてお話を伺いました。人口減少や高齢化により地域の活力が失われつつある中で、彼らの活動に心を打たれました。何度も家族を連れて棚田を訪れた際、大石さんから「連れてきた子供たちが大人になる頃には、棚田がなくなっているかもしれないから、よく見ていてほしい」と言われたことが印象に残っています。
大石さんは、棚田のために常に活動しており、彼の夢は、亡くなった後も残り続ける石のオブジェを設置することだと伺いました。
その時、元気プラザでの使命を終えた「会遇」は解体され、行き場を失っていました。そこで、会遇が岩首昇竜棚田で新たな使命を担えるのではないかと考え、大石さんと吉田さんに相談しました。
お話の中で、会遇が岩首昇竜棚田のミチシルベになると言っていただき、設置が私たちの使命だと感じ、プロジェクトを決意しました。
設置に向けて、埼玉から佐渡島までの石の運搬費や、現地での重機費用、下地材料費、手作業での微調整にかかる滞在費など、多くの費用が必要であることを知りました。
この設置に必要な費用をクラウドファンディングを通じてご支援いただければ、未来の子供たちのために大変ありがたいです。
応援をよろしくお願いいたします。
これまでの活動と準備状況
これまでにさどの島銀河芸術祭2024委員会の方々、岩首昇竜棚田の方々、庭連メンバーと協力して今回のプロジェクトを練り上げてきました。
現在は、会遇の設置場所、設置方法の計画を進めています。
リターンについて
3000円 お礼状及び活動報告×1メールにてPDFで送付
5000円 岩首昇竜棚田米1kg お礼状、活動報告×1 メールにてPDFで送付
10000円 岩首昇竜棚田米2kg お礼状、活動報告×1 メールにてPDFで送付
30000円 岩首昇竜棚田米2kg 会遇設置写真 お礼状×1メールにてPDFで送付
50000円 岩首昇竜棚田米5kg 会遇設置写真お礼状×1 メールにてPDFで送付
100000円 岩首昇竜棚田米10kg 会遇設置写真 映像 お礼状×1 メールにてPDFで送付
スケジュール
2023年7月 さどの島銀河芸術祭プロデューサーとお打ち合わせ
2024年2月 プロデューサー及び岩首昇竜棚田地権者様とお打ち合わせ
2024年4月 佐渡島 岩首昇竜棚田現地にてお打ち合わせ
2024年8月HP掲載開始
2024年9月 クラウドファンディング開始
2024年10月クラウドファンディング終了
2024年10月設置開始
2024年2月 リターン発送
最後に
最後までお読みいただき、ありがとうございます。新たな地蔵を設置するというこのプロジェクト。多くの方々の協力と共感があることでより良いものが残せると信じています。
岩首昇竜棚田の未来を明るくするための一歩として、この地蔵「会遇」が多くの人々に愛され、長く記憶に残る存在となることを願っています。どうか皆様の温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
最新の活動報告
もっと見る【御礼】 佐渡島、岩首昇竜棚田にて会遇設置無事完了いたしました。
2024/11/27 08:00この度、さどの島銀河芸術祭2024において、世界農業遺産の岩首昇竜棚田に「会遇」という令和の地蔵を設置するプロジェクトを行いました。多くの方々からのご賛同と応援をいただき、心より感謝申し上げます。目標金額には達成できませんでしたが、皆様のおかげで無事にプロジェクトを進めることができ、素晴らしい作品が完成しました。プロジェクトの初日、私たちは埼玉県川越市にある涼仙の森から「会遇」をクレーン車やダンプに積み込み、佐渡島へ向かいました。参加者は埼玉だけでなく、千葉や香川など様々な場所から、20〜50代までの熱い思いを持った仲間たちが集結しました。岩首昇竜棚田に到着後、地元の方々や大石さんと挨拶を交わし、設置に向けた最終打ち合わせを行いました。前回の視察をもとに、日月や方角、周辺の状況を考慮しながら、位置や角度、高さを慎重に決定しました。その後、宿泊場所をお借りして、岩首昇竜棚田米を使ったご飯を作り、皆で食事の時間を過ごしました。作業が始まると、5トンを超える石を据えるために地盤を整えました。私たちが亡くなった後も残るものとして、入念に形成していきました。最初に会遇の頭となる一番重い石を据え始め、この一石で位置や角度、高さが決まるため、何度も確認しながら慎重に作業を進めました。クレーン車を棚田に入れると田んぼに負荷がかかるため、チェーンブロックなどを使い微調整を繰り返しながら積み上げていきました。田んぼの中での作業やクレーン車が使えない状況、大雨の予報など、さまざまな困難がありましたが、私たちは試行錯誤しながら自分たちを信じて作業を進め、無事に会遇を設置させることができました。会遇の周りには、田んぼをひろげて出た土を使って築山を作り、周辺の環境を整えました。田んぼと海の間には桜やハンノキがありましたが、混み合っていたり、ツルが絡まっている様子が気になったため、少し手を加えてあげました。予報通りの大雨も降りましたが、それまでになんとか終わらせることができ、完成したばかりの会遇や棚田をゆっくりと見ることができました。ある場所からは、ひっそりと寄り添うように、また別の場所からは堂々とした姿で根を張っているような会遇が見られました。完成した姿や棚田との一体感は素晴らしく、また、皆が一石ずつ積み上げていく姿も感動的で美しいものでした。最終日には、大石さんが完成した会遇を早朝に見て興奮し、宿泊所に来てくださいました。とても喜んでくださり、朝食を共にしながら棚田についてゆっくりお話しすることができました。移りゆく棚田の四季と会遇の姿を楽しみにしているとおっしゃっていました。また、さどの島銀河芸術祭実行委員長の吉田さんも訪れ、実際に棚田と完成した会遇を見て感動していました。このプロジェクトは、完成して終わりではなく、岩首昇竜棚田や佐渡の島銀河芸術祭、私たちの大きな一歩です。これからも皆様のご意見を大切にしながら成長していきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。改めて、心からの感謝を申し上げます もっと見る
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