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日本一周プロジェクト。出発して1分後にまさかの車、大破!さすがに落ち込みました。日本一周の前に僕は、工場のトイレ掃除のバイトを2ヶ月間やりました。日本一周という初めての経験をするのでマインドを鍛えたいと思ったのですトイレを掃除するとマインドが変わると言うけれど、本当でした。実はプライベートでも大変なことがあり、悩み、凹み、決断できない自分の優柔不断さに呆れ果て、それらもあってトイレ掃除のバイトを始めたのです。工場のトイレ掃除。24箇所もある。プライドが邪魔して「恥ずかしい」「情けない」「汚い」「カッコ悪い」「人に見られたくない」気持ち、どんどん落ちていきました。それでも黙々とやっていると「もっと綺麗にしたい」と思うようになってきました。やらなくても良い作業を自分で見つけてやり始め、途中で担当者に注意されたりもしました。余計なことはやらない方が良いと。それでも利用者目線で考え、担当者の顔も立てながらトイレを綺麗にしまくった。朝の5時から、静まりかえった工場のトイレを一人黙々と掃除して回る日々です。誰の目にもとまらない裏の裏まで綺麗にしました。そんなことを2ヶ月間、黙々と頑張ってついに最終日。警備のおっちゃんに声をかけてもらえた。「今までの人と全然違うよ、ありがとう」工場の社員さんにも声をかけてもらえた。「これ飲みな!おつかれさん」 冷えたペットボトルのお茶が2本。泣きそうになった。警備のおっちゃんと工場の社員さんが、トイレの神様に見えた。いただいたペットボトルのお茶は美味しくいただき、空になったペットボトルは捨てずに保管してある。僕の宝物です。コツコツと、人の見てないところでも手を抜かないでやる。見ている人は見てくれている。そんな経験をでした。宮沢賢治の大好きな詩、雨にも負けず雨にも負けず風にも負けず・・・みんなにでくのぼうと呼ばれ褒められもせず、苦にもされずそういう者に私はなりたいトイレ掃除のバイトをやって詩の意味が少しだけ分かった気がしました。